Mars&Jupiter

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健康診断の結果、クシェネク(クルシェネク)のポプリ、そしてマーラー

2007-07-10 07:03:52 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は健康診断があった。
全体の結果はまだ出ないが、
今年の1月に行った健康診断の時に比べて、
血圧は最高130の後半、最低90の後半となり、
前回の最高160以上あった状況は改善された。
また、70キロを超えていた体重は6キロ減となり、
まずまずのウォーキングの成果である。
2月から始めたウォーキングであるが、
継続は重要だなとつくづく感じた。
これからもウォーキングを継続しようと思う。

昨日は横浜駅から和田町駅までの間を歩く。
途中聴いたのはマーラーの交響曲第2番と、
1900年生まれのオーストリアの作曲家クシェネクの
「ポプリ」という管弦楽曲である。
クシェネクの音楽は、ナチス政権の時期に上演禁止となり、
ユダヤ人ではなかったが、「ユダヤ的」とされたため、
彼は第二次世界大戦中にアメリカに移住した。
彼の作風は、無調から新古典・ジャズ音楽への傾倒の時期を経て、
ロマン主義音楽、さらにアメリカに移住する前後から12音技法、
さらには電子音楽、偶然性の音楽に傾倒していった。
ここではドイツ・オーストリアの管弦楽曲を紹介しているので、
今回は「ポプリ」という管弦額曲について触れてみたいと思う。

題名の「ポプリ(Potpourri)」を独和辞典で調べると
混成曲とかメドレーという意味もあるので、
寄せ集めの曲というということのようだ。
CDの解説書によれば、1927年に作曲され作品番号は54、
アーベントロートがこの年にケルンで初演したということだ。
1920年代に流行したすべての音楽をごちゃ混ぜにし、
聴衆に提供したということで文字通りの意味である。
ベートーヴェンのヨークシャー行進曲から
スペインの舞踏曲パソ・ドブレまで使っているらしい。
曲の冒頭では確かにヨークシャー行進曲が流れる。
とにかく、いろいろな音楽で出てきて、
音楽自体は聴きにくいわけではないが、
とらえどころのない音楽といえばそうだ。
その辺がクシェネクらしいといえばそうだろう。

ところでクシェネクは、マーラーと関係が深い。
1922年に娘アンナ・マーラーと出会い、
結婚した彼だが、1年近くで破局している。
アルマからは未完の交響曲第10番を
完成できないかと打診を受けたが
第1楽章・第3楽章の校正等を行うだけにとどまったようだ。
彼が交響曲第10番の完成版を手がけたらどうだったのか。
なんて、あまり考えないほうがいいんだろうなあ。
コメント
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