あまり、おススメできないくらい、かなし~い内容の本だった。
場所は、インドの都会ではあるが、貧困のためか、物乞いがいっぱいいて、これが、この本のテーマだ。
日本でいうところの、いわゆる乞食のハナシである。 作者が行った当時のインドでは、旅行客とみると、必ず子供たちがまとわりついて、<おめぐみ>小銭をせびるのが当たり前だったようだ。 最近では、規制が出来たかで、別の場所に追いやられたようだが・・・
が、この本では、生きていくための貧困のからくりについて、実際の取材(彼らと一緒に暮らしたりとかして)に基づいて,書かれている。
その中に、子供(赤ん坊)を貸し出すハナシが出てくるのだが。
なぜか? 少し恐ろしいが、そのからくりが克明に描かれていて、正直、怖い。
今でも、それは続いているのか?
2年目とか、の間隔をあけての取材を重ねて、当時の仲間たちを探し当てての取材は、なかなか凄まじい。
が、作者の結論は、彼らとて、相互扶助の関係で、生きているということ、につきる。