旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

三室戸寺

2017年12月17日 | 旅 歴史
 京都府宇治市菟道滋賀谷に三室戸寺(みむろとじ)があります。
 明星山三室戸寺は三室戸山(明星山)中腹にある本山修験宗の別格本山です。西国三十三所観音霊場10番札所になっています。もとは天台宗寺門派(三井寺)に属し、宝亀年間(770-781)に光仁天皇の勅願により創建されたと伝えられています。
 宮中に奇瑞があり、光仁天皇の命で藤原犬養が調査しました。そして宇治川の支流志津川の上流岩滝で黄金の仏像を発見しました。光仁天皇はこの千手観音菩薩を安置し、大安寺の行表を開山として創建したのがこのお寺の始まりで、当初は御室戸寺と称したそうです。
  のちに光仁、花山、白河三帝の離宮になったため、御の字を「三」に替え、三室戸寺と改名したそうです。康和年間(1099-1104)に園城寺の修験僧・隆明(りゅうめい)によって中興され、文明11年(1479)、日野富子が宇治明神参拝の際、路次掃除のことで宇治の橋寺と争って堂塔を焼失しています。
 長享3年(1489)に再興されましたが、天正元年(1573)の槇島合戦で織田信長に焼かれました。信長と将軍足利義昭との合戦でしたが、寺が義昭に味方したため、寺領まで没収され、衰退しました。寛永16年(1639)、道晃法親王によってようやく復興されました。
 しかし江戸の中・後期には金蔵院と鐘楼が残っていたぐらいの悲惨な状態でした。 明和年間(1764-1772)忍興和尚が復興を計画しましたが果せず、文化11年(1814)の法如和尚の時に本堂が再建されました。大正7年(1918)に書院と茶室九窓亭が横浜三渓園に移築されています。

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