旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

成相寺

2017年07月01日 | 旅 歴史
 京都府宮津市成相寺に成相寺(なりあいじ)があります。
 成相山成相寺(なりあいじ)は真言宗のお寺で境内からは日本三景のひとつ天橋立が一望できます。成相山の中腹にあり、西国33ケ所第28番札所の古刹で、今昔物語にも登場します。願い事が必ずかなう(成り相う)お寺としても知られています。
 慶雲元年(704)文武天皇の勅願により真応上人により開かれたそうです。大雪が続いたある日、餓死寸前の上人が本尊に祈ると堂の外に猪が倒れていたそうです。肉食の禁戒を破って左右の腿をそいで鍋に入れ煮て食べ、命を繋いだそうです。
 後日、堂内を見ると本尊の左右の腿が切り取られ、鍋の中に木屑が残っていました。上人は本尊が身代わりになって助けてくれた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元通りになりました。これよりこのお寺を成合(相)と名付けたと縁起は語っています。
 貞和4年(1348)に立ち寄った覚如上人の旅日記によると諸堂宇も完備し、荘厳きわめたと記されています。当初は山頂付近に境内があり山岳宗教の修験場でした。応永7年(1400)の山崩れで崩壊し、現在地に移りました。雪舟の「天橋立図」には「世野山成相寺」として境内が描かれています。

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