旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

金剛輪寺

2016年10月19日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺は百済寺、西明寺とともに湖東三山の一つです。金剛輪寺は聖武天皇の祈願寺として天平13年(741)に行基によって開かれたといわれています。本尊の聖観世音菩薩は行基自ら彫ったといわれ、途中で赤い血が出たことから、「生身の観音さま」と呼ばれているそうです。
 嘉祥年間(848-851)に最澄の弟子である慈覚大師(円仁) によって中興され、天台宗のお寺として平安時代から鎌倉・室町時代にかけて隆盛を極めたそうです。近江源氏佐々木氏の厚い崇敬を受け、多くの坊舎が建ち並んでいたそうです。源義経は義仲追討の武運必勝を祈願して、当寺に太刀を寄進しています。
 応仁の乱後の戦乱で衰微し、信長の焼き討ちに遭いましたが、寺僧の機転で本堂、三重塔、二天門などは被害を免れて現在に至っています。江戸時代には、彦根藩主や天海僧正などの庇護を受け、寛永頃から堂宇の修復が続けられ、寛文4年(1664)には堂宇は本堂を含めて7宇、24坊でした。
 鎌倉時代建立の本堂は国宝に、三重の塔、二天門は国の重要文化財に指定されています。金剛輪寺の本坊である明寿院の庭園は国の名勝に指定されています。彫刻、工芸品、聖教類など、多種多様の文化財が残されていて「文化財の宝庫」 と呼ばれています。

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