平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

ドラマ『舟を編む ~私、辞書つくります~』を観て

2024-05-13 09:57:22 | 折々のつぶやき
 2月18日(日)~4月21日(日)に放送されたNHK BSのドラマ『舟を編む ~私、辞書つくります~』(1話49分、全10話)を、とても面白く観ました。すっかり気に入ったので録画した1~10話をもう一度観て、今は三度目を1日1話のペースで視聴中です (^^;;。さらに原作の文庫本を購入し、映画『舟を編む』もネット配信で観ました。この映画は2013年の公開時に沼津駅前のシネマサンシャインで観た覚えがありますが、内容はまったく覚えていませんでした。2013年当時、映画を観た後で原作を読もうとは思わなかったので、きっと「普通に良い映画」という程度の感想しか持たなかったのでしょう。



 それがなぜ、今回のドラマにはハマったのか?今それを考えているところです。多分それは、原作(と映画)では脇役だった岸辺みどりがドラマでは主役になり、彼女の成長の物語が全10話を使って丁寧に描かれているからだと思います。今回のドラマは、水平線から昇る朝日を見て泣く岸辺みどりのナレーション「広くて深い言葉の海、その海面に浮かぶ小さな光。あのころの私は、その光をすくい取るどころか気付くこともできず・・・」で始まります。広くて深い言葉の世界に無関心だった岸辺みどりが辞書の編集者として次第に成長して行く様子、それは聖書の読者の成長に似ているように思います。そこに引き付けられたのかもしれません。

 編集が進められている中型辞書の名は『大渡海(だいとかい)』です。名前の由来を原作の文庫本『舟を編む』(三浦しをん)から引用します。

「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」
「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう」
「海を渡るにふさわしい舟を編む」(p.34-35)


 聖書もまた、信仰の大海原を渡る舟ではないかと感じています。このことを、これから深めて行けたらと思っています。
コメント    この記事についてブログを書く
« 聖書の物語は私の一生の物語 | トップ | 「星野富弘 花の詩画展」を観... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

折々のつぶやき」カテゴリの最新記事