平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

平和への道はヨハネの福音書のイエスが導く

2023-04-05 08:51:20 | 平和への道
 昨日、中立国だったフィンランドがNATOに加盟したことが報じられていた。これで、ロシアと西側諸国との間の溝はますます深まった。ベルリンの壁が崩壊した当時は、世界が一つになるという期待感があったと思うが、あれから30年以上が経った今は、当時よりもさらに分断が進んだ感がある。

 旧約聖書は、終わりの日にすべての国々がエルサレムに流れ来る様子を記していて(イザヤ2:2、ミカ4:2など)、世界は一つになることを預言している。

イザヤ2:2 終わりの日に、の家の山は山々の頂に堅く立ち、もろもろの丘より高くそびえ立つ。そこにすべての国々が流れて来る。

 新約聖書のヨハネの黙示録もまた、終わりの日の光景を次のように記して、天も地も一つになることを預言している。

黙示録21:1 また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
2 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとから、天から降って来るのを見た。
3 私はまた、大きな声が御座から出て、こう言うのを聞いた。「見よ、神の幕屋が人々とともにある。神は人々とともに住み、人々は神の民となる。神ご自身が彼らの神として、ともにおられる。
4 神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、悲しみも、叫び声も、苦しみもない。以前のものが過ぎ去ったからである。」

 4節に「もはや死はなく、悲しみも、叫び声も、苦しみもない」とあるが、今の世界は、これとは真逆の方向に向かっていることをウクライナの悲劇は顕著に示している。

 この状況を天のイエス・キリストがどんなに悲しんでいるかを、4月2日の礼拝説教、「パウロと共に神様の側から人間の側へ」で語った。この説教では引用しなかったが、イエスは皆が一つになるようにという天の父への祈りで最後の晩餐を締めくくっている。

ヨハネ17:20 わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにも、お願いします。
21 父よ。あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、すべての人を一つにしてください。彼らもわたしたちのうちにいるようにしてください。あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるようになるためです。
22 またわたしは、あなたが下さった栄光を彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。
23 わたしは彼らのうちにいて、あなたはわたしのうちにおられます。彼らが完全に一つになるためです。また、あなたがわたしを遣わされたことと、わたしを愛されたように彼らも愛されたことを、世が知るためです。

 21世紀の今、世界が一つになる兆しは全く見られない。しかし、イエスがこのように祈っているのだから、世界は一つになる方向に必ず向かって行く。そうなっていないのは、ヨハネの福音書がマタイ・マルコ・ルカの福音書と同様の書として読まれているかではないか。マタイ・マルコ・ルカの福音書は地上生涯のイエスが主役であるが、ヨハネの福音書の主役は天の父と天の御子イエスだ。そのことを本ブログで繰り返し解き明かして来たが、残念ながら、ほとんど伝わっていない。

 それゆえ、本ブログではヨハネの福音書がどのような書であるかを、明日以降、できる限りの頻度で伝えて行くことにしたい。ヨハネの福音書がどのような書であるかが多くの方々に広まるなら、世界は一つになる方向に必ず向かって行く。イエスの天の父への祈りは、必ず成就することになっているのだから。
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