平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

4:9-15(ヨハネの福音書注解)時間に縛られないヨハネの福音書

2017-11-06 22:37:05 | ヨハネの福音書注解
ヨハネ4:9-15 時間に縛られないヨハネの福音書

9 そこで、そのサマリヤの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリヤの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」──ユダヤ人はサマリヤ人とつきあいをしなかったからである── 10 イエスは答えて言われた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう。」11 彼女は言った。「先生。あなたはくむ物を持っておいでにならず、この井戸は深いのです。その生ける水をどこから手にお入れになるのですか。12 あなたは、私たちの父ヤコブよりも偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を与え、彼自身も、彼の子たちも家畜も、この井戸から飲んだのです。」13 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。14 しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」15 女はイエスに言った。「先生。私が渇くことがなく、もうここまでくみに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」(ヨハネ4:9-15)

 この箇所でイエスは「旧約の時代」の預言者エリヤの内にいて、やもめと話をしている(前節の説明参照)。しかし話している内容は「使徒の時代」のことで、イエスを信じる者には聖霊が注がれることについてである。「わたしが与える水」(14節)とは聖霊のことだ。永遠の中にいるイエスは「過去→現在→未来」の時間には全く縛られてはいないため、複数の時代にも同時に存在できるのだ。
 読者はこの永遠の自由な時間感覚に当初はなかなか慣れないかもしれないが、いったん慣れてしまえば、時間の束縛から解放された極めて自由な感覚を味わうことができるであろう。
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