平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

私たちの新しい礼拝堂のキュビト(2016.6.12 礼拝)

2016-06-13 06:24:44 | 礼拝メッセージ
2016年6月12日礼拝メッセージ
『私たちの新しい礼拝堂のキュビト』
【Ⅱ歴代誌3:1~8】

はじめに
 ソロモンの神殿建設についての歴代誌からの学びを今週も続けます。私たちがソロモンの神殿建設について学ぶのは、隣の敷地への礼拝堂建設に向けて心備えをするためです。この聖書の学びの中でソロモンの神殿建設は人間の力だけで行われたことではなく、神様が様々な形で関わっていることを私たちは学んでいます。例えば、この神殿の設計図はダビデがソロモンに授けたものでしたが、ダビデはこの設計図を御霊によって示されたのでした。そして、ソロモンには神様から知恵と知識と豊かな財力が与えられましたから、これらも神殿の建設に大いに役立ったことでしょう。
 そして感謝なことに、私たちはこのようなことを、聖書の中の出来事を通してだけでなく、21世紀の今の私たちの周りで起きていることを通しても、神様が働いて下さっていることを学ぶことができています。20名に満たない小さな教会の私たちが、新しい会堂を建設することなど、普通に考えたら不可能なことです。2年前の今頃を思い返してみるなら、会堂積立金の額は○○でしたから、本当に不可能な状況でした。これでは普通は会堂建設には踏み出さないでしょう。しかし、私の着任前の2012年に掲げられた、2017年の会堂建設を目指すという目標に背中を押され、或いはまた屋根の傷みが思っていた以上に深刻であったことにも背中を押され、そしてまた、私たちの側で一歩を踏み出さない限り主の御業は行われないという聖書の教えにも背中を押されたために、信仰を持って決断して、新会堂の建設に向かって歩み始めたところ、色々と不思議なことが起こって、確かに神様が働いて下さっていることを私たちは見せていただいているところです。このことに感謝しながら、さらに歴代誌の学びを進めて行きたいと思います。

ソロモンの神殿のキュビト
 きょうは歴代誌第二の3章を開きます。1節と2節を、お読みします。

3:1 こうして、ソロモンは、がその父ダビデにご自身を現された所、すなわちエルサレムのモリヤ山上での家の建設に取りかかった。彼はそのため、エブス人オルナンの打ち場にある、ダビデの指定した所に、場所を定めた。
3:2 彼が建設に取りかかったのは、その治世の第四年、第二の月の二日であった。

 ソロモンの治世の第四年に、ソロモンはいよいよ神殿の建設に取り掛かりました。続いて3節、

3:3 神の家を建てるために、ソロモンの据えた礎は次のとおりである。長さは先代の尺度のキュビトにしたがって六十キュビト。幅は二十キュビト。

 ここで、長さの単位には出エジプト記の幕屋の作り方を学んだ時と同じ「キュビト」が使われています。このキュビトには星印が付いていますから、下の脚注の3節の所を見ると、「1キュビトは約44センチ」と書いてあります。ですから、出エジプトの時代と同じですね。この「キュビト」という単位は、手の中指の先から肘までの距離だそうで、注解書によっては44.5センチと書いてあるものもありますし、45センチと書いてあるものもあります。それは中指から肘までの距離が人によって違うから、一定しないのでしょうか。試しに私も巻尺を使って測ってみると、だいたい44~45センチぐらいであることがわかりました。
 そして、きょうは1キュビトを45センチとして、ソロモンの神殿の寸法を見ることにします。45センチとすれば、1キュビトが日本の昔の長さである1間の約1/4になるからです。1間は約1.8メートルですから、1キュビトは1/4間ということになります。この1間、2間という長さの単位は昔の尺貫法の単位ですが、住居関係では今でも使われていて、A兄が設計して下さった私たちの新しい礼拝堂の案も、1間、2間という単位で礼拝堂の広さと高さが設計されています。ですから、きょうは「キュビト」と「間」を使ってソロモンの神殿を見て、後で私たちの新しい礼拝堂の設計案も見ることにしたいと思います。では、もう一度、3章3節をお読みします。

3:3 神の家を建てるために、ソロモンの据えた礎は次のとおりである。長さは先代の尺度のキュビトにしたがって六十キュビト。幅は二十キュビト。

 先ほど話したように1キュビトを45センチ、1/4間とすると、ソロモンの神殿の長さの60キュビトは27メートル、15間になります。そして神殿の幅の20キュビトは9メートル、5間になります。次に高さが4節にあります。4節、

3:4 前の玄関は、長さが神殿の幅と同じ二十キュビト、高さは百二十キュビトとし、その内側には純金を着せた。

 ソロモンの神殿の玄関の高さは120キュビトでした。120キュビトは54メートル、30間です。この54メートル、30間というのは昔の建物としては相当に高い建物と言えるでしょう。皆さんは韮山の反射炉の高さがどれくらいか知っていますか。調べたところ、韮山の反射炉の高さは16メートルでした。ソロモンの神殿は韮山の反射炉の3倍以上の高さがあります。ビルにすると、1階の高さが3メートルのビルですと、54メートルは18階建てのビルになります。ですから54メートルの高さの玄関は、とんでもなく高い建物であったことがわかります。

至聖所のキュビト
 さて、きょうは寸法のほうに目をとめたいと願っていますので、次は8節に飛びます。8節、

3:8 ついで、至聖所を造ったが、その長さはこの神殿の幅と同じ二十キュビト、その幅も二十キュビトとし、これに六百タラントに当たる良質の金を着せた。

 神殿の中の至聖所の長さと幅は20キュビト、つまり9メートル、5間でした。モーセの幕屋の至聖所の長さと幅がそれぞれ10キュビト、すなわち4.5メートル、2間半でしたから、神殿の至聖所の長さと幅は幕屋はちょうど2倍ずつで、面積は4倍あったことになります。
 私たちは、先ずはソロモンの神殿の至聖所の幅と長さが20キュビトずつ、モーセの幕屋の幅と長さが10キュビトずつであったことを、覚えておきたいと思います。神殿の幅と長さの20キュビトは9メートル5間、幕屋の幅と長さの10キュビトは4.5メートル、2間半です。

私たちの新しい礼拝堂のキュビト
 さて、この至聖所のキュビトの数字を頭に入れておいて、次に私たちの教会の新しい礼拝堂の設計案の寸法を見てみましょう。図を用意しましたから、それをご覧になって下さい。



 格子状の梁の間隔が1間ですから、非常にわかりやすいと思います。私たちは、この数字を是非とも暗記しようではありませんか。この格子のイメージを使えば覚えやすいと思います。
 聖書の聖句も暗記することで、私たちの心になじんで来ます。そうして聖書を開かなくても聖句を通して神様と対話ができるようになります。神様との対話は自由ですから、聖書の聖句に縛られることはありませんが、聖書の神様のことをあまり良く知らない間は、神社の神様と聖書の神様の区別も付かないと思いますから、まずは聖書の聖句を通して神様と対話するほうが良いのです。
 会堂建設に関しては、私たちも初心者のようなものですから、まず、この「○○間」を覚えようではありませんか(キュビトまでは必ずしも覚えなくても良いです)。この幅6間、長さ4間、高さ3.5間」を格子のイメージを使って覚えれば、心になじんで来ます。そうして神様にお祈りする時にも、この数字が頭に入っていれば、神様にお祈りする時も新しい礼拝堂をより明確にイメージしながらお祈りできます。
 そのようにして、神様がこの礼拝堂を与えて下さり、私たちがこの礼拝堂にふさわしい働きをして神様のお役に立てるように、お祈りしたいと思います。
 お祈りいたしましょう。

3:3 神の家を建てるために、ソロモンの据えた礎は次のとおりである。長さは先代の尺度のキュビトにしたがって六十キュビト。幅は二十キュビト。
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