信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

第20回雪の回廊歩き

2024年04月27日 | 自然

第20回志賀草津高原ルート・雪の回廊ウォーキング9kmコースに参加しました。
志賀高原PRキャラクターの「おこみん」に1年ぶりの再会です。


陽坂を10時20分頃に出発、道路脇には春一番のフキノトウです。
あちらこちらで花のちぎれた株、はて? サルがつまんで食べたのだとか。


道脇の土手の雪が融け、イワナシやシラタマノキの葉が姿を現しました。
ヒカゲノカズラやマンネンズギなどもたくさん見られます。


渋峠まであと一息の覆道の中をツバメが忙しそうに飛んでいました。
見上げるとたくさんの巣、確認はしていませんがイワツバメと思われます。


覆道付近の道脇にタンポポ??・・・外来種のフキタンポポのようです。
名の由来は、葉がフキに、花がタンポポに似るからとのことです(葉は花後)。


渋峠ホテルのアイドル犬、すっかり落ち着いてしまいました。
イスには注意書きがあり、これは親子でいた頃からある年代物です。


13時15分、チーム全員が無事に雪の回廊に到着しました(ここまでが約7㎞)。
積雪は昨年と同様のほぼ4mでした。


かつての山田温泉から山田峠間の道の安全を護る観音様だそうです。
明治時代後期に百体観音が安置され、山田峠のこの千手観音様が百番観音です。


熊の湯ほたるの湯に浸かって疲れを癒し、帰り道に桜の花見に寄りました。
なんと! 広場の奥に数匹のサル、桜の木の上にもたくさんいます。


赤ちゃんザルを膝に抱え、桜の枝をたぐり寄せて花を爆食いです。
今月のニュース「熊が桜の花を食う」、今週のニュース「猿も桜の花を食う」。
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令和6年4月の山野草

2024年04月20日 | 山野草

ラン科のシュンラン(春蘭)、春の訪れを知らせてくれます。


スミレ科のノジスミレ、春一番で道脇を飾る早咲きのスミレです。


スイカズラ科のハヤザキヒョウタンボク、早春にペアーの白色を咲かせます。


アブラナ科のユリワサビ、深山の渓流沿いに大群落を成します。


クスノキ科のアブラチャン、ダンコウバイとともに春山を黄花で飾ります。


ユリ科のカタクリ、ピンク色の可愛い花を咲かせ、人気の春の野花です。


スイカズラ科のミヤマウグイスカグラ、落葉樹林内の紅花は目立ちます。


黄色が鮮やかなニッコウネコノメ、水辺側はツルネコノメソウです。


センリョウ科のヒトリシズカ(一人静)、1本咲きですが群がりにぎやかです。


春の花といえばタンポポ、登山道に根を下ろしたシナノタンポポです。
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漸くの出会い葵菫の花

2024年04月13日 | 自然

東御市中央公園の林内は、木片が敷かれるなど快適な散策路が整備れています。
数年前、その道脇でスミレの群生地に出会いました。


5月上旬ですが花はなく、落葉を除いて株元を見ると果実がついています。
短い果柄で、地面に接するように丸い果実をつけ、粗い毛を密生させています。
この特徴から、アオイスミレと分かりました。


多くのスミレの仲間は高い位置に果実をつけ、熟した種子をはじき飛ばします。
アオイスミレははじく機能を持たず、種子の拡散はアリ頼みだそうです。
アリの大好物のエラチオールを含む種枕(種子の突起)が発達しています。
ここの群生地の花が見たくて春を待つのですが、毎年画像右の状態でした。


それが今年、たくさんの花を咲かせてくれました。
うす紫の花を見た瞬間に思わず「オォー」、待ちわびた花との対面です。


花茎が短く、落葉に隠れている花もあります。
目を凝らすと、あちらこちらに花があり、踏まないように気を付けて・・・


上弁はウサギの耳状に立ち、側弁はハグ気味に ‘前へならえ’ の独特の咲き方です。
花の色は淡い紫~白色で、側弁の基部には毛がありません(有毛もあるとか)。
花柱は棒状で先が下方にカギ形に曲がっています。


花を半分に割って子房を見ると、たくさんの毛が生えていました。


距はずんぐり形の円筒形で、多くの花は先が上に反っていました。
萼片は有毛で、基部側は丸く付属体は見られず、先端も丸めです。
花茎には白い長めの毛をつけています。


全体に毛が多く、短い茎があり有茎形のスミレです。
花茎は約3cmと短く、葉の幅は2cmに満たないのですが花後の葉は大きくなります。


花はほぼ終わり、花茎が斜めになり、花の部分は地表につくように下がっています。
他のスミレは、ノジスミレが開花盛期、スミレやタチツボスミレが咲き始めです。
アオイスミレは他のスミレに比べかなり早咲きで、しかも花期が短いようです。
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春の里山歩き虚空蔵山

2024年04月06日 | 自然

上田市上塩尻にそびえる岩山「虚空蔵山」への登山道のひとつです。
初めて歩くコースで、塩尻小学校北側から兎峰を経て虚空蔵山に登ります。


登山口から130mほど東側に登山者用の駐車場があります。
新幹線五里ヶ峯トンネル出入口の陸橋下で、6台ほどが駐車できそうです。
「太郎山山系保存会」で開設していただいているようです。


登山口はすぐに分かり、案内板を読んで、9時に出発です。
登り始めると分かれ道があり、石碑や鳥居が見える左方向に進みました。
右に進むと五里ヶ峯トンネル出入口の上に出そうです。


座摩(ざますり)神社に到着、9時10分です。
座摩神社の祭神は、保食神(うけもちのかみ)で食物と養蚕の神様だそうです。
ここからコースは分かれ、大沢コースは虚空蔵堂へ尾根コースは兎峰へ通じます。


兎峰コースを進んでしばらく、ヒノキ科ネズミサシ属の似た2種に出会いました。
左がイブキ、葉は鱗片状と針状の2型を持ちます(画像は雄花)。
右がネズ(ネズミサシ、杜松)、葉は針状で長さ10-25mmです(画像は雌花)。


持越城跡という山城跡に到着、9時35分です。
案内板の「村上連珠砦」とは、村上義清が武田勢の侵攻に備えた小城群だそうです。


持越城跡を過ぎると、勾配はきつくなり息が上がってきます。
また、ちょっとスリリングな岩場もあります。


ようやく兎峰の分岐点につきました。10時20分です。
虚空蔵山方向に進んで振り返って見た画像で、正面が兎峰です。
右下の横道が登ってきた道で、左は東沢ゴーロ経由秋和方面とあります。


切り立った岩場の兎峰(標高947m)、抜群の眺望です。
先端までは岩陵、ここまでの登りで足腰はガクガク、迷わず引き返しました。


分岐点まで戻り15分ほど登ると、太郎山と虚空蔵山の縦走路にでました。
標高1077mの虚空蔵山山頂が間近、最後の岩場です。


大変にハードな里山でしたが、登山道脇の植物たちに励まされ登れました。
1時間45分を要して10時45分に登頂です。


虚空蔵山からわずか下れば虚空蔵山城跡で丁寧に書かれた案内板があります。
ナンジャモンジャの木の案内板は、市の天然記念物の子孫株があるとの記述です。
ナンジャモンジャの木とは見慣れない立派な植物の愛称、数種類があります。
2019年に掲載した立科町津金寺のナンジャモンジャの木はヒトツバタゴでした。
虚空蔵山のそれはフジキとのこと、7月に咲く白い花を是非見たいものです


今年最初の山歩きにしてはきつめでしたが、下山後に見上げて大満足です。
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