信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

シダに少し馴染め模様

2018年11月24日 | 山野草

筑波大学菅平高原実験センターで行われたシダ講習会で刺激を受けました。
講師は、長野県植物研究会の大塚先生です。


教わったことを忘れないうちに、昨日(11.23)のシダ観察会に参加しました。
シダに詳しい仲間いわく、「図鑑、ルーペ、カメラは観察の出需品」です。


シダの見分け方で注目する形質は、葉、鱗片、胞子のう、胞子、根茎だそうです。
花の咲かないシダ植物は、これまで、なかなか馴染めなかったのですが。
見分け方の基本を教えていただき、わずかながら親しみがわいてきました。


これらは身近なシダとのこと、葉で見分けるそうですが専門用語がハテハテ?
大塚先生が、野外で両方の種類を見つけ、丁寧に教えてくれました。


観察会での仲間からの第一声は「これがイヌワラビだよ」、早速出会いました。
小羽片の基部全面が羽軸についており、ヤマイヌワラビとは違います。


ヤブソテツやヤマヤブソテツも、よく見かけるシダだとのことです。


これも仲間が「ヤブソテツ、葉の基の突起が目立たず」と教えてくれました。
ところが、中には突起が発達している葉もあり、まだ一人では迷いそうです。


仲間が座り込んで写真撮影、このシダはミヤマクマワラビとのことです。
なるほど、大塚先生に教わったとおり、側脈は単条です。


こちらはトラノオシダ、民家の石垣でも見かける一般的なシダだそうです。
本種は、栄養葉と胞子葉が別だそうで、一見、違う種ではないかと思いました。


葉以外で特徴的な形質に、葉柄や中軸につく鱗片があります。
オシダの鱗片は、色も形も“削り節”風で、美味しそうな鱗片をまとっています。
そして、胞子がついていれば、見分けには有力な手掛かりになります。
胞子のうの形や並び方、また、膜の有無や覆い方などを見るのだそうです。
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ブーちゃんのデザート

2018年11月17日 | 動物

ヤマブドウが高い木の上にたくさんの実をつけています。
実が甘くなる晩秋、蔓をゆすって落ちてくる実を拾います。


私がゆすり役、妻が拾い役で、気分良く拾っている様子です。


そこへ、妻の背後から、なにやら白毛の獣が近づいてきました。


人なつこいブーちゃんです。
どうやら、妻に好意をもったのではなく、ブドウの実を探しているようです


拾ったブドウの実を差し出すと、クゥークゥーと喉を鳴らし、ほおばりました。
ここはブーちゃんのデザート処で、風で落ちる実を楽しみにしているのかも。
そうと分かれば申し訳ありませんので、少しだけいただき早々に退散しました。
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茅や獣から野花を守る

2018年11月10日 | 自然

湖畔の木々が葉を落とした白樺湖から望む、霧ヶ峰の主峰・車山です。


この日(11月5日)は、牧草地の脇に設けられた調査地の草刈りです。
柵により獣の侵入を防ぎ、秋にはススキを刈取って、野花の再生を調べています。


一帯はシカが多く、この日も交通事故や建物の脇でシカの落とし物を見ました。


ススキの株の隙間で、オミナエシがロゼット葉を広げて頑張っています。
オミナエシの自生株が激減した昨今、生存競争に勝ってもらいたくて応援です。


とはいえ、車山の頂まで続く広大なススキ主体の草原は、なんとも見事です。


調査地の7月下旬、希少種となっている植物たちが花を咲かせ、実を結びます。
自然の保護と除去の基準は難しい話ですが、野花は確実に人を和ませます。
そして、幾種類もの野花は、幾種類もの昆虫や鳥などの拠り所になります。


翌日の戸隠神社への帰りに、偶然にも画像の作業の2日目を車窓から見ました。
ヨシは屋根材、ススキは家畜の敷き藁で利用された時なら、貴重な資源でしたが。


昨日は雨の中、環境省グリーンワーカー事業による湯ノ丸山花芽調査でした。
放牧牛によって維持されてきたレンゲツツジ群生地を、今は人力で守っています。
人の手によるツツジ保護の成果を信州大学によって学術的に調べられています。



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霜月軽井沢紅色が輝く

2018年11月03日 | 風景

軽井沢町植物園のガマズミが秋の陽を受けて光り輝いています。
レンプクソウ科ガマズミ属、濃い鮮紅色の果実が青空によく映えます。


モチノキ科モチノキ属のウメモドキ、庭木でもおなじみで赤い果実が人気です。
背中を輝かせた昆虫は、アカスジキンカメムシの5令幼虫のようです。


ヤブサンザシの控えめに薄く染まった葉が、濃紅色の実を引き立てています。
スグリの仲間で、よく似ていますが、刺がないことなどで見分けます。


紅い葉と花を同時に楽しめるのは、マンサク科のマルバノキです。
線状の花弁を星形に開いた花は、1年かけて翌年の秋に稔ります。。


モミジ3種の葉ですが、イロハモミジとヤマモミジはよく似ています。
オオモミジは、葉の縁の切れ込み(鋸歯)が異なり、見分け易いです。


旧軽井沢別荘地の道沿い、見上げた空は、紅く染まったモミジの葉です。


雲場池にやってきました。


空色ともみじ色を写す雲場池です。
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