入籍する前日
僕はオキマリのように飲んでいた
そう
「独身最後の日」と称して
オキマリのように
しこたま飲んでいました
ハっと目覚めると
そこには彼女の笑顔
そう
今日は記念日になるはずの日
僕はこれから
区役所でコトをキメたあと
記念写真を撮りに行かなければならないはず
世間的には
責められてしかるべき
あまりなハンギングオーバー
そんなアンバイのオレ様は
あまりの不調ぶりに
中指を立てることもなく
彼女の
一生に一度のあの画を期待して
風呂場で冷水を浴びて
ああ
人生の転機を
感じているのかどうかもわからないまま
すぐ未来の妻に引きずられながら
プラザ サン中野方面へ旅立ったのでした
結婚式はしなかった
披露宴もしなかった
今になってみれば
してあげれば良かったとも思うけど
やっぱりしなくて正解だった とも思う
でも一応
写真だけは撮っておこうかね
区役所と写真館の間にはさんだ
あまりに乾いた体を潤す一杯は
山頭火＠中野でした
良くも悪くも
記憶に残る一杯
僕の枕元には
著しくswellした顔で微笑む私と
仮にも幸せそうに微笑む妻の写真が
今も変わらず
立てかけてあります
こんなところで
バカを書けるということは
僕は少なくとも幸せ
だと 思っても よいの だよ ね？
彼女は
どう思っているのか
と
気弱なオレ様
その裏に
強いオレ様がいることを祈って
酔ってる俺だから、シンプルになれるっていう『逆もまた真なり！』って…ガス・パッ・チョの信長（3回目）的な哀愁と無償の愛を感じざる得ない辛味噌でありました。