そんなに食うなら走らんと

食道楽(ラーメン中心)とカロリー消費(ランニング中心)の葛藤の日々

味七@中野 「しょうゆらーめん+味玉」

2007-12-27 07:51:09 | ラーメン 中野区
僕には



「味噌ラーメン」しか食べなかった時期があります

高校のとき2年半
中華系ラーメン屋で働いたその後数年間は
「醤油ラーメン」を注文することを
損とさえ思っていました


「醤油ラーメン」は
しがないバイトの僕らでも
テボに麺を泳がし
タレと油を入れてスープ注いで
麺を上げ湯きり後トッピング


今の世の様に
ラーメンが複雑じゃなかった時代
バイトが1週間で提供できるラーメンでした





「味噌ラーメン」は違った
正社員が野菜を鍋で振るという
決定的な違いがありました
そしてその差 ¥50


あの店では
醤油と味噌には
雑種犬とトップブリードされた犬ぐらいの差があった


そのイメージがあまりに強かった




そしてその後
今度は「味噌ラーメン」を一切食べなくなった時期が来ました


「どこでも同じ味なんじゃねーの?」
気づいてしまってからです


ラーメン業界がにわかに活気付き始めるあのころ
どのお店も独自のスープを謳い始める時代
雑誌が大きく特集を組み始めるようになった時代




へたすりゃ出汁を取らなくても
そこそこ食せてしまう「味噌ラーメン」は
大切な出汁の違いをも潰す
ということに気づいてしまってからは
今度は
味噌を食すことを損だと感じる
実にスノッブなヤなヤツに変身したものです




さて今
へたな「味噌」はお店も出せなくなった時代
醤油も味噌も そして もちろん塩も
とっかえひっかえ満喫してはおりますが


濃厚ドロドロ系か辛い系でないかぎり
やっぱり醤油を頼んでしまう自分がいます




特にオーソドックス気味の
「札幌ラーメン」


キッカリとラードで炒められた野菜群に注がれる
乳化したかしないかの野菜タプーリスープが鍋を騒がせ
丼に待つ プリプリ黄色く縮れた卵麺に注がれるとき
表面がラードコートされて湯気が出てないぐらいのナミナミスープの下に
半濁した醤油の下に見え隠れするその金髪を
ラードに包ませながら助け出すときに
最も興奮を感じてしまう自分がいるわけです


ああ




「札幌醤油ラーメン」から野菜を外すなんて

そんな残酷なことを
誰が考えたというのでしょうか


じゃあここで 味噌に戻れるかというと
ここだけは自分で守っておきたい
鉄壁なはずの
「札幌ラーメン醤油派最強論」



ああ この葛藤



味噌ラーメンと同じ作り方さえしてくれれば
どれだけの(オレだけ?)の人間が悲しまなくて済むのかと


これは愛する「味噌や@神保町」にも通ずる
(醤油オロチョンは野菜無しです)


この世の残念



僕は野菜の存在に
もう¥300払って良いとさえ


熱烈に渇望いたします

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