仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ピンク・キャデラック

2017年04月27日 | ムービー
『ピンク・キャデラック(原題Pink Cadillac)』(1989年/バディ・バン・ホーン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「前科者の夫ロイ(ティモシー・カーハート)とその仲間のとばっちりで、ニセ札所持の容疑をきせられ逮捕されたルー・アン・マクグィン(バーナデット・ピータース)は、彼等からの保釈金支払いの申し出を断り、業者から借りたのだが、それを踏み倒し、夫のピンクキャディラックで逃走した。賞金稼ぎトム・ノワック(クリント・イーストウッド)は、気が乗らなかったものの依頼によって彼女の追跡を開始。ネバダ州リノのカジノで見つけ出したのだが、クルマの中にさらに隠されていた大金4万ドルはニセ金ではなく、本物のドル札だった。それは夫が所属している狂信的な白人主義組織"純血団(バース・ライト)"が武器購入資金としてマネーロンダリングしたもので、取引のためにと生後8か月の娘を誘拐されたルーは・・・」という内容。
「夫のクルマに手を出すとろくなことが起きない」というような台詞が複数回出てきたのだが、そう言われているものなのだろうか。
彼女に関わってピンクキャディラックを運転することになってしまったノワックに降りかかったトラブルは、命の危険さえもある大きなトラブルだったもは確かだ。
その逆にルーは、ろくなことにならないというより、ノワックが絡んでくれたことで、助かったといえるだろう。
夫は組織側の言いなりなので、一人で安全に赤ん坊を取り返すだなんてことは到底不可能だ。
4万ドルをニセ札と思い込んでいたルーは、お金をドンドン使いまくろうとするのだが、ノワックに本物だと指摘された途端、思い切って使うことができなくなってしまう。
もともと彼女はカジノで勝ってニセ札を本物に変えようとしていただけだから、それほどビビることはないと思ったのだが、やはり普段持ちなれない大金を前にすると、メンタルが崩壊してしまうものなのだろうか。
(^_^;)
賞金稼ぎだなんて何ともアウトローな職業だが、長年かけて作られたクリント・イーストウッドのイメージにはピッタリの役柄なのかもしれない。