Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ホーン型ユニットとホーンのセッティング

2016年06月04日 | ピュアオーディオ
JBLの#375をうまく鳴らしたいと思って、ホーンやドライバーのセッティングを色々と実験をしたことが有る。デザイン的に一つの箱内に収まる様に作られているモノが多いが、ホーンの良さを殺してしまっていると感じた。例えばL-101や#4320、#4333、#4343、#4344等の中に使って有るHL91やLE85、#2420等のドライバーの取り付け方には「音響的に不自然さ」を感じる。

JBLのゴールドウィングは基本的に「バッフル取り付け」の様に設計されているが、実際にはバッフルに取り付けると「音が死んで」つまらない音になる。具体的にはドライバーはホーンのフランジで受ける様にして固定し、ドライバーが「宙吊り」の様にし、ホーンはスロートの四角のフランジ部分で「点受け」させるのが良い。こうする事により、ドライバーには「何も触れない」状態にし、ホーンの振動を「雰囲気音」にする事が出来る。基本的に「余韻が深くなる」方向に働き、音数の増加や音の密度の増加につながる。



HL88(蜂の巣)やHL90(#2395 お化けホーン)のメーカー推奨のセッティングの様にするのが一番良いと感じる。さすがは昔の技術者は良く考えている。現在の技術屋さんはコストダウンや見た目の見栄えを追求しがちだが、昔の技術者は、「本当に良いモノ」を作ろうとしている姿勢が感じられる。材料も作り方も非常に手の込んだ方法を選んでいる。当時の商品価値から行けば、SPシステムだけで家1軒に相当する価格で販売されていた。同じ価格でも現在では「インフレ」の影響で商品価値は大きく違う。


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