Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オールドJBLのスピーカーへの対策

2016年06月03日 | ピュアオーディオ
JAZZ好きな方ならJBLのSPを使っている方も多いだろう。L-101、#4320、#4333、#4343等やランサーフレアーシリーズ、オリンパス/ソブリンシリーズ等、沢山のSPシステムが有る。いずれも1960年代~1980年頃までの機器達である。

特に1960年代のスピーカーをお使いの方では「高域不足」を感じていらっしゃることだろう。当時の高域は15000Hz程出ていれば十分な再生帯域であった。それはソース自体に15000Hzを超える様な音が録音されていなかったからだ。またオーディオ機器も発展途上で周波数帯域的にも完成されていなかった。

JBLの高域ユニットとして有名な#075やLE20等は実際に自分で使って見て「高域不足」を感じる。しかしその反面「中高域」帯域の充実は見事だ。LE20と云う5㎝コーン型ツィーターでシンバルのアタックのリアル感がホーン型と同等位に出て来る。

今年改造したコントロールモニターの#4311(初期型)( #4311には4311A、4311Bと云うバリエーションが有る)に使って有る3.6㎝のコーン型ツィーターは恐ろしいほどに高域が伸びている。JBLオリジナルの内部配線では出てこない帯域が出て来た。これが、同じ対策をしてもLE20では伸びてこない。この辺にユニットの限界が有る。

1960年代のJBLのスピーカーで高域にLE85や175DLHを使って有るシステムには、最新のネットワーク付の「リボン型」ツィーターをプラスしてやると、高域の質感と帯域を確保できる。ネットワークが無ければ、2μ程度のコンデンサーをプラス側の端子に繋いで、結線すれば6dboctのネットワークになる。


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