森林税の使い道

2009年02月12日 | 信州の木材
長野県の09年度当初予算案が決定された。厳しい経済情勢の中で歳入の減収を補うために、県債は前年度比33%増だという。減らし続けていた県債残高も06年度の水準まで戻るそうだ。・・・・やむを得まい。

 暮らしを守る・・・ということを重視した予算案といえよう。

 昨年より始まった森林税の使い方が気になってじっくりと読んだ・・・・ただし、新聞だけど。

 里山が間伐もされずに荒廃しているのは、嫌というほど知っている。しかしながら、今までも、新年度も、森林整備事業が伐り捨て間伐のようだ。つまり森林税による整備には、国の補助を含め事業費の9割を補助するが、伐採木を運び出す経費はその対象からはずれる。

 ということは、木材は山にそのまま捨て置かれ、ただ朽ちるのを待つ。それだけならともかく大雨が降ったら災害になるのではと危惧する。

 製材業者はここ何年も、十分に流通しない木材にいらだちを募らせていた。それをどんなに進言しても、届かない。
 「限られた税収を搬出に充てると全体の間伐面積が大幅に減る」というわけだ。

 確かに、確かに・・・畑から出すわけではないから、山には道路を付けなければならないから、大変なんだけど・・・・それでも心情的に納得できないのだ。

 世界の資源が枯渇し始めている。まだ木材は循環資源だから、その循環にみあった伐採ならいいが、実際は世界中で「時のお金」が優先されている。

 事実、そんな所から持ってきているのかいなと、びっくりするような地の果てからの木材を私たちは知らず知らずの内に消費している。

 世界中で経済活動が失速したので、資源の動きも穏やかになった。そうでなければ、日本の山も今頃はすごいバニックに陥っていたに違いない。
 予算案を見ながら、CО2対策優先だけの森林税の使い道に疑問を思うのだ。
  依田 美恵子

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