釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【釣】長いトンネルを抜けてやっとのツ抜け (2021/10/15 ショウサイフグ 野毛屋)

2021-10-29 06:16:00 | 釣り
貧果のフグ釣りからの復活を期して、野毛屋さんへ平日釣行。

5:00着で9番目は平日なのもあるけど、今日はお客が少ないようで、フグ船は1艘出しだ。

釣り座は左舷舳2番目をチョイスした。
前回と同じ釣り座だから比較して復活具合が測れるかな。


(毎度。)

出船前にアジ船で準備中の俊船長に、エギスミイカをやらないの?と聞くと、今年はやらないとのこと。
水温が高いままだからか、八景近辺でスミイカが揚がらないんだよ、とぼやいてた。

エギスミイカは毎年楽しみにしてたのに残念だな。


(出船。)

左舷は6名、右舷もそのくらいかな、で出船。
左舷大艫には異次元の常連さん「上手なMさん」がいて、お立ち台のスーパー舳には船を出さないユキちゃんが陣取る。

この布陣では頭は望めないから、本日は自分自身とじっくり向き合いましょう。


(潮はこんな感じ。)

八景沖で釣り開始。

チラシ仕掛けに潮が緩いから8号オモリでスタート。
胴突きの枝バリは着けず、操作性と感度重視で挑みますよ。


(釣り開始。)

丁寧に誘っても音沙汰なし。

流し始めに船中ポツと揚がる程度で、群れていないようだ。
朝のサービスタイムに数を伸ばしたいところだけど、移動しての探索が続く。


(暗雲が立ち込めてきたのか?)

開始から1時間。

やっと竿先に反応が出る。
来たぞ、来たぞ、と集中して次のアタリでサクッと掛けた。

手応えが軽いから、おチビだろうけど美味なんで大歓迎ですよ。


(8:19に1匹目。)

おチビショウサイをゲット。

美味しくいただくために血抜きしてクーラーに収めます。

ここから魚の活性が上がったようで、ショウサイもポツポツ揚がり、ゲストも顔を見せてくれる。
何であっても魚が釣れるのは楽しいね。

中でも嬉しいのは良型のスミイカ。


(今季初ゲット。)

底でヌーンという手応えで掛け、マダコだろうと思ってたところ、水面でスミイカと視認したところでバレた。

すかさず仕掛けを落として水面下で再び掛け、巻き揚げたら再度の水面バラし。

逃すものか!と海底に帰っていくスミイカを追うように仕掛けを落とし、追いついただろう水深で待って、三度掛けてゲットした。
してやったりの1杯。
同じヤツを三度釣るなんてなかなかないぞ。

野毛屋さんでスミイカをやらないと知ったところに、お恵みの1杯だね。


(明るくなってきた。)

シロギスやエソも揚げる中、ポツポツと順調にショウサイを掛ける。

何だか今日は手が合ってる気がするな。


(9:50に5匹目。)

周りが釣れていなくても、暫く誘うとアタリが出る。
アタリが出なくても、誘いのタイミングでサクッと掛かる。

これはフグを寄せて掛けてる状況だろう。
でも、自分の誘いの何がそうさせているのかがハッキリ分からない。

これまでに見た、ユキちゃんや異次元の常連の方々が頭抜けた釣果を揚げるに近い状況にあるようだ。

今回試した策が奏功しているのかな。


(血抜き中。)

スーパー舳のユキちゃんには劣るものの、周りと比べると頭ひとつ抜けてるペースで揚げる。

来てる。
来てるよ。
修練が力となってるよ。

10:30前に9匹目を揚げて前回釣果に並んだ。
今年初のツ抜けとなるか、リーチだ。

一層集中して誘い、出たアタリにアワセ一発!
掛ける。
ゴリ巻きからブチ抜くと、


(キミかね。)

シロギス。

打ち返して掛けると、エソ。
更に打ち返して、またもやシロギス。
今度こそ、とフグを揚げるとコモンフグ。

ツ抜け足踏みのゲストが続く。


(10:40に10匹目。)

そんなこんなで、ようやく今年初の10匹目を揚げる。

長かった。
長かったよ。

続く貧果に打ちひしがれて、アゴが出て、フグ釣りの休養宣言をするくらい、悩み、苦しんだ今年。
ようやく上を向くことが出来ました。

感慨ひとしおだけど、手は緩めず、このまま押せ押せで行くぞー。


(12:08に15匹目。写真は5匹ごとに撮ってます。)

ノリノリでダブルツ抜けを目指してたところ、招かざるゲストの海ヘビを掛ける。
ドタバタと暴れてトグロを巻くで、チラシ仕掛けを切ってリリースせざるを得なかった。

チラシの在庫がなくなって、通常のカットウ仕掛けに替えた途端にアタリがなくなる。

丁度潮止まりもあったろうけど、極端にペースダウンしたまま終了になった。


(沖あがり。)

結果は18匹。

あと2匹獲りたかったけど、コモン3匹、サバフグ1匹を加味すればフグ括りで22匹。

これまでの貧果からすると大満足の釣果だ。


(本日の釣果。)

船着き場に戻って、健船長が掃除、捌きはユキちゃんが担当。

「今日は調子が良かったね。でも、20いかなかったんだ。」

と、捌きの時に言われたけど、そのユキちゃんの釣果は28匹。

今年イチの釣りが出来ても10匹のビハインドがあったか。
なかなか届かないな。

今回はたまたま手が合ったのかもしれないし、真価を問われるのは次も結果を出せるかだな。

次回はどっちだ!?


・ショウサイフグ : 18
・コモンフグ : 3
・サバフグ  : 1 (リリース)
・シロギス  : 3
・スミイカ  : 1
・イイダコ  : 1 (リリース)
・エソ    : 1 (リリース)
・ウミヘビ  : 1 (リリース)
船中0~28
長潮


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【釣】釣行前記 (2021/10/15 野毛屋)

2021-10-25 06:35:00 | 釣り
1ヶ月のお休みを経て再開したフグ釣りは、この時期限定の八景産ショウサイフグを味わってしまったら、もう止まらない。

極上のショウサイを味わうために完全復活して、湾フグ道の修行に邁進しますぜ。

前回釣行時に隣だった、トリプルスコアで千切られた異次元の常連さんからヒントを得て、試したいことも見つかった。

平日釣行で伸び伸びと修行しますよ。


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【感】ミッション・In・会津2021 Part3(2021/10/09~10 会津若松)

2021-10-22 06:49:00 | 日記
9月に行った時のミッションの完結編たる使命を帯びて、義母の実家の会津若松へ。
1ヶ月振り、今年3度目の会津だ。

今回も観光じゃないので、日記として足跡を記録しておきます。

9:00までに現地入りせねばならず、家を4:00出。
釣りに行く時間と変わらないものの、行程の距離が違うよ。

順調に高速を飛ばしてちょっと早く着きそうなんで、猪苗代インターから下道を行って8:30到着。


(道の駅と磐梯山。)

ミッションの方も1日掛かる予定が前倒して半日で済んだ。

時間が余ったのは良かったけど、天気がイマイチなんで実家で過ごすことにした。
かみさんは叔母さんとのガールズトークに花が咲く。

お昼には「お秀茶屋」の田楽をテイクアウトしましたよ。

(老舗です。)

お秀茶屋は創業350年を超える老舗で、当時から変わらない炭火焼きの田楽を味わえる。


(今の囲炉裏は戦前のものだそうだ。)

ご主人が囲炉裏に鎮座して1本1本焼いてくれる。
店内に煙や燻された匂いが隠るけど、これも創業当時から変わらないのでしょう。



(1人前のお包み。)

田楽は、厚揚げ、ニシン、餅、里芋(秋以外はコンニャク)。
香ばしい田楽味噌が堪らんです。

久し振りに食べたけど、皆で旨さに唸ったね。



(懐かしの宿。)

本日の宿はホテルいづみや。

実家から歩ける距離で、度々法事の会食に利用したことがある。
修学旅行に良く利用されるそうで、昔懐かしい佇まいだ。

会津には先月来たばかりなんで、今回は費用削減のために温泉宿は見送ったのですよ。

夕方まで実家で過ごしてからチェックイン。
夕飯は付けなかったんで、外に食べに行くためググって調査する。

かみさんと協議のうえ選んだのは、



(こちら。)

やきとり福住さん。

開店直後の17:00過ぎに訪れたのでカウンターに入れた。
カウンターは4席だけど、コロナ禍で3席に減らされてるし、上がりの座敷にある3テーブルも既に予約で埋まってる。

カウンターに炭火がセットされていて、自分でも焼けるスタイルのようだ。


(お通しがこれ。焼き物は2人前ね。)

お通しだけで、豆腐におひたし、焼き物色々が出てくる。
これだけで当たりなお店の予感がするぞ。

やきとりは1本150円。
普通のやきとりの倍以上の大きさでコスパが凄い。



(ネギマ、タン、カシラ、つくね。)

やきとりはマスターが焼いてくれる。

注文して出てくる間に、こちらでお通しを焼いて待つということだそうだ。


(お通し焼いてます。)

どれもボリューミーで旨い。
これは大当たりのお店だ。

話好きなマスターとの会話も弾んで居心地が良い。
店員のYくんの愛されキャラとマスターのフォローだろうイジリも楽しかった。

とりわけYくんの、無一文で新宿歌舞伎町から成田空港まで3日間歩いた話には爆笑したね。


(このレバーが絶品。お代わりしました。)

ボリュームがあるから焼き物だけでおなか一杯になって、締めは要らなくなっちゃった。


(ニシンの山椒漬けを炙って。)

2人で飲んで食べて満腹して4,000円にはびっくり!驚きの安さだ。

安いだけのお店はあるけど、質が高くて居心地が良い、この満足感はそうそうないだろう。

これは良いお店を見つけた。
また会津に来たら寄りますよ。


翌日は良い天気になったので、帰る前に背あぶり山に寄る。

東山から車で15分程、猪苗代湖を眼下に磐梯山を眺められる絶景スポットだ。



(猪苗代湖。)
(磐梯山。)

子供らが小さい頃に来た以来で、いつの間にか頂上にキャンプ場が出来てた。
絶景を見ながらのキャンプは、さぞ気持ち良かろう。

14:00頃に会津を出て、昼食を済ましがてら白河インターから帰ったものの、途中渋滞にハマり、家に着いたのは21:00頃。
行きの倍の時間が掛かったね。

今年の会津でのミッションはこれで完了。
また来年、季節が良くなったら行きましょう。


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【感】東京大神宮で銀婚の集いに参加する

2021-10-18 07:02:00 | 日記
今年の結婚記念日は25周年で、銀婚式記念ランチをしたのは以前エントリーしたとおり。

(こちらね。)

その際に立ち寄った東京大神宮で開催を確認した「銀婚の集い」の案内があり、10月2日(土)に行って来ました。





(東京大神宮。飯田橋にあります。)

11:00開始なんで、その前にお参りするか、と拝殿に向かうと参拝する方が行列してる。
縁結びのパワースポットとして有名になったからね。
諦めてお参りはスルー。


(拝殿の隣がマツヤサロン。)

「銀婚式の集い」は神社の敷地内にあるマツヤサロンで行われる。


(生け花が凄い。)

受付けを済ませると拝殿の待合室に案内される。
マツヤサロンには加賀の旧前田邸を移設した式場があって、待合室はその一角。


(待合室の廊下。)

ちなみに、その式場は「神路の間」といって、ここが気に入って式を挙げたのですよ。


(「神路の間」はこちら。マツヤサロンのホームページから。)

本日の集いは、25年前の1996年に東京大神宮で挙式した約640組に案内状を出し、うち約300組に届いた中から申し込みがあった90組中の20組が参加だそうだ。

コロナ禍での開催なので、1回の参加人数を絞ってるのだね。

時間になって整列して拝殿に案内される。


(ここの中ね。)

拝殿の中で銀婚奉告祭が執り行われる。

宮司による奉告、雅楽の生演奏と巫女による舞い、玉串の奉納と、25年前の神前式を思い出しましたよ。

外からのお参りは必要なかったね。


(20組が集います。)

記念の集合写真を撮影後、銀婚の集いは「五十鈴の間」で。

150名収用の宴会場に20組41名は贅沢だね。
お子さん連れが1組おられたので41名なのです。

10人掛けのテーブルに2組ずつ、アクリル版の仕切りもあって感染対策はバッチリ。

東京大神宮の宮司さんが司会、巫女さんらがスタッフとして会を進行してくれる。
ピアノの生演奏もありますよ。


(本日のメニュー。)

マツヤサロンの「箸で食べられるフレンチ」を堪能しながら会が進む。





久し振りのコース料理に舌鼓を打ちまくりですよ。



挙式当時の1996年クイズは盛り上がった。
1996年の「大河ドラマの題名と主演は?」、「レコード大賞は?」、「首相は?」など、全10問で競い、上位3組には賞品が贈られた。

我々は入賞にカスリもしませんでしたがね。




巫女さんが琴の生演奏で「ユーレイズミーアップ」を歌ってくれたのは感動でした。

声楽をやられているようで、美しいソプラノに心を洗われましたよ。


(素晴らしい演奏でした。)

東京大神宮の皆さんのお陰で楽しいひとときを過ごせて感謝です。


(お土産もいただきました。)

次の集いは自己申告による金婚式だそうだけど、これから25年はさすがに自分が厳しいかな。

元気でいれるよう天照大神にお願いしてみよう。


(東京のお伊勢さまと呼ばれてます。)

そのうち、本拠の伊勢神宮にもお参りに行きますね。


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【食】ショウサイフグの塩フグ寿司・アカメフグチリ炒め

2021-10-15 05:07:00 | 釣魚料理
野毛屋さんでのショウサイ・アカメ両狙いの贅沢コースでは、コモンが1匹混ざって残念の9匹。
あと一歩が足らなんだ。
フグ括りではツ抜けたのですがね。

釣果はもうチョイだったけど、八景沖のおチビショウサイは身が上質で食が楽しみ。
その身を堪能するには、折角だから生でいただきましょう。


(プリプリよ。)

まずは釣行当日に刺身。

おチビ2匹にシロギスの糸造りも添えますよ。

さすが八景産は期待を裏切らない。
プリッとしたツヤツヤの身は旨味が濃くて、フグ刺のお手本のようだね。

年間通じてフグ刺を食べてるけど、この時期の八景産のショウサイフグが一番だ。
旨味の濃さは天然トラフグをも上回るぞ。


(仕込みはオッケー。)

そして、この最上級のおチビショウサイフグを味わうには、塩フグ寿司ですよ。

ショウサイを三枚に下ろして薄皮を引き、両面に塩を当ててペーパーに繰るんで寝かせる。
旨味が濃い身から水分を抜いて、更に旨さを凝縮するよ。

1日寝かせた身をネタに切りつける。
半身でネタ2切れ分かな。
おチビ7匹じゃ家族4人に足らないんで、マグロのサクを買って不足分を補う。


(この握り、自画自賛。)

ネタに合わせてシャリは小さめで、一口サイズの握りに仕立てる。

仕上げにカボスをチュッと絞って爽やかさをプラス。


(塩フグ寿司整列。)

絶品ですわ。
最高ですわ。

八景産のショウサイフグで仕立てる塩フグ寿司は、お店でも食べられないから、釣るしかない。

中骨で出汁取りしたお澄ましを添えてのフグの握りは堪らんですな。
贅沢ですな。


(集合写真。)

家での握り寿司はかれこれ5回目かな。
素人仕事にしてはそれなりのレベルになって来ましたよ。

今後益々、仕込みと握りの腕も磨いていきますぜ。


(初アカメ。)

今期初の2匹のアカメフグは、大事に寝かせて熟成期間10日。

量がないから鍋には出来ない。
ちょっとの刺身ともう1品で味わおう。


(味見程度ね。)

半身の半分を下ろして刺身に。

八景産のショウサイに旨味が劣るのは仕方ないけど、コリコリとした身はフグをいただいてる感が強い。

噛めば噛むほど味わい深いのがアカメだね。


(ちょびっとね。)

中骨の塩焼き。

塩して置いた中骨を焼き目が着くまでこんがり炙り、前歯で子削いで食べる。

量はちょびっとだけど、しっかりした身は満足感が味わえる。


(再び登場。)

アカメフグのチリソース炒め。

2ヶ月前にショウサイフグで初めて仕立てたものの、その旨さで定番化が決定、早くもアカメで再登板になった。

ショウサイよりも身がしっかりしてるアカメの方がプリッと感が際立つ。

家に常備してる材料でお手軽に出来て、この完成度と満足感が得られるのは素晴らしい。

かみさんのお気に入りになりましたよ。


(集合写真。)

たった1ヶ月しかお休みしなかったフグ釣りだけど、味わうと、その料理のバリエーションの多さ、満足度の高さからフグの優秀さを改めて感じたね。

これからの鍋が恋しい季節には更に本領を発揮するでしょう。

やっぱりフグが好きなんだな。


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