釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【釣】釣行前記 (2021/04/23 一俊丸)

2021-04-30 06:46:00 | 釣り
野毛屋さんで大トラ狩りを果たした後はショウサイフグの白子シーズンまでまだ間があるから、LTヒラメに乗ろうと計画してた。

数が揚がらない釣りものだから、分け前を増やすために平日休暇の予定を入れ、泳がせのヒラメ仕掛けも作って準備万端。

懸念材料だった台風2号の影響もこちらにはなさそうだ。

では、晴れて予約をするか、と一俊丸さんの予約サイトを見ると、ターゲットの4月23日(金)にLTヒラメ船は休止、代わりにキス・ヒラメ・マゴチ船の試し釣りになるとの案内が。

これはシロギスをメインに、釣ったキスを活き餌にしてヒラメやマゴチも狙おうという堅実と夢が同居する釣り。

うーん。
計画が狂ってどうしょうかと悩む。

試し釣りとは、定常釣りもののシーズンインが出来るか状況を見極めるための出船だ。

当たればシーズン前の手付かずの状態で良い思いが出来るだろうけど、当然シーズン前故に外す可能性もある。

投げ釣りをやってた頃はシロギスの食いが立つのはゴールデンウィーク以降だと記憶してた。
ちょっと時期が早い気がするけど、今年は暖冬だったし、船だと違うのかもしれん。

船でシロギス釣りの経験はないし、スピニング用の船竿を持ってない。

不安要素があるものの、久しく食べてない釣りたてシロギスの天ぷらの食味が思い浮かび、渋かろうがシロギスならツ抜けは出来るだろう、とポジティブシンキング。

シロギスの天ぷらが約束されるところに、あわよくばヒラメかマゴチの刺身が付けば豪華な嬉しい食卓になるぞ。

更に今年の目標の「新たな釣りものに挑戦する」も達成出来るぞ、と思い立った。

竿はいつもの湾フグで使い慣れたAllegro、リールはスティーレなら遠心ブレーキ付きだからそれなりにキャストも出来てどうにかなるだろう。
と、不安を押し退けてすっかり楽観視。

天ぷらと新たな釣りものの経験を積むために乗りますよ。


🐡

【食】トラフグの刺身・唐揚げ・塩焼き・ヒレ酒

2021-04-26 06:18:00 | 釣魚料理
Xデーの盛り上がりを体験した野毛屋さんへのトラフグ釣行は、2匹のうち1匹がハイブリッドで持ち帰りは1匹のみ。

型が良いし、頭と皮も貰ってきたからトラフグ尽くしといきますか。


(頭デカイ。)

まずはパーツに捌く。

トラフグは頭が全体の1/3を占めてるから味わわねば損。

野毛屋さんでは捌きの時に船長に頭と皮も欲しい旨を伝えると受け取れる。
意向を表明しなければ身欠きとヒレだけになっちゃうよ。


(捌き後はこちら。)

皮は表皮のトゲを引けないから、トゲが無いところだけを切り取る。
大トラだとそれなりに取れるよ。


(干します。)

ヒレは塩で滑りを落としてから干す。

ショウサイフグやアカメフグはヒレも有毒部だから、ヒレ酒に出来るのはトラフグだけ。
楽しみだね。

身はキッチンペーパーを巻き替えて1週間熟成させ、準備は整った。

ちなみに、身は刺身にするなら5日の熟成で良いと健船長に教わった。
5日以上でも状態は変わらないそうだ。

さて、1週間後の土曜日。

子供らも在宅で家族全員が揃うのを確認してトラフグ尽くしといきますよ。


(香りが良いね。)

スタートはヒレ酒で乾杯。

熱燗にした日本酒にこんがりと炙ったフグヒレを入れるとジュッと良い音。
暫し蒸らすと日本酒が段々と色付いて来る。


(琥珀色。)

各自のお猪口に注いで皆で乾杯。

レンチンしたからアルコールが飛んでいて、かみさんや子供らでも飲みやすい。

芳ばしい香りとフグの風味。
家庭で何とも贅沢な食前酒だね。


(定番ですが。)

トラフグの唐揚げ。

半身と頭のパーツで仕立てた。
頭の各パーツは、かぶり付いて骨の周りの身をこ削いで食べる。

久し振りのフグ唐、しかもトラフグとあれば旨さ倍増。
やっぱりフグは旨いね。


(たっぷりと。)

トラフグの刺身。

半身を下ろして外皮と薄皮の湯引きを添える。
トラフグは身はしっとりしていてキメが細かい。

多いんじゃないの?と、かみさんから言われたのに、あれよ、あれよと言う間にどんどん売れていく。
フグは久し振りだし、トラフグだしで皆箸が進むね。

「これお店で食べたら幾らくらい?」

と、かみさん。

天然トラフグでこのボリュームだと一人1諭吉は下るまい。
ウッシッシと下品に笑みを浮かべ、積年の課題をクリアして釣ってきた父に感謝せよ、と皆に申し伝える。


(ちょっとだけど。)

中骨の塩焼き。

久々にフグを下ろしたら、中骨に身が残っちゃったから塩焼きにした。

手でかぶり付くと、ブリブリの身は香ばしく旨味が凝縮されててイケますよ。

ヒレ酒が進んじゃうね。


(ホッとする味。)

トラフグ出汁の湯豆腐。

もう1匹あったらチリ鍋にしたのだけど、身が売り切れだから仕方がない。
残りの中骨にクチバシも入れて出汁を味わおう。


(凄い歯でしょ。)

しっかりトラフグの旨味が出た出汁で、湯豆腐としては最上級の贅沢な仕上がりではなかろうか。

クチバシ周りのプリプリのコラーゲンも啜っていただきましたよ。


(これまた堪らん。)

出汁が欲しかったのはこのため。
トラフグ出汁茶漬け。

刺身と皮も乗せたご飯に湯豆腐の出汁を掛けていただく。

しみじみ旨い完璧な〆ですよ。




(集合写真。)

持ち帰ったトラフグは1匹だけだったけど、トラの全てを味わい尽くした満足の食卓でした。

また来年トラ尽くしといきたいな。


🐡

【釣】大トラ狩りを成就するも不遇の子に思いを残す (2021/04/10 トラフグ 野毛屋)

2021-04-23 03:59:00 | 釣り
積年の課題、大トラ狩りを果たすべく野毛屋さんへのトラフグ釣行。
昨年は1回目の緊急事態宣言による自粛中で乗れなかったから、2年振りの挑戦だ。

5:00着目安で向かったところ、かつてないほど宿の手前から路駐の車を見つけて「マジか!?」と声に出しつつ、最後尾に着ける。

いくらXデーの盛り上がりだろうが、これだけの人数だと全員がトラを手にすることは叶うまい。
初釣り以降、海の女神さまに見放されてる身としてはイヤな予感だよ。

何と待ち行列は38番目!
野毛屋さんに通い始めて以来最も後ろの番手だ。
ビックリだね。


(盛況だよ。)

釣り座は健船の右舷舳5番目。
片舷10名で満員御礼ですよ。

仕掛けは自作の、大トラに噛られようがなぶられようが切られない太さの頑強一徹なワイヤーカットウ。
かつて経験したように、少ないチャンスを無念のハリス切れで逃したくないからね。

竿はいつものAllegroだけど、リールは初下ろしのバルケッタプレミアム。
先週の新竿に続き、こちらにも本命の魂込めを完了させたいな。


(こちらが初下ろし。)

昨日の釣果が良かったから、船上で準備中の皆さんからはひしひしと気合いが伝わってきますよ。

皆の期待を込めて7:15に出船。
約50分南下して決戦場へ向かう。


(出船。)

曇り空だけど予報ほど波・風は強くない。
移動中は少し肌寒いものの、今回は着込んでるから大丈夫。
勝負に集中出来るぞ。


(潮はこんな感じ。)

出船前に船長から教わった釣り方は、指定されたタナで待ち、たまにゆっくり誘い上げてゆっくり戻すとのこと。
基本はタナ決め打ちで待つ釣りだそうだ。
毎年経験が積まれて年々釣り方も変わってるみたいだね。


(はるばる来たぜ久里浜。)

先着してるトラフグ船団に合流して釣り開始。

指定のタナは50m前後。

周りを見ると、皆さん基本ワイヤーカットウで更にエビ2匹着け、ラバースカートやタコベイト着き、派手なオモリなど、アピールに余念がない。

群れてるところで同じタナに数m間隔でエサが並んでいれば、目立つところに吸い寄せられるのはネオンに誘われる人間と同じだろう。

人事を尽くしてない素の鉛オモリでお飾りなしのシンプル仕掛けでは不利か?


(近くを大型船が通るよ。)

早速左2つ隣の方が大きく竿を曲げて、衆目が注目する中、揚がったのは良型のトラフグ。
健船長から「型見たよ」のアナウンス。
いるぞ。いるぞ。

すると、竿先をゆっくりと持たれるような反応が出る。
アワセは乗せるように、と教わったから力強くも優しく煽ると、グイーンと竿が曲がった。
掛けたぞ!

巻きに入ると重たい。
確実にキロオーバーの手応えだ。

開始早々に掛けるとはありがたい。
早くも課題を達成かー?
ほくそ笑みつつギリギリと巻き揚げてると、フッと抜けた。

「バレたー❗」

天を仰ぐ。


(やられたー。)

巻きが慎重過ぎて外れたか。

エサバリ近くのワイヤーハリスが噛まれてヨレてる。
ワイヤーじゃなければハリスを切られてただろうな。

頑強一徹ワイヤーカットウは多少ヨレても影響はあるまい。
チャンスタイムをモノにするため、エサを着けて直ぐに打ち返す。


(トラフグ船団。)

船長アナウンスではタナから底までびっしり反応が出てるとのことで、船中竿が曲がる人数が増え始める。

「今、3人同時に巻いてるよ!」

徐々に活性が上がってきたか、船中で続々と揚がり出す。

すると、来ましたよ。

待たれを検知して、しっかりアワセをくれて掛ける。
さっきバラしたのより軽いから40cm弱クラスかな。

ところが巻き揚げ中に右2つ隣の親子とオマツリしていて、PEに絡んだカットウバリがトップガイドに当たってこれ以上巻けない。

バレるか?と思ったけど活性があるからトラは付いてる。
逃すものか!とクラッチを切って竿を置き、ラインを手で手繰って何とかお隣さんにタモで捕って貰えた。


(9:04に獲ったぞー。)

中型のトラをバケツにぶち込み、余韻に浸る間もなくオマツリほどきにかかる。

オマツリ前に親子のお子さんが大物を掛けてバラしてたけど、PEに絡んだカットウを見るとエサバリの軸が折れてた。

PEをカットして絡んだカットウを外し、折れたハリを小学生のお子さんに渡して「ハリが折れてバレたんだよ。惜しかったね。」と教えてあげた。

こっちは揚がってちょっと申し訳なかったな。


(吉野屋さん、近いぞ。)

PEを繋いでる間も船中どこかで揚がり、同時に何人もが竿を曲げる。
チャンスタイムは続いてるぞ。

するとポンポンと同時に何匹も揚がるラッシュに発展、タモが埋まってて探しにいかねばならないほどだ。

これがXデーの盛り上がりか!
凄いぞ!

するとグングンと竿先を揺らすアタリが出、アワセるとズドン❗と来た!

こりゃ2キロオーバーではないか?
しっかり竿を起こして一定のペースで巻く。

水深50mからの巻き揚げで支える腕はパンプアップ。
久し振りに上腕二頭筋に効く手応えですよ。

お隣さんにタモ入れいただいて、今度こそ文句なしに課題クリアの大トラだ。


(ユキちゃん船の目の前で揚げたぜ。)

野毛屋さんで小トラを揚げてから4年。

やっと、やっと大トラをゲットしました。
ようやく積年の課題を果たせましたよ。


(9:19に大トラの2匹目。)

その後は食いが収まり、健船長が「底まで反応びっしりだよ」と言うものの、船中たまにポツと揚がるペースにダウン。

そんな中、お隣さんは連チャン含めて4匹を揚げる。
蛍光オモリにエサ2匹、ラバースカート着きのアピール力がある仕掛けだ。

こっちは1匹掛けるも巻きバレ。
アピールが足らなんだか。

結局、4打数2安打で終えた。


(バケツには2匹。でもね。。。)

好調だったお隣さんと話す中で、1匹柄が違いませんか?と指摘される。

確かに並んでる2匹を比べると1匹目はショウサイフグに近い柄だ。
言われるまで気付かなかったよ。
ハイブリッドか?


(こいつです。)

釣果を聞きに来た健船長に確かめると、疑わしい、とのこと。

ハイブリッドだったら有毒部が特定出来ないから持ち帰れない。


(こっちは間違いなくトラフグ。)

捌きは船着き場に帰ってから。

捌きの時に改めて健船長に確認してもらうとハイブリッドで間違いないとのことで、没収。
すなわち釣果は1匹となりましたよ。
残念!

ただでさえチャンスが少ないトラフグの中で、更に数が少ないだろうハイブリッドが掛かるとは。
持っているのか、いないのか。


(考えちゃうね。)

でもね、ハイブリッドと呼ばれるキミに罪はないのだよ。

たまたまトラフグノッコミのその場にショウサイフグがいて、たまたまハタいた白子がたまたまヒットしただけなのに、鬼子のように扱われるのは不憫だね。

生を全うさせられず、食べて供養もしてあげられなかったけど、掛かってくれてありがとう。


(健船長のブログから拝借。)

今回課題はクリアしたものの釣果があったのは朝の1時間だけだった。

その後反応はあっても全く見向きもされず。
モーニングサービスだったのか、潮の関係だったのか分からないけど、そもそもトラフグは、1日でワンチャンあるかないかの釣りもの。
船中ポンポン揚がるなんて毎年あるもんじゃない。
大トラ祭りを経験出来てラッキーだった。

また来年会えるといいな。


・トラフグ : 1
船中0~5
中潮


🐡

【釣】釣行前記 (2021/04/10 野毛屋)

2021-04-21 06:58:00 | 釣り
来ましたよ、Xデーが!

東京湾で大型のトラフグがポンポンと揚がる狂喜乱舞。
野毛屋の健船長によると、過去最高の群れ具合、釣れ具合だそうだ。

振り返ると、5年前の2016年4月。
始まりは突然に、金脈を堀り当てたような衝撃で、東京湾中のフグ船が一同に会すゴールドラッシュのような騒ぎだったね。

■当時のエントリーがこちら

それ以降毎年期間限定の春の風物詩の釣りものとして定着した東京湾のトラフグ。

過去5回挑戦して、獲れたのは1度だけ。
しかも33cmの小トラだった。

トラフグならば大型の大トラを手にしたい。
天然トラフグ尽くしをたっぷりと心行くまで堪能してみたい。

積年の課題を果たすには今年の良コンディションはチャンスだ。
この波に乗らずにはおれん。

いざ、Xデーに乗っかってきますよ。


🐡

【食】カメノテの塩茹でを食す

2021-04-19 06:56:00 | 釣魚料理
一俊丸さんへ釣行時に買って来たカメノテ。
塩茹でして冷凍してあるからそのまま食べられるとのことだった。

カメノテ。

近くで見ると、その名のとおり亀の手を彷彿とさせるルックス。
磯などの岩に貼り付いて密集してる貝かと思いきや、カニやエビなどの甲殻類の仲間だそうだ。

子供の頃の磯遊びで良く見た記憶があるけど、実物に再開するのは何十年振りではなかろうか。

単なる再開に留まらず、それを味わえるなんて、かつてユムシを食べた身としてはウキウキしますよ。


(こちらね。)

家族に披露すると、かみさんは見た目で絶対食べないと拒絶する。
息子2人は気にせずトライするとのこと。
そうそう。
人生何事も経験だよ。


(これが1つ分。)

食べ方は、手と形容される緑色の殻の部分をちぎり取る。


(汁が飛ぶこともあり。)

すると、身の部分が頭を出すから、これを引っ張り出す。


(こんな形。)

プニッとして固茹でのパスタと言う感触かな。

こいつをそのままパクっと一口でいただく。


(剥ききったのがこれ。)

身は弾力がある貝の足のような歯触り。
噛み進めると段々とカニのような味がして来て、旨い!

確かにこれは甲殻類の食味だ。
しっかり歯応えがあるカニカマと言う感じかな。

「旨っ!」

子供らと夢中で剥いて摘まんでパク、を繰り返す。

カメノテ。
今後見つけたら買ってしまうね。


🐢