河口湖は乳ヶ崎南交差点近くに「支那そば けん」はあります。ややレトロな店の外観から初見であれば直ぐに見つからないことでしょう。近くを歩けばなんとなく分かります。なぜならチャーハンを焼いた強い匂いが辺に漂っているからです。そのくらいお客さんがばんばん入り、がんがん鍋を振って客にチャーハンを提供しているお店です。
今回注文したのは、支那そばと卵チャーハンのセット、この御店では「Bセット」というものです。半チャーハンセットだとチャーハンの量がもう少し少ないそうなので、女性や僕のようなおじさんなら半チャーハンセットで十分かと思われます。
さて、支那そばについて、ここで書くのは憚れますが、なにせ調理しているのが素人そのものなので、麺の茹で時間など勘で行っているらしく、よく作られた面白い麺素材なのだけれど、今回僕に提供されたものについては九州ラーメンハリガネ並の茹で具合であって、完全に素材を殺してしまっています。スープについては少しだけ工夫の跡があるけれど、昔ながらの醤油と清湯スープで、更に魚介が申し訳程度に香っていることから改良中なのかもしれませんので、言及しないことにします。
チャーハンについて、ここのご主人は富士吉田市の老舗「支那そば 大喜」の出身らしく、ぱらぱらで旨いチャーハンを食わせる店として有名です。カウンター越しにちら見しているとなるほど、基本に忠実な調理ですからこれは旨いはずです。おそらく出来上がりにぶれも無いことでしょう。ひとつ解説しておくと、ここのチャーハンは「炒飯」ではなく「焼飯」だということ。
(1)中華料理の技法で作る炒飯は鍋を煽り油を飛ばし見た目さっぱりと仕上げます。調理がとても早いのが特徴です。
(2)焼飯というのは鉄板で作るチャーハンのことで、派手な煽りで素材に直に火を通すことをしません。なので、油でぱらぱらだけれども中華の炒飯よりもしっとりと仕上がります。じっくりと作りますので多少時間はかかります。
ここのお店は「焼飯」なので米はぱらぱらでしっとりとした出来上りとなります。特別な素材は使用していません。濃い目の醤油を鍋の周りから投入するので焼けた醤油が香ばしくまた見た目も醤油の色が乗りますので実に旨そうです。
さて、ここは山梨河口湖町ですからラーメン文化が盛り上がる土地ではありません。吉田うどんや宝刀などが観光客には人気です。なので、あえて繰り返し書きますがご主人、「支那そば けん」はチャーハンだけ提供しているお店ではありません。このお店には地元の愛好家や観光客が行列を作って支那そばを食いに来ているではありませんか。チャーハン作るのも大事だけど支那そば茹でるのにももっと気を使って欲しいです。支那そばが好きな者だけに貴店の今まで以上の商売繁盛を祈念しあえて書いておきます。以上
住所
山梨県南都留郡富士河口湖町船津576-5
電話:0555-73-3459
営業時間
11:00~14:00
17:00~21:00
定休日:水曜日
18:49 2016/07/02 河口湖 Miix28
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