Dying Message

僕が最期に伝えたかったこと……

堀江貴文の功績?

2006-02-17 21:58:03 | Weblog
ライブドアの堀江前社長が逮捕されて、3週ほど経過した。逮捕前、マスコミは“時代の寵児”と持ち上げたにも関わらず、逮捕を契機に揃って手の平を返したことに対する批判の声は依然、よく聞かれるね。確かに態度の変わり身は驚くほど早いし、批判のひとつもしたくなる気持ちは分からんでもない。でもマスコミだって、この会社がここまで悪どいことをしてるとは誰も知らなかったわけなんなんだから。今まで過剰に持ち上げていたことは否めないにしても、今、ライブドアを叩くのは至極当然のことのはずじゃないか。

むしろ僕が気に食わないのは、堀江が日本の社会に対して身をもって問題提起してくれたとか、のたまう連中だね。彼らは世論が堀江批判に傾いているから、そのアンチテーゼとして逆のことを言ってるだけなんだよ。要するにただのひねくれ者。ただ反体制を気取りたいだけなんだね。

そもそも、もし本気で日本に及ぼした堀江の功績は大きいとか言うなら、例の酒鬼薔薇だって少年法改正の一翼を担ったわけで、褒めてやるべきって話になるだろう。日本人の多くが錦の御旗として掲げる日本国憲法だって大東亜戦争がなければ作られなかったわけで、やっぱりあの侵略戦争は正しかったと言わなければいけない。でも、そんなことを正面きって言える奴はどこにもいないわけだろう。堀江にしたって、問題提起をしたのは結果的にそうなっただけであって、あんな奴を庇ってやる義理なんてどこにもないにもないはずなんだよ。

堀江に対する若者の支持は根強いようだけど、あんなバカ野郎の何に共感できるんだろう。ギャングのように次々と会社を買収して、相手の社員の気持ちなんて全く無視。確かに企業買収自体は法に乗っ取っているわけで、咎められるものではない。でもそういうことをするなら、せめてアフターケアまで徹底するのが血の通った人間ってもんじゃないかって。買収先の社員を次々と解雇してゆくなんて、法律以前に人間としての道理に反しているよ。

さだまさしが新聞のコラムで「金で人の心は動かせるが、買うことは出来ない」と書いていたけど、「まさし」くその通りだよ(笑)。現にタモリや野球解説者の江本孟紀の心は買えなかったわけでね。それでも自分の主張が正しいと思うなら、裁判官の心でも買って無罪判決を下してもらえと言うんだよ。

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