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在日米軍と在韓米軍の違い

2012-01-11 | 日記
リチャード・L・アーミテージ ジョセフ・S・ナイJr 春原剛 『日米同盟 vs. 中国・北朝鮮』 ( p.141 )

春原 さて、日米同盟と米韓同盟を語る際、避けて通れないのが在日米軍と在韓米軍の存在です。在日米軍は空・海主体、在韓米軍は陸軍主体という性格の違いがあるわけですが、アジア太平洋地域における米前方展開戦力を考えた際、戦略的に重要なのはどちらですか?

アーミテージ 答えるまでもありません。それは日本です。

春原 そうですよね。しかしながら、米制服組の間では将来、在日・在韓米軍を統合して「極東米軍司令部」のようなものを創設した場合、現在の米韓同盟の良好な関係を反映して、在韓米軍を主体とすべきだという声もあるようです。

アーミテージ 韓国では無理です。それは日本でなければならない。その(極東米軍司令部を韓国内に創設するという)考えはロバート・リスカシという人が在韓米軍司令官時代に温めていたもので、そもそもの狙いは日本に米陸軍の四つ星(大将の意味)を駐在させることにあったのです。もちろん、我々はその考えを退けました。
 考えてもみて下さい。過去五十年間、韓国は「(対北朝鮮で)発火点となりうる国」であり続けています。在韓米軍というのは明日の朝にでも戦争状態になる可能性があるのです。だから、独自の司令部を置いているのです。それに比べ、日本(自衛隊)と在日米軍はいつも日本防衛だけに関わっているわけではありません。(日米同盟体制は)日本国内にある基地施設を使って、合衆国がアジア全域を守る能力を与えてくれているのです。そのことは日本でも良く理解されていると思います。だからこそ、(日米同盟は)我々にとって極めて重要なのです。

ナイ まず、両者を統合させるかどうかはわかりません。ご指摘の通り、在韓米軍は陸軍主体であり、在日米軍は海・空です。それらを統括する上部機構として太平洋軍司令部(PACOM)があるわけです。日米・米韓同盟にはアジアにおいてそれぞれ違った役割があり、それを無理にアジアで統合するよりもこれまでのようにハワイで統括していればいいのではないでしょうか。


 在日米軍はアジア全域を守るために存在しており、日本防衛だけに関わっているのではない。それに対し、在韓米軍は対北朝鮮での戦争に備えるために存在している。この性格の違いから、在日米軍は海・空主体、在韓米軍は陸軍主体になっているのである、と書かれています。



 要は日本と韓国の地理的な位置関係によって、在日米軍と在韓米軍の役割が異なる、ということです。

 春原さんがこの質問をされたのは、おそらく、日本が民主党政権になったあと、日米関係がぎくしゃくしつつあることを受けて、だと思います。つまりここで春原さんが問うているのは、米国は日本よりも韓国を重視するのか、ということだと思います。

 それに対し、アーミテージ、ナイ両氏が述べているのは、米国にとって日本と韓国、どちらが重要か、という問題とは関係なく、(日本と韓国の地理的な位置関係によって)在日米軍と在韓米軍の役割が異なる以上、極東アジアにおいて在韓米軍が在日米軍よりも重要になることはない、というものだと思います。

 これは日本にとって、ある意味、「よいニュース」ではありますが、だからといって、日本は米国との関係を悪化させてもよい、ということにはならないと思います。それどころか逆に、「より密接にしなければならない」と考えるべきだと思います。



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