風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/シャボン玉

2017年08月15日 | 映画


乃南アサの小説の映画化、ストーリーは至極単純です。
家庭に恵まれず育った伊豆見は、女性や老人だけをねらって通り魔や強盗傷害を繰り返して来ました。
人を刺し、平家落人伝説のある宮崎県の山奥・椎葉村に逃げ込んできます。
そこでたまたま怪我した老婆を助けたことから、老婆の家に居候します。
彼は、人々の優しさと大阪で通り魔に遭って古里に逃げ帰ってきた女性と知り合い、改悛すると言うありふれたお話です。
彼は自首し、服役後この地に戻って来る所は、幸せの黄色いハンカチのラストシーンに似た場面で、映画は終わります。
ハンケチではなく、明るい電灯と煙突から揚がる白い煙でした。

悪人が出て来ない不自然ですが、併映が「愚行録」だっただけに、シンプルさと人の善意がとても新鮮でした。
伊豆見は人々の優しさもそうですが、この地の自然の懐の大きさに癒やされ救われたのです。




市原悦子さんはやはり珠玉に輝いていました。

伊豆見を演じた林遣都は力仕事などまるで出来そうもない華奢な体とちょっと胡散臭そうな顔つきで良かったです。
     【8月7日】


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