風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

スペインの旅、マドリッド最終日

2011年06月29日 | スペインの旅
6月4日・土 マドリッド最終日
今日は多くの計画を入れず、かなり気ままに街を歩くことにした。
土曜の2時半以降は、国立考古学博物館とソフィア王妃芸術センターが無料なので、考古学博物館を見た後、
もう一度ピカソのゲルニカを見に行くことにした。
その前に、午前中は、ラス・ベンタス闘牛場に行こうと思った。ところが、理由はわからないのだがメトロ2号線はストップしていた。
マドリッドのメトロもだいぶなれたので、迂回して行くことが出来た。
   
 
教会                                     アメリカ通り
 
在スペイン日本大使館まで歩いた。土曜なので国旗は掲揚されていないので、よほど目の前に行かないとそれとはわからない。
建物の壁に、小さな菊の紋章が付いていた。
  

地図によると大使館の隣が国立歴史文書館なのだが、どの建物なのかわからなかった。
 
 
自然科学博物館
 
自然科学博物館前の公園
 

ホテルに戻ってランチと昼寝をした。
午後2時半過ぎ、ホテルを出て地下鉄コロン駅に向かった。
コロン駅構内から「蝋人形館」の入り口が続いていたが、写真だけ。
 
国立考古学博物館は期待して行ったのだが、工事中で公開されていたのはごくごくわずかであった。
職員がいたので、「展示はこれで全部ですか?」と聞くと、そうだ、後はインターネットで見て下さい、と言われた。
国立図書館が博物館と併設されているようなのだが、これもよくわからなかった。
  
 
  
    
   

コロン広場 コロンブスがアメリカ大陸を発見した記念のモニュメント"発見の庭"。[背後は国立考古学博物館]
 
 
 

地下鉄で、ソフィア王妃芸術センターに向かう。

地下鉄事情
これまで回数券(10回券)を二度買ったが、使い切ったので1回券切符を買おうとした。
1ユーロ入れたのだが機械が作動しない、この自動販売機はどうもカード専用機械のようだった。
スペインでは現金用にも使うためなのか、コイン挿入口にお金も入ってしまう。奥を見ると、コインが3枚ほど詰まっていた。
係員呼び出しボタンがあるが、押しても何ともない。
スペインの地下鉄の良いところは、ほとんどの駅に職員とガードマンがいること。
私は、勇気を振り絞って職員にあの機械にコインを入れたが切符が買えないと訴えた。
すると女性職員は仰々しいつぎのような書類を書いてくれ、ガードマンに見せろ、と言う。
  
ガードマンに見せると、彼は改札口をあけてくれた。
実は、私はその前に別の機械でコインで切符をすでに買ってしまっていたので、払い戻しできないかと聞いたら、それは出来ないという。
ソフィア芸術センターの帰りにその切符を使ったので、無駄にはならなかったのだが。
わずか1ユーロですが、勇気を出して言って見るもので、良い経験でした。
赤い切符はマドリッドのもので日本の切符と同じ大きさ。上は使うと裏に回数と日付が印字され10回使える回数券、中は1回券、
下はrenfeのローカル券
右の緑の切符は、バルセロナもので大きさは名刺大、上は回数券・下は1回券
 
フランス・イタリア・スペインの三カ国の地下鉄では、スペインが一番良かった。
まず、ほとんどの駅に職員とガードマンがおり、ガードマンは時々車両にも乗っていた。
運行間隔は概ね5分おきで、駅間はすこぶる短く300m位の所もあったと思う。
また、エスカレータ・エレベータの設置率もスペインがダントツで、6~7割の駅にあったのではないだろうか。
上りホームと下りホームをつなぐ通路が多かったのもスペインであった。
パリやローマでは、ホームを間違えると一度駅を出て入り直さなければならない駅が圧倒的だ。
バルセロナの車内では、現在走っている場所と次の駅名が電光表示されるのでとても良かった。
プラットホームでの標示もバルセロナが一番良かった。進行方向が矢印で示され、次の駅名の標示もあった。
 
マドリッドでは、進行方向の標示は無かったが、進行する駅名一覧が標示されていた。
値段はマドリッドが1ユーロで安い。
ローマの地下鉄の多くは、落書きが多く汚かったが、スペインは古い車両も多かったが落書きは少なかった。

では、鉄道事情にも触れておこう。
今回私は、1ヶ月間有効・5日間使用の"ユーロパス"を使った。
ユーロパスは、日本にはない切符で、有効期間と使用日数で料金が異なる。
1ヶ月間有効・5日間使用だと、26,700円である。
特急に乗る時は、座席指定券が必要だが、距離に関係なく特急だと1200円、AVEだと1300円と驚くほど安い。
また、同一日は何度鉄道を利用しても良い。つまり、長距離で同一日に何回も乗る場合にはとても安い。
そして、ユーロ圏ではもはや国境はないから、数カ国を巡るユーロパスもある。
今回、私はバルセロナ~グラナダ、ロンダ~コルドバ、コロドバ~セビーリャ往復、コロドバ~マドリッド、マドリッド~バルセロナ間、
5日間使用のユーロパスを使ったのだが、特急券(7,500円)をプラスしてトータル34,200円であった。
これがユーロパスである。

今回、私は日本の代理店「ミキツーリスト」を通じて購入した。
ミキツーリストの手数料は極めて安く、ユーロパス・ユーロパスを使用しない鉄道チケット7枚を含めトータルの手数料は1050円だった。
1.は有効期間、2.は使用日、3.は使用開始許可スタンプ、4.使用者の名前です。
3.は、「この切符の使用を開始します」という承認のスタンプで、駅事務所か旅行代理店で押してもらいます。
この承認スタンプがないまま使用すると、やはり不正使用でペナルティが取られます(確か50ユーロ)。
ローマで初めてユーロパスを使用した時、このスタンプをもらうのを忘れて大慌てしました。
その時は、駅事務所が混んでいて電車の発車が近づき、私は駅のインフォメーション事務所の人に泣きついて押してもらったのでした。
このスタンプを押してもらってしまうと、キャンセルは出来なくなります。
使用日の記入はボールペンでしなければなりません。鉛筆はダメです。間違えても訂正は出来ません。
ナイフで削ったりして訂正した場合は不正使用と見なされ罰金です。
間違えて訂正が必要な場合は、手数料(確か3000円?)が必要です。
4.の個人情報は、パスポート番号などは購入時に印字され、1.の使用期間は、スタンプを押してもらう時にを記入されます。
日本にはこの種の切符はありませんが、もしあっても日本ではもっとルーズで、間違えても訂正が許されるのではないでしょうか。
私は、なぜこんなにシビアなのかなとつくづく考えました。
ヨーロッパでは、「個人の責任」だ、と言うことではないかと私は思いますが、果たしてどうでしょうか。
割引なのだから、自分の責任で、不正することなく正直に記入しなさい、と言うことだろう。
日本では、スタンプを押してもらう時、駅職員に口頭で言って職員に記入してもらってしまうのではないだろうか。
ヨーロッパで駅職員に頼んでも、それは私の仕事ではなく、お客さんが自分でしなければなりません、と言われるだろう。
私は、鉛筆で下書きして何度も確かめて記入しました。
ヨーロッパで鉄道をたくさん乗る人、特に長距離や一日に何回も乗る人は、安いのでお勧めです。
【rennfe(スペイン公有鉄道)[英語]】、【Rail Europe(日本語)】のホームページから直接買うことも出来ます。
【ミキツーリスト(みゅう)】を通し、また【地球の歩き方】からも買うことが出来る様になったようです。
現地で買うことも出来ますが、その場合は、自動販売機がある駅もありましたが、窓口で購入が一般的で、
行列を覚悟し時間がかかる場合が多いと思います。
私は、地方都市に行く時も鉄道を使いましたが、都市によっては鉄道よりバスの方が本数も料金も安いこと場合も多いようです。
ただ、バスステーションは、一般的に市の郊外にある場合が多いこと、バス会社が多くバス会社のホームページは日本語ではなく英語であること、
申込出来る時期が、1ヶ月以内のことが多いこと、バスの時刻表の検索が難しいように思いました。
もちろん、現地で買うこともできます。

ソフィア芸術センターはかなり混んでいましたが、3階のゲルニカを始めとするピカソとダリの作品のいくつかだけを見て帰りました。
ソフィア王妃芸術センター前庭
  
早めにホテルに戻り荷物の整理をし、いつもより早めに通っているレストランに行った。
この日は、お水をもらい日本から持って行って少し残っていたウイスキィを飲んだ。
帰りに、顔見知りのボーイと明日バルセロナに行き、日本に帰るなどとしばらく話した。
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さて、いよいよスペインの旅も終わりに近づいた。
天候・時間
はじめの頃は、これも見ようあれも見たいと少し欲張った感があったが、そのうちだいぶ落ち着いてのんびり観光した。
とても多く歩いたと思う。道に迷ったりしたせいもあるが、簡易歩数計で一日1.5万歩以上は歩いたと思う。
スペインは暑いと思っていたのだが、コルドバ・セビーリャを除いて朝晩は、ちょっぴり寒いくらいで、カーディガンを着るくらいだった。
日中の日差しは少し強いのだが、木陰に入るとひんやりするので羽織る物を持ち歩く必要があり荷物が多くなってしまった。
何回か雨に降られたが大雨に遭遇したのは一日だけであった。
雨は一日中ずぅっと降るのではなく、日本の夕立・雷雨のような感じで、さぁっと降ってすぐ止むことが多かった。
スペインのテレビの天気予報は、回数も少なく、内容も貧弱で参考程度って感じだった。
インターネットの天気予報サイトの方が詳しく断然便利であった。
天気予報で、雨・雷マークがあればカサも手放せず、これまた手荷物が多くなった。
健康については問題は全くなく、便通についても何の問題もなかった。
最初の一週間ほどは時差の関係か、夜中に目が覚め、熟睡感が得られなかったのはちょっとつらかったが。
イタリアに行った時は、日本を夕方発ち着いたのは同じ早朝だったが、夜中に排便をもよおし、つらかった。
今回は深夜出発だが、乗り換え時間が短く、着いたのはやはり早朝で同じだったがその現象はなかった。
その理由はわからないが、とても良かった。時差から生じる体調の不調は日本に帰って来てからの方が大きかった。
特に、真夜中に目が覚めて暫くの時間眠ることが出来ない睡眠不良があり、通常に戻るまで10日間ほどかかったと思う。
食事については、特に問題はなかった。
一つ誤算といえるのは、「時間」についてだ。
ガイドブックでは、夜の外出は控えた方が良いというが、かなり誤解というか正確ではない。
レストランの中には、夜の7時半や8時から開店する店も多い上に、夜10時過ぎないと暗くならない。
もちろん、人通りのない夜道は絶対に通るべきではない。
私は、電車の切符を予約するとき帰りは、概ね5時頃にしたのだが、これは大失敗で、8時頃にすれば良かったと思う。
その分、出発を少し遅らせた方が良かった。
金曜・土曜の夜などは、子ども連れで深夜までわいわいがやがやである。
夕食が遅い分、朝食は軽く、そして昼食は1時とか2時とか、時にはビールやワインを飲み、
時間があればシエスタし、そして夕方はBARやカフェでお茶一杯でのんびり過ごし、その後で夕食という感じだ。
美術館や教会などは午後はシエスタしてしまうところもあるので、ぜひ訪れたい・入りたい時は開館時間などの事前の調査がぜひ必要である。
土曜・日曜無料の博物館や美術館もいくつかあるので、これも調べる価値は十分にある。        【続く】


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