新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月9日 その2 九州出身者は意識されているのかな

2017-11-09 16:57:26 | コラム
何故「~ですね」なのだろう:

私はテレビのニュース、特に海外からのそれ、を聞いていて面白いと感じる現象がある。それは、その中継で語る特派員か現地に飛んだ人たちに圧倒的に九州(もしかすると北九州かも知れないが)の出身者が多いことだ。何故そういうことを言うかだが、それは彼らは男女の別なく何かの区切りの際に「~ですね」と付けるからだ。

私は趣味というほどではないが、日本の各地の言葉の特徴を捉えて何処の地方の出身者かを見極めて楽しむので、九州出身者にはこの「~ですね」が多いと気付くようになっていた。そういう感覚で聞いていると、マスコミ人には九州出身者が多いように聞こえて仕方がないのだ。あるいは間違って捉えているのかも知れないが、私にはこの無意味とも聞こえる「接尾語」の如きものは無用ではないかなと思えるのだが、如何だろう。

九州のご出身の方はどのように取られておられるのだろうか。

トランプ大統領と習近平の会談

2017-11-09 09:38:31 | コラム
アメリカと中国の首脳会談:

9日のこの時刻では、既にこのトランプ大統領の我が国を始めとするアジア歴訪の最大に重要な会談は開始されているはずだ。私はこのつい先頃まで世界最大且つ最強の国だったはずのアメリカの大統領が、何十年でも中国の指導者を続けるとの意思を明確に示した天上天下唯我独尊の独裁者にして何をどのように語り、如何なる問題をどのように決着するかを、未だ嘗てなかったほどの関心と危機感で見つめている。

ところで、8日にトランプ大統領が韓国の議会で演説された内容はPrime Newsで英語のままに聞けた。その内容は格調云々を除けば見事なほどに対DPRK対策とでも形容するか、かの国に対するアメリカ大統領の考えと決意が表明されていたと聞こえた。「親DPRK」であるはずの韓国の国会議員たちが、トランプ大統領が拍手を促すかのように間を置いた際に一斉に拍手をしたのは、仕込みかと疑わせてくれたほど強烈だった。

私の関心の一つには「トランプ大統領があの強烈なDPRK対策を習近平との会談で、何処まで穏やか且つ強気で打ち出す用意があるか」という点がある。即ち、トランプ大統領が何もこの重大な案件のみならず、他の話題でも習近平を押し切るような姿勢で臨むかという関心だ。DPRK問題以上に「アメリカファースト」主義の上では、トランプ大統領にとって重大な案件に「貿易赤字」の解消とまでは行くまいが削減の案件があるはずだ。

そうでもなければ、ロス商務長官を中国だけに派遣し、30数名とか報じられている財界人を連れて行かなかったと思っている。これは我が国に対しては不要な姿勢だった。私は中国の文化で重大な事柄である「面子」がある以上、習近平がトランプ大統領の面子を立てる姿勢は見せると思っている。即ち、この問題は対DPRKの核兵器や missile と比較すれば、単純明快で取り組みやすいのだから。

私はアメリカの対日貿易の姿勢を長い年月批判してきたが、「買っておきながら苦情を言うな。イヤならばか買わねば済むことだろう。自国内で産業界を空洞化して輸入に依存せざるを得なくなった国にしたのは誰だ」というのが、内側からアメリカを見てきたからこそ言えたのだ。中国だって、ほぼこれと同じような非難的なことが言えるような対アメリカの貿易を続けてきたはずだ。

具体的な例を挙げれば、中国がアメリカに大量に売り続けてきたのが(我が国が嘗て苦情を言われた繊維製品の輸出と同様で)非耐久消費財で、アメリカの粗雑な労働力と産業構造では最早輸入に依存する道しか残されていないのだ。もしも、習近平に「買い続けたのは誰だ」と言われてトランプ大統領に反論できる根拠の持ち合わせがあるのか。では、その赤字解消の為に「我が国に迫ったように兵器を買え」トランプ大統領が言えるのか。

私はボーイングを始めとするような製品は一時的は大量の購入契約は出来ると思う。それはそれで結構だが、それは短期的なことだ。私がロスアンジェルスの郊外で見た広大なファッション・デイストリクトに溢れかえる中国製の衣料・雑貨類の輸入を、アメリカは短期的に減らすことは可能かも知れないが、止めることが出来るはずがないと思っている。仮令減らしても、他の国から入るだろうよ。

私が長年勤めてきたアメリカの紙パルプ産業界は、世界最大の紙・板紙の生産国である中国に対する世界最大のパルプと古紙の輸出国だ。そうかと言って、この輸出を増やさせてしまえば、世界最大の紙類の輸出国である中国から益々安値の紙が世界市場を駆け巡るだけの結果に陥るかも知れない。私は問題はロス商務長官とトランプ大統領が対中国貿易の実態を何処まで認識して習近平と語るかだと思っている。

ここまでは極めて穏やかな話題である。その他に控える恐ろしい問題には、私は習近平が目指しているとしか思えない「一帯一路」が暗示するような世界最大の強国となって制覇する(何処を)野望があると思っている。安倍総理は太平洋インドと表現されたが、南シナ海における埋め立て作戦を見ていれば、習近平の野望は尽きることがないと危惧する。

これらの問題をトランプ大統領が何処まで衝いていくかだと思う。そこに見える不安は櫻井よしこさんが週刊新潮でしておられた、名うての親中国派の巨頭キッシンジャーとのトランプ大統領と会談があった。キッシンジャーの助言に大統領が傾けば、それ即ち、我が国に対しては好ましからぬ影響が出てくると危惧するのだ。安倍総理がその辺りをどれほどトランプ大統領に助言されていたかが、 sidekick の影響力となって現れて欲しいと期待するのだ。