ウワールドシリーズ第7戦を少しだけ見た:
私は張本勲ほどではないが、別にMLBで何処が勝とうと余り関心がないので、今年のシカゴ・カブス対クリーブランド・インデイアンズの試合は最後の第7戦を途中だけ見て、時間の都合もあって外出した。得意の閃きでは、クリーブランドがシカゴの投手の暴投と捕手の取り損ないで他力本願で、6:3まで迫るようになる前から、シカゴに分があると見てはいた。だが、このままでは終わるまいと思っていた。案の定、雨で中断を含んでの延長戦で8:7でシカゴが108年振りだかの優勝だったようだ。
久しぶりに見るMLBの野球は矢張り投手も打者も勝負を急ぐ傾向は変わらず、投手も「打てるものなら打って見ろ」的な力任せ的な投球が多く大味だった。しかし、日本の細かいことを蔑ろにしない野球と違って、それなりにMLBとしての迫力は感じさせてくれた。あの世界でそういう野球を目指しているところから落ちこぼれた者たちが日本にやってくるのだから、滅多にいきなり役に立つことがないのも当たり前だろう。日ハムのレアードなどは良く2年目でホームラン王になれたものだと思うが、打者としては極めて雑だと思う。
シカゴはエースとやら言われている球速の世界記録を持つキューバから来たチャップマンを中継ぎや抑えに使って見せたのは、日頃からローテーションとやらを重視し、100球以上投げさせないと聞かされているアメリカでも、このような短期決戦で勝ちに行く為にはエースの使い過ぎも辞さないという姿勢を見せていたのが印象的だった。他にもローテーションに入っている先発型の投手も惜しげもなく中継ぎに使っていた辺りは、広島の緒方監督は参考にすべきだろうとは思って見ていた。
迫力を感じたとは言ったが、それは5番以下の打順にいる者でも、投手にすっかり崩されて低い投球を片手だけかとも見える振り方でも軽々とスタンドまで持って行ってしまう辺りの(カタカナ語で言う)パワーには「流石だ」と思わせてくれるので目が離せないのだ。投手連中も出て来る奴出て来る奴が、皆アッサリと150 km以上の速球を投げるのだから、その辺には私がMLBを貶す時に言う「身体能力ショー」以上の凄さがあるのも、見ていて楽しい。あの環境で3,000本以上もヒットを打ったイチロー君は大したものだと褒めて上げたくもなる。
私にも張本勲がMLBの野球の質をこき下ろす気持ちは分かるが、あれほどスペイン語系の名字の選手が増えてしまっては、私が初めてMLBの野球を見てその質の高さと上手さに感動した1980年代と現在ではアメリカの野球文化が変質してしまったと思えば諦めもつくのだ。「野球」と”baseball”が異質であるのと同様に、MLBの野球が南米化して”beisbol”となってしまったと思えば腹も立たないかと思うだが、如何でしょうか、張本さん。
私は張本勲ほどではないが、別にMLBで何処が勝とうと余り関心がないので、今年のシカゴ・カブス対クリーブランド・インデイアンズの試合は最後の第7戦を途中だけ見て、時間の都合もあって外出した。得意の閃きでは、クリーブランドがシカゴの投手の暴投と捕手の取り損ないで他力本願で、6:3まで迫るようになる前から、シカゴに分があると見てはいた。だが、このままでは終わるまいと思っていた。案の定、雨で中断を含んでの延長戦で8:7でシカゴが108年振りだかの優勝だったようだ。
久しぶりに見るMLBの野球は矢張り投手も打者も勝負を急ぐ傾向は変わらず、投手も「打てるものなら打って見ろ」的な力任せ的な投球が多く大味だった。しかし、日本の細かいことを蔑ろにしない野球と違って、それなりにMLBとしての迫力は感じさせてくれた。あの世界でそういう野球を目指しているところから落ちこぼれた者たちが日本にやってくるのだから、滅多にいきなり役に立つことがないのも当たり前だろう。日ハムのレアードなどは良く2年目でホームラン王になれたものだと思うが、打者としては極めて雑だと思う。
シカゴはエースとやら言われている球速の世界記録を持つキューバから来たチャップマンを中継ぎや抑えに使って見せたのは、日頃からローテーションとやらを重視し、100球以上投げさせないと聞かされているアメリカでも、このような短期決戦で勝ちに行く為にはエースの使い過ぎも辞さないという姿勢を見せていたのが印象的だった。他にもローテーションに入っている先発型の投手も惜しげもなく中継ぎに使っていた辺りは、広島の緒方監督は参考にすべきだろうとは思って見ていた。
迫力を感じたとは言ったが、それは5番以下の打順にいる者でも、投手にすっかり崩されて低い投球を片手だけかとも見える振り方でも軽々とスタンドまで持って行ってしまう辺りの(カタカナ語で言う)パワーには「流石だ」と思わせてくれるので目が離せないのだ。投手連中も出て来る奴出て来る奴が、皆アッサリと150 km以上の速球を投げるのだから、その辺には私がMLBを貶す時に言う「身体能力ショー」以上の凄さがあるのも、見ていて楽しい。あの環境で3,000本以上もヒットを打ったイチロー君は大したものだと褒めて上げたくもなる。
私にも張本勲がMLBの野球の質をこき下ろす気持ちは分かるが、あれほどスペイン語系の名字の選手が増えてしまっては、私が初めてMLBの野球を見てその質の高さと上手さに感動した1980年代と現在ではアメリカの野球文化が変質してしまったと思えば諦めもつくのだ。「野球」と”baseball”が異質であるのと同様に、MLBの野球が南米化して”beisbol”となってしまったと思えば腹も立たないかと思うだが、如何でしょうか、張本さん。