トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

Kick K-1GP2022Japan

2022-03-30 | 日記
サボリまくってる格闘技観戦を少しずつでも・・・3月どころか2月のK-1GPをようやくチェック。

<第3代Sバンタム級トーナメント>
優勝候補の玖村将史選手以外にも、金子晃大選手や璃明武選手などが良かった。
決勝戦の玖村選手vs金子選手の試合はヤバかった・・・K-1とアマボクでしか見れないようなバチバチの打ち合いを堪能させて頂いた。キックやアマボクのような短期決戦ファイトはこうあって欲しいという見本・・・ギャンブルやらない自分にとって、5Rしか無いのに初回と最終回捨てるムエタイとかホント良さが分からない。

それ以外のスーパーファイトも面白い試合多数だし、何より武尊選手と郡司選手のエキシは期待に違わぬ内容だったなと。やはりキックに関してK-1GPだけはチェックしていかないとダメだな・・・と気を入れ直してみる感じ。加えて解説に武居選手が入っていたのも良かった。解説と言えば・・・かつては格闘技の解説やったらボクシングの解説やらせないみたいな時代があったボクシング界だけど、そんな閉鎖的なことを言ってるから現在のような状態になっちゃうんだろーなとか。
番外的に昨年の小林幸子に続いて今年は美川憲一がラウンドガールで出演。スペシャルでは「さそり座の女」を熱唱・・・会場のお客さん写メ撮りまくりで笑った。


ジム(Kick) アマ興行

2022-03-21 | 日記
アマ興行(問答無用)に8人が参戦。

60㎏トーナメント1回戦「蘭賀大介 vs 柳田竜弥(北眞館)」
開始から積極的だが力み過ぎて距離が合わない蘭賀。少しずつジャブが出る事で攻撃が上下に散り始め、接戦ながらも蘭賀が制す。時折横を向いてしまうのが印象的に少し心配だったので要改善。
50㎏Aクラス「緒方愁次 vs 松崎光輝(北眞館)」
立ち上がりは積極的でスタイリッシュに戦えた緒方。ただ組みの弱さと後半の失速が、前半の攻勢が良かっただけに余計に悔やまれる。接戦ながら判定は松崎選手に。
55㎏Bクラス「早川曜平 vs 高篠明広(IDEAL GYM)
相手の高篠選手の攻勢に怯まずに応戦。逆にコーナーを背負わせての打ち合いを制して1ダウンを先取。そこからもアマチュアボクシングでも中々見れないくらいの乱打戦のまま判定に突入し早川の勝利。これぞアマ戦と言える今大会MVPと言ってもいいくらいの一戦。
60㎏トーナメント準決勝戦「蘭賀大介 vs 川満雅志(RIKIX)」
身体がほぐれたか、蘭賀はバックステップが出せるようになった事で技術戦を行えるようになる。ジャブやインローからアタックをかける同じようなタイプの川満選手なので拮抗したが、要所でパンチを当てる事に成功した蘭賀が判定を制して決勝進出。
55㎏Bクラス「鈴木涼太 vs カジ紗実唯(RIKIX)」
ローで脚を止めてパンチの連打で1ダウンを奪っての判定勝利・・・まさにザ・キックボクシングを展開。後半に盛り返しにかかるカジ選手を抑えての完勝に文句無し。
60㎏Bクラス「河合利彦 vs 竹下健太郎(アウルスポーツジム)」
珍しいサウスポー対決。そしてベテランらしく河合選手は初っ端から技術戦を展開。ローを散らして左ストレートを引かずに首相撲に移行・・・そこから膝にも投げにもいける幅の広さ。必死に応戦する竹下選手に多くの時間でロープを背負せての完勝。
60㎏Bクラス「竹内健斗 vs 川口恭平(Y'ZD)」
デビュー戦の竹内は攻撃こそ最大の防御と言わんばかりのアタック全開のファイトを展開。相手の川口選手も怯まずに徹底抗戦してくれた事で好ファイトに昇華。僅差ながら判定にて竹内が見事勝利。
75㎏Bクラス「若原裕之輔 vs 小野澤恵介(Y'ZD)」
デビュー戦とは思えない好スタートを切った若原だったが、次第にディフェンスの脆さを露呈。75㎏クラスのジャブを外せない事で、殆どの時間でロープを背負ってしまいのTKO負け。ただ問題点が明確なだけに深刻度は極浅。
60㎏トーナメント決勝戦「蘭賀大介 vs 秋山任成(BringItOn)」
前半は右ローキックでポイントを重ねた蘭賀だったが、徐々に消耗度合が色濃くなり失速。逆に全くスタミナの切れない秋山選手に攻勢をかけられて判定負け。蘭賀にはそれでも上出来だったと言いたいくらい。
女子58㎏戦「吉村法子 vs AYANO(Y'ZD)」
吉村はスタートからいきなりハイキックを直撃で受ける苦しい立ち上がり。その後も体格に勝るAYANO選手を攻め崩せず、逆に蹴りで突き放されての完敗。最近ずっと階級が上の選手とばかり試合してるが、そろそろ適正階級の選手とやった方がいいのかなと。

今回は全員とも素晴らし過ぎる出来だったと言い切りたい。多少は贔屓も入るけど、全員がアマ戦というレギュレーションにきちんと備えてきたという成長が嬉しい限り。それよりもセコンド以外の会長やトレーナー達が大声でセコンディングまがいしてる状態が残念過ぎた。何のために声を出せるセコンドの人数制限をしてるのか当の本人達が一番理解していないという。とにかく一生懸命に戦ってる選手やセコンド達の努力を外野の指導者達がぶち壊すのはマズイ。


Etc 「監督が怒ってはいけない大会」

2022-03-12 | 日記
JSPOで何度か取り上げられていたが、今回の会報では先頭コラムになっていた「監督が怒ってはいけない大会」。
元バレーボール日本代表の益子氏が代表理事を務める興行で話題になっていた。引退後に大学の監督に就任し、3部から上への昇格に向けて壁にぶつかった際のお話し。現役時代にあれほど苦悩したはずだった「怒り」を選手に使ってしまった告白からスタート。選手を同じ方向に向かせるのに絶大な効果があったが、監督の顔色を伺うようになり考えない選手が増えていったと。これって現代のスポーツ指導者が口を揃えて言う事であり、色々指導法はあれどココだけは間違い無い感じ。
未だに熱が入ると感情的になってしまう指導者達は、成功例とてたまたま生き残った者だけの生存者バイアスなだけ。むしろ、その一方でどれだけの可能性を潰していったかの大罪は・・・。そして益子氏はこの大会は指導者にこその挑戦だという本質も。本大会で子供達から「怒られないから逆に自分で考えないといけない」とか「難しい事にも自分から挑戦できた」なんて声も実際にあったらしい。これってスパルタで手っ取り早く数人のスター出すよりも、長期的に見たら数十倍の効果を出す事になりそうで期待。
最後に益子氏は自身が挫折と言える経験が無いと残念がる・・・監督に指示されて怒られないように頑張り、自分で設定していない目標だった事もあって失敗しても挫折に感じなかったとも。だからこそ自ら夢を持って目標を立て、挑戦して時に挫折する大切さを逆に訴える。こんな指導者が増えていったら・・・と言うかこんな大人が増えていったなら、子供や若者達は年を取る事をここまで怖がるだろうかと先々の話しにまで思う事ではある。今の若者がここまで挑戦を避けて内に籠る傾向は、間違いなく我々大人世代が時代遅れな指導と残念な姿を見せ続けているからに違い無い訳で。改めてもう少しだけがんばろうと・・・。