トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

Box スウィフト大苦戦。

2014-04-29 | 日記
WBA・WBCのSライト級王者ダニー・ガルシア選手の統一タイトル防衛戦。
相手はマウリシオ・ヘレーラ選手。
いつも通りエキマにて観戦。本来なら消化試合とも言えなくも無いほどネームに差がある1戦。しかし序盤から、大方の予想を裏切ったろうと思われる展開に終始。
とにかく1Rからヘレーラ選手のリードが冴えまくる。ヘレーラ選手は上下にジャブを打ち分け、途中からタイミングも変えてダブル・トリプルと打ってくる。逆にガルシア選手はリードが当てられて無いのにワイルドなパンチ振るって空ぶったりと、どっちが王者だか分からない展開を強いられる。
後半はフットを使ったり3~4コンビネーションを組んだりと、展開を変えようと流石に王者らしい引き出しの多さを見せ始める。しかしヘレーラ選手のジャブをどうしても外す事が出来ない為、ペースをグリップするところまでいけないのだ。
このヘレーラ選手は初めて見たのだが、この選手に1発で切って落とすようなカウンターショットがあれば、マルケス選手のようなビッグネームに化ける素質はある気がする。

で、結果はガルシア選手がMD判定で勝利とコールされたが、当方的にはかなり微妙。微妙って言うか、完全にヘレーラ選手の作戦勝ちだと思ってしまった。すかさずググってみると・・・やはり現地の関係者は圧倒的にヘレーラ選手を指示していたみたい。
今回はプエルトリコでの興行・・・まぁ完全にガルシア選手のホームって事でガルシアコール一色の雰囲気。しかし完全にヘレーラ選手の株を上げさせる1戦となってしまった。
要注目の選手に。

ジム 興行終了。

2014-04-29 | 日記
無事に終了。
応援お疲れ様でした。

・ウェルター級ノンタイ戦「竹村哲 VS Yoshitomi(姉崎)」。
ドロー判定。
Yoshitomi選手がゆっくりした展開に付き合ってくれたおかげで、フルラウンド戦わせてくれた事に感謝。竹村は世辞にも器用とは言えないが、文字通り気力で戦う選手。当方的には試合が長くなればなるほどチャンスが出てくると考えている。
年齢的に残り時間が長く無い選手なので、1度のつまずきが即進退問題になる事間違い無し。今回は無事にクリアしたと言って良いのでは??

・ライト級ノンタイ戦「石井修平 VS 平尾形雅之(渡邉)」。
石井の判定勝利。
この試合は何よりレフェリーに諌言申し上げたいの一言。
攻撃を伴わないコンタクトにロープを掴んで後頭部をヒットする、これの繰り返し。しかし1度の注意すら無いレフェリー。
ポジション的にはカット担当の自分だが、あまりにも酷いレフェリングに感情的にならずにいられなかった。逆に本人の石井は冷静に戦えていたっぽくて偉い・・・。

当方はプロ選手を殆ど担当していないので、NKB選手の事は実はあまり勉強していないのが本音。他団体に出てる知人や後輩の方が逆に一緒に練習したり情報交換してるくらい。
それでもトレーナーやるようになっていくらかの試合を観る限り、やはりプロテスト的なものは必要なのでは??と思ったりする。プロ選手と言うからには、最低限のテクニカルと共にプロアスリートとしての身体的素質は確保していて欲しいのだ。これは当ジムの選手達にも言える事でもある。
加えてレフェリーやジャッジにもライセンス制を導入出来ないだろうか??とりあえずはボクシングを手本として、それぞれライセンスを取得していく事で3回戦・5回戦・タイトル戦を裁けるようにする。酷い事例が重なれば、コミッション側が指導&降格等の権限を持つなど。
選手達が身体を削って勝ち取る“名誉”の格が少しでも上がれば良いなーと。

ジム 興行4/26。

2014-04-23 | 日記
所属連盟の4月興行が今週末に予定。
当ジムからは以下の2人が参戦。
 ウェルター級ノンタイ戦「竹村哲 VS Yoshitomi(姉崎)」。
 ライト級ノンタイ戦「石井修平 VS 平尾形雅之(渡邉)」。
二人ともベテランな選手なので、仕上がりにおいても上手くクリアしてくれるはず。
詳細は以下をチェック。
http://www.nkb-r.com/index.php
こちらは応援がんばろー。


Kick 新空手。

2014-04-21 | 日記
先月の大会がTV放送されていたので、久しぶりに観戦。
K-3とK-2のトーナメント戦に加え、ワンマッチ戦なども数試合放送されていた。

感想はとにかく若手が元気。決勝近くになると、まるで年齢制限でもしたかのように10代の選手ばかり。各階級を制したのもK-3軽量級が15歳&中量級が16歳、K-2軽量級が16歳&軽中量級が17歳&中量級が21歳。
とにかくファイトが堂々としていてスピーディ。テクニカル的にも下手なプロより全然上手い。インタビューで皆いずれはプロ戦も経験してみたいと言っていたので近い将来にKrushで・・・。

現在でアマ公式大会と言えば、新空手とKaminarimonに集約されているような気がする。おかげでレコードも明確だし、運営サイドもしっかりしてるしで逆に良い事かもしれないかもかも…。
先ずは各ジムで主催するスパー大会なんかで基礎経験を積んだ選手をアマ戦に出す。アマ戦で実戦経験を積みながらも将来プロを視野に入れてるような子達が上位を占め、今回みたいに若手ばっかな結果に。そして数々のアマ戦タイトルを持つ子達がプロに参戦して、世代交代や技術革新が促されるみたいな。
新空手とKaminarimonが交流してアマNo1を決めて、KrushとRiseで日本王者を名乗るってのもファン的には面白かったりしちゃうなぁぁ。

Etc サプリ。

2014-04-19 | 日記
多くのアスリートのコンディショニングを行っている事で知られる桑原塾の桑原弘樹氏。
ボクサーの名城選手なんかもサポートを受けているみたい。食品メーカーでスポーツサプリの開発あたりにも絡んでおり、当方的には桑原氏といえば「サプリ」ってイメージがあったりする。
その桑原氏が雑誌で減量についてちょろっと触れていた。
厚生労働省が出している栄養摂取量の基準は、当然に普通の生活をしている人が対象。アスリート的に最も必要量に差が出るのはたんぱく質。一般成人の摂取基準は体重1㎏あたり1gと言われているが、トップアスリートでは2.5gにもなるそうな。食事で補うこともできるが、多くの場合たんぱく質を増やすとやっぱ脂質も増加する傾向。と言う事で、正しい食生活+補助的にサプリメント!となってくる。
も1つ、減量には食事の仕方も重要。基本は朝食をしっかり食べて夕食を絞る。基礎代謝の約10%は食事の熱産生によるもので、朝食を抜くということはこの代謝の一部を放棄する事に。

当方も今では出勤前にロードする気力は皆無に・・・その連鎖で朝食は取らずに、昼⇒夜と摂取量は増えていく最悪パターンに変化している。かつて出勤前に週6でロードしていた頃は、逆に朝食を取らないというのは不可能だったもの。頑張って朝走ってみるか・・・???
サプリは当方奥さんの仕事柄のおかげで、処方薬でビタミン飲みまくってる。シナール、ハイボン、ハイチオール、ピリドキサール、ビオチン等々。現役アスリート時のように週6でロード&ジムワークやってる訳じゃ無いので、プロテイン系はもはや不要である。今じゃ健康志向+ボディメイク!

そもそも栄養をしっかり摂りつつ減量するというのはとても難しい事。練習と同様に食事も一朝一夕で改善するのは難しいが、まずは正しい食生活+サプリメント活用を習慣化していくしか無いとの事。とは言え忙しい現代人は誰だって効率良く成果を出したいもの・・・一度セミナーとか参加してみるのも面白いかも。

Etc セミナー。

2014-04-15 | 日記
K-1のレジェンド、ピーター・アーツ選手のセミナーが開催された。
当方はスタッフだったが、受講者に混じってフツーに楽しんでしまった・・・。

入ってくるなり当方を見て「デカイ!」とのっけからチャラケるアーツ選手。だが、意外にも?セミナー自体はふざけずにとても熱心に教えてくれるのだ。正直言って飲み代稼ぎ&時間潰しくらいのノリで来るのかと思っていたが、アップのミット5Rから大マジだ。あの体格で5Rのミットが全く失速しないのも凄いスタミナ量だけど。
そしてこれも意外というか、後半はバックステップしながらの攻撃を多く指導されていた。必ず正面を外したステップインにバックステップしながらのコンビネーション等、やはりヘビー級ですら完全に現代ボクシング&キックの概念を多く取り入れている事が伺えた。
年々選手が大型化していく中で、アーツ選手もヘビー級の中で突出したパワーを出せる選手ではなくなってしまった。かつては誰か倒せる選手はいないのか・・・と全ファンに思わせたレジェンドにも、この手のテクニカルを要求する時代になっていたみたい。
まぁおかげで色々教えて頂けた。

 左はレジェンド              右はPアーツ選手のパートナー


Kick BLADE FIGHTING CHAMPIONSHIP。

2014-04-11 | 日記
RISE、REBELS、BIGBANGでNo.1を決める興行「BLADE FIGHTING CHAMPIONSHIP」が開催されるとの事。
広く選手を募って、ゆくゆくはジャパン⇒アジア⇒ワールドとネットワーク化していきたいみたいな記事が。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140410-00000004-gbr-fight

誰もが、まさかこれ以上ベルト増やす気じゃないだろうな!と心配する所だろう。もはやベルトと言っても、どこも数人で取り合ってるにすぎない状態まできている。とにもかくにも1つでも団体やベルトが統一される方向に動いてくれる事を願って止まない。

あと3R制&ヒジ無しを採用しているらしく、もうキックはこれがスタンダードになってきているっぽい。自分的には5Rだろうが3Rだろうが・・・って感じが正直。どうせ5R選手って言ってもまともに3R動けてるのかすら怪しいのが大半で、3R選手も5R選手もスタミナレベルに大差が無い。
そしてこの「BLADE FIGHTING CHAMPIONSHIP」のようにメディア進出を狙うなら、膠着状態を誘発する首相撲系を排除するのは必然だろう。首相撲やヒジの切り合いとか喜んでるのも完全に“身内”だけ。ボクサーは脚蹴られたら弱いとかK-1ファイターは首相撲やヒジが無いから弱いとか・・・そういう信者的で競技性を無視しちゃう超少数派にわざわざ的を絞る事も無いだろし。
何にしても地上波で扱う事はムリ過ぎるから、SkyA・Gaora・JSportsあたりで放送してくれると見れるなーと。万一WowWowでやってくれたらサイコーなんですけど。もしWowWowでキック放送がレギュラー化とかしたら解説陣は誰がやるんだろう・・・と一瞬妄想してしまった。

Box C級戦。

2014-04-08 | 日記
普通に言えば何か特別なストーリーがあるとかじゃ無いのだが・・・。
元キック選手同士で、キック時代にスパーリング大会での対戦経験がある二人がボクシングで再戦するという面白いカードが。

Sバンタム級4回戦「梶龍冶(帝拳)VS 石井龍誠(伴流)」。
梶選手がプレスをかけ、石井選手がアウトボクシングを展開。お互いにしっかりとスタイルが確立されており、何をしたいかが明確なので見ていて面白い。
二人とも17歳と若く、ファイトも中々のルーキーっぷり。まぁ年齢は若いが小学&中学で格闘技キャリアをスタートしているらしく、ファイトが堂々としているのも当然か。
ただアマの経験が少ないからか、テクニカルの精度が粗い点は多々あり。まだまだ経験が必要みたいだが、ちょい注目してみようかと思った選手。
結果は梶選手が判定で勝利。何気に面白い試合で、バックボーンの贔屓が無くてもフツーに楽しめた。

ジム スパー大会結果。

2014-04-08 | 日記
無事に終了。
ウチの選手の試合は全てドロー判定だったが、全員ナイスファイトの一言。
それ以外の試合に出た選手も、軒並みレベルが上がってた。

「鎌田 VS 地寄雄介(杉並)」
学生キック仕込みのテクニカルを駆使して危なげないファイトを展開。
スタミナに難ありの自覚があり、ちゃんと経験を活かして上手くペース取りしていたと思う。
ブランク明けを考えれば、上出来というか文句無し。

「乳原 VS 針貝豪(姉崎)」
ファイターとしてスタイルが固まってきた感じ。
脚を使える上に円の動きを取れるバランス感がある選手なので、今後多くのテクニカルを吸収できるはず。
ド素人のお客さんをも沸かせられる、華のある選手に育って欲しいところ。

「大江 VS 大森力斗(渡辺)」
試合前にイメージしたファイトをほぼ出来たんじゃないかと思う。
パンチで打ち合うというスタイルで決めた以上、ぜひ“倒す”を共に追求されたし。
この日のファイトを見れば、期待するところ大。

「篠原 VS 上温湯航(渡辺)
1R終わった時点で作戦変更を話し合い、確実にそれを実行出切るところはベテランな味。
後はコンビネーションを組めると、更に面白い展開が開けるかと。
勝手な期待だが・・・次戦はバックキックとか何か大技&見せ技なんかもイイんじゃないかと思うのだがどうだろう。まだ踵落としとか胴回し回転なんかも出した選手いないから、記録より記憶を狙うのも“粋”かと。

関係者&選手&お客さん、お疲れまでした。

ジム スパー大会。

2014-04-05 | 日記
ジムで定期的に行うスパーリング大会が目前に・・・。
http://www.kactive.jp/contents/news/2400.html

今回はアマ選手やプロを前提に考えている子が多く、当方的にかなり主体を選手に持たせていたりする。とにかくフレッシュマンにとって最も必要なものは経験であるのは仕事でもおんなじ。勝敗よりも、ある程度は自分で試行錯誤してみてもらいたいのだ。本番においては、危険な状態に陥る前に躊躇なくストップさせるので怖がらないで楽しんで欲しいところ。
ただ気がついた点がいくつかあったので、今後は少し突っつかせてもらうかも。以下の点が試合と練習の差を大きくしてしまっており、試合やガチにプレスがかかる場面になると途端にビギナーに毛が生えたみたいなファイトに陥りやすい。今後は試合前トレーニングの心得ちっくなお話しも多少していこうかと思われ。

・フィジカル
フィジカルトレーニングとかのレベルでは無く、ロードしてる??って感じてしまうレベル。ゴルフやカーリングのレク系でも走る時代に、まさかロードしないで試合に挑む訳は無いと思うが足りな過ぎ間違いなし!試合を運びきるのに四苦八苦してるようじゃ、ラッシュやフィニッシュする予備タンクなんて夢のお話し。
・イメージング
メンタルトレーニングがこれだけ常識になっている現代において、試合当日のイメージングが殆どされていないのにはさすがに口を挟ませてもらった子も。試合でオンスグローブ使うのにパンチングでバック叩いてたり、当日は試合用バンテージ巻くのに練習用使ってたり・・・。とにかく試合当日に練習時と違う事をやってはいけないのはスポーツ界でなくとも常識だ。わざわざ自分から当日に違和感と緊張感を増す行為をする事は無い。当方は全てのトレーニングの中で、これが一番重要だと考えている。
・スパーリング
マスとスパーの中間的ファイトばかりなのが気になる・・・。試合で使用するグローブでマス(寸止め)をして、オンスグローブやプロテクトを着用してスパーリング(セコンド付けての完全試合形式)をしていない感じ。なので自分の実力を本人が理解できていない他、練習量の割に勘や経験があまり蓄積されていない。

現在は当方の時代と違ってアマ選手が経験を積む場が激減してしまっている。フツーにしてても2ヶ月おきくらいには試合出れるのに、当方の仲間達は偽名を使ってでもあちこちで試合してた。当方もフリーエントリーまで使って約1ヶ月で3試合こなしたバカな経験があるが、今は出たくてもステージが無い状態。あちこちのジムで主催されるスパー興行みたいなのは大切な場だと思うので、勿論勝敗にはこだわるんだけどもっと先を見てもらえると嬉しいかも。
頑張ろー。