トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

ジム(Kick) 後楽園ホール興行。

2018-04-24 | 日記
ジムから1名が参戦。
フェザー級3回戦「山本太一 VS 孝則(総合格闘技TRIAL)」。
今回がデビュー戦の山本。
キャリアはスパ大のみだが、もうそこでも格の違いを見せていた期待の子。
試合前の控え室でも緊張感ゼロ・・・完全にいつも通りというメンタル力。試合も完全にワンサイド・・・実力に差があり過ぎた分だけ少し攻めあぐねた感が出てしまったが、見事1RKOでフィニッシュしてみせた。
フィニッシュ後、オーディエンス側に吼えた後にロープの一番下をくぐって退場するパフォーマンスも面白かった。

当方的に見て、この山本は普段の練習の取り組み方が他の選手とは完全に違う感じ。常に相手を想定して動いており、他の選手と比較して密度の濃さが全く違うのだ。はっきり言って練習時間はかなり少なめだが、当方が見るに普通の選手の倍は効率良く練習出来ていると感じてる。
陸上の藤光謙司選手じゃないが、最近は練習に対しての取り組み方の多用さもクローズアップされてきてる。日本を代表するレベルのアスリート達が、練習は1日1時間とか練習は1日おきで・・・なんて話しを多く聞く時代。いよいよ正解が分からなくなってきているが、確実に言える事は“選手それぞれ”という事だけ。山本もそんな1人なのかも・・・。


ジム(Kick) アマチュア大会。

2018-04-17 | 日記
28回目となったアマチュア大会ことスパーリング大会。
ジムから18名が参戦。

R40戦「山崎裕弘 VS 児玉剛(OZジム)」。
今回デビュー戦の山崎。
R40戦なので1R60秒という試合時間・・・ファイター的には3分5Rやるより怖いもの。当然スタート&ラッシュの覚悟を決めつつ、決して強打せずに手数やディフェンスも上手く出せていた。多少硬さはありつつも、当方的には上出来だったと思う内容。

56kg戦「緒方愁次 VS 本間大地」。
同じジム同士という事で当方は本間側に。
スタートからゴーサインという意志確認通り、積極的に打っていけた本間。その積極性を保ちつつ、普段から意識しているディフェンスも忘れていなかった。いずれは公式戦へ期待。

71kg戦「齋藤登夢 VS 髙橋佑典(Try-Ex)
江連&板倉トレーナーが担当。

28kg戦「小森蒼ノ介 VS 戸部汐汰(マスターズピット)」。
小森も江連&板倉トレーナーが担当。

54kg「澤井京介 VS 佐藤大佳(大塚道場)」。
澤井も江連&板倉トレーナーが担当。

58kg戦「吉村法子 VS 東野典子(Square-Up)
打たれない事を最重要課題としつつ、フィニッシュも狙っていくという難題で挑んだ1戦。
内容自体はワンサイドで吉村だったが、相手が蹴りを殆ど使ってこなかったので逆に倒しきれずに判定へ。相手も分かっていたという所か・・・。

34kg戦「中澤天我 VS 若原快(マスターズピット)」。
中澤も江連&板倉トレーナーが担当。

59kg戦「森田皓介 VS 藤井恒丞」。
これもジム同士で藤井側に付く。
冷静にペース取りをしていく意志確認の元、できるだけ距離を取って戦いたい藤井。公式戦を経験しているだけあって、ストレートとローキックの振り幅で完全にコントロール。きちんと“スキル”で戦うファイトを見せる事に成功。そして最大の成果は効かせる蹴りとは強く蹴る事では無い・・・というファイトの極意?をこの試合で体得出来たのでは。

72kg戦「矢野裕介 VS 長谷川 慎太郎」。
この試合もジム同士で長谷川に付く。
2Rフルに使ってポイントで勝つという意志確認の元、距離を取って蹴りからパンチのラッシュに繋げたい長谷川。しかし矢野が積極的に打ってくる流れの中で、出したパンチが直撃して1RKOフィニッシュに。パンチも同じ・・・倒すパンチとは多くが強打では無いという事実。長谷川はこの感触を忘れないで欲しい。

61kg戦「山崎将季 VS 渡辺拳」。
これもジム同士で山崎に付く。
スタートは様子見で、確実に組み立てていくという意志確認。いつも通りではあるものの、山崎は蹴りやパンチのモーションが大き過ぎるのが直近の課題というか当方的欲求。これが改善されるだけで、山崎は一山超える予感。

55kg戦「福士澪音 VS 早川曜平」。
ジム同士で早川に付くも、担当は江連トレーナ-で当方はサブ。
早川も前半は強いアタックで善戦するも、後半は福士の回転についていけずに失速。とは言え、当方的にはよく戦えていたと思う。

47kg戦「蒔田亮 VS 若原 翼(マスターズピット)」。
パンチから蹴りへの繋ぎでペースを取っていく意志確認。
ただ練習中にも散見されるモーションの大きさが露呈・・・加えて相手の蹴りへの反応&修正ができない事態に陥ってTKOフィニッシュされてしまう。まぁそれでも課題が単純明快な分、深刻度合いは低いかと。

61kg戦「辻健太郎 VS 大家慎平(アウルスポーツ) 」。
確実にペースを取っていく冷静さを保ち、手数も多く出していくという積極性も同時にアピールしたいとの意志確認。欲求が一段高くなってきているだけあって内容も過去最高の出来。当方的には勝った事よりもダッキングからの右クロスコンビなど、プロ達も中々出来ないスキルを見せてくれた事が大きい。彼のように公式戦を主戦場にする年齢の高い選手達がスキルを見せてくれる事で、キッズや若手のレベルが上がってくれる好循環の期待が嬉しい。

次回もお楽しみ。


Etc フェンシング全日本選手権。

2018-04-08 | 日記
スポーツ界を超えて話題になってたフェンシング興行をようやくチェック。

とにかく昨年31歳で協会会長に就任した太田氏の評判が凄まじい。
重い腰を上げてようやく観戦してみると、確かにこれならルールもろくに知らない当方でもフツーに楽しめる。当方は野球・サッカー・アメフト・ラグビー・相撲・バスケ等々を現地観戦するが、その度に痛感させられる日本のボクシングやキック興行が決定的にダメな部分・・・いわゆる家族や恋人を誘えないという致命傷がここには無かった。
徹底した観客目線によるプロモーションと興行体制への変更で、観客動員数を1年で10倍に伸ばすというマジックをやってのけているのも理解出来る。

競技日程の大幅変更に始まって、ポスターやチケットデザインの一新。
今やメジャー競技では当たり前のスポーツプレゼンテーションを導入。
現役選手の技術解説が聞ける館内ラジオの導入。
Bリーグでも同じみのPAやMCの導入の他、ライティングをフル活用してライヴ会場のような演出。
ハーフタイムショーの導入。
煽りV用のビジョンに加えて、得点時に光るLEDパネルを床面に設置。
選手が装着するマスクにLED装着やビデオ判定システムの導入。
全シートにコーヒーの無料提供、VIPシートにお土産の提供。
スポンサー表彰を新たに加える他、選手表彰式のプレゼンターを北島康介氏に依頼する格上。
試合後にTシャツ投げやサイン会イベント等のファンサービス提供。

まさに「プロスポーツ競技の評価基準は観客動員が全てである」を真摯に追い求める改革っぷり。たった1年で劇的に予算が変わる訳無いのだから、殆どアイディアとリーダーシップによるものなんだろうと。そして改めて組織はトップ次第なんだなーと・・・。
とりあえず、今後はフェンシングも観戦スポーツにしてみたいなと希望。


Kick K-1GP(K' Festa1)。

2018-04-05 | 日記
TV放送時間7時間30分・・・完全に見切るのに2週間かかってしまった。
これだけの出場選手数であっても、殆どが名前が売れている選手というとんでもない興行。内容的にもプレリミナリーファイトからよそならメイン級の面白さ。正直言ってつまらない試合ってほぼ無かった気がする・・・と言うか、これつまらなかったら他のキック興行どーすると。

K-1ウェルター級「木村フィリップミノル VS 平山迅」。
常に面白い試合を提供してくれる木村選手。興行側的にもホント有難い選手だよなーと常々思う。
平山選手もこの木村選手を相手に逃げずに真っ向勝負。結果は玉砕したが、負けて名を貶めるものでは無かったはず。

K-1Sライト級「平本蓮 VS ゲーオ・ウィラサクレック」
もう現時点でゲーオ選手と平本選手ではゲーオ選手がどこまで善戦できるか・・・という見所になってしまうとは思うが、当方的ファンの平本選手が出場なので要チェック。かと思ったら、勝敗予想ではゲーオ選手が圧倒的優位との事で驚き。
試合は平本選手が1Rからカウンタ-を打てるほど見切れている状態でありながら、2Rにゲーオ選手がパンチをまとめにいってしまってカウンター直撃。やはり勝負にはなっていなかったけど、平本選手が見れれば当方的にはOK。

K-1ライト級タイトル戦「卜部功也 VS ウェイ・ルイ」
ウェイルイ選手が計量オーバーで減点スタート。この選手のスタイル的にポイント先行されると厳しい気がしたが、それ以上に卜部選手がボクシングで全く引けを取っていない点に驚き。パンチの打ち出し速度はボクサー顔負けで超絶スタイリッシュ。1Rからウェイルイ選手が反応出来ていなかったワンツーコンビを直撃させてKOフィニッシュ。まさかボクシングスキルで上回られるとは、ウェイルイ陣営も思っていなかったはず・・・。

K-1Sバンタム級タイトル戦「武居由樹 VS 久保賢司」。
アマボクシング出身の武居選手とプロボクシング経験の久保選手の対決だけに要注目。意外にも久保選手は蹴りで攻めていくが、いかんせん強度が強過ぎて完全に90年代。対する武居選手は軽く速くの現代式コンビネーションキック・・・もうこの時点で半分勝敗が付き始め、そのまま全く勝負にならずKOフィニッシュ。久保選手はトレーナー環境の再考を勧めたい感じ。

加えて武尊選手はもう別格だった。強いとか弱いとかのレベルじゃなく、もう今後彼が誰に負けようがすでにどうでも良い事に思える域にいっていると感じた。かつての魔娑斗選手的な感じかなーと。他団体と言っても那須川選手くらいしかいないと思うが、彼とですらすでに立ち位置が変わってしまっていた。

今の若手選手は皆キャリアスタートが早く、総じて身体能力が高いアスリート系。昔より格段に打ち合うようになっているのに、キック選手もボクシング同様に皆顔がキレイになってきてる。格闘技に限らずどんな競技も一流ほど楽々とスタイリッシュにプレイをこなすもの。このK-1もそういった層で固められてきているのが嬉しい。
ろくにアマ経験もせず成人後にキャリアスタートしてフツーに通用してしまう前時代の喧嘩キックがやっと終わる。お金にもならず能力のある選手ほど早く卒業していく業界だったが、今後は夢のある業界に変わっていける希望。キックボクシングもいよいよプロフェッショナルスポーツの世界に突入だなーと感慨深い。


Box 第一回WBSS。

2018-04-03 | 日記
1回目からいきなり賞金総額56億円という、とんでもない賞金トーナメントWBSSも佳境。
今回はクルーザー級とSミドル級の8選手で競っており、順次軽量級も開催されるとの事で井上尚弥選手の名前が話題になってる今日この頃。

今回の当方的要注目だった、元K-1&GLORY王者のニッキー・ホルツケン選手が惜しくも惨敗。
ユルゲン選手の体調不良によりチャンスが回ってきたホルツケン選手に期待大だったが、カラム・スミス選手相手に全くいいトコ無しで判定負け。もはや将来が心配になるくらいの被弾量・・・。それでもキックで100戦以上勝率90%近くを誇り、当時はキックにもK-1・GLORY・ShowTime等の世界と呼べるステージがあってそこでも殆ど倒された事が無い耐久力は今尚健在だった。そして何よりキック選手がUFCやボクシングという“世界ステージ”に挑戦している姿は誇らしい限りなのだ。

で、その相手だったカラム・スミス選手と決勝で対するジョージ・グローブス選手もジュニア期はキックの選手だったとの事。それならホルツケン選手とグルーブス選手の対戦が見たいと思うのは自分だけか・・・。とりあえず6月の決勝戦はグローブス選手を応援してみたい感じ。