トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

Box Sakana 1976 チャンネル

2021-09-18 | 日記
YoutubeのSakana1976チャンネルにて昔動画をどんどんUPしてくれている・・・そして劇団東洋も要チェックだった。

第67回国体少年の部ライト級決勝戦「田中洸太郎(京都莵道高) vs 李健太(大阪朝鮮高校)」
https://www.youtube.com/watch?v=mO-qo-_DNmw
アマ6冠の後現在は帝拳ジム売出し中のプロ選手である李選手と後に大阪商大ボクシング部に進んだ田中選手。
スピーディで強烈なアタックを繰り返す両者・・・まさにアマらしい戦いで見ていて気持ちいい。体格で圧倒的に上回る李選手がポイントでやや優位な展開だが、田中選手の豪快なフック系のパンチもアピール度は高そう。ただ田中選手にとって、背の高い李選手を揉み合いで押し切れない展開が厳しい。後半は明確に利選手がコントロールしての完勝。

第64回 全国高校選抜ライトフライ級「井上尚弥(相模原清陵高校) vs 田中亮明(中京高校)」
https://www.youtube.com/watch?v=ROQjAU3PtM4&t=30s
後のモンスター井上選手と後のオリンピア田中選手の高校時代のファイト。
この両者は過去4回戦って井上選手の全勝と聞いていただけに完全な大接戦に驚き。やはりメダリストになる選手は高校生の頃からこんな感じなのかと。ただお父様の慎吾トレーナーの声援っぷりが酷すぎて、どうしてもそっちに目がいってしまうのだが・・・井上選手よりもトレーナーの上達っぷりの方を特筆すべき動画かもしれない。

Sakana1976チャンネルは完全一般人のせき氏とSakana氏が放映権を買い取って動画を載せてくれているチャンネルらしい。ボクマの興行ページにも載るようになってるみたいだし、いよいよそういう時代になってきたんだなと。
基本的にアマ戦が殆どだけど、ボクシングのアマ戦こそが立技競技のアマ最高峰だと当方は考えてるので有難い限り。特にキックのアマ戦に出る選手は、基本的にアマボクシングの戦い方で殆ど勝てると当方は言い切りたい。新空手団体が短い時間の戦いをフリーでやらせたらパンチのみになって空手の向上に繋がらないとして、蹴りの数に規定数を設けて無理やり蹴らせる考え方はとても自然な事。よく分かってらっしゃる。
加えて大学リーグ戦を観戦した事のある人にとっては最高のおまけ的に、劇団東洋の応援っぷりがUPされているのも嬉しいというか笑える。


Etc プレイヤーズセンタード

2021-09-07 | 日記
入院していて読めてなかったJSPOのNo.56をようやく読書。

今回の特集の中で面白かったのが「プレーヤーズファースト・アスリートファースト」の誤解。
実は国際的な場では殆ど使われないワードであるらしく、本来は「プレーヤーズファースト、ウィニングセカンド」らしい。「選手の成長が第一で勝利は二の次」という言葉の後半が欠落して伝わってしまったみたい。選手がファーストであるという事はコーチやアントラージュ、またはその家族はセカンドになるという事・・・教師と生徒の関係の議論と同じ構図になってしまう。この白黒単純なYoutube的思考ではなく、選手を真ん中に置いてバランスを取るプレイヤーズセンタードという概念。選手を人間的に成長させる事を根底にし、全員が個を大事にする主役。逆に言えば選手もスタッフも主体的に動かなければいけないという事になる。
確かに日本のコーチの歴史は完全に自己犠牲で成り立ってきたし、それを美徳とする風潮まであった。特に部活の先生は年間の休みの殆どを犠牲にするほど。そして選手は常に見てもらっていないと動けない指示待ちへ移行し、最悪は見ていない所でサボる的な。これが逆に「コーチファースト」を生む原因になってしまう。そして今度はその反発から、またコーチを犠牲にする「プレーヤーズファースト」へという白黒単純思考の繰り返し。これはゲーム脳や氾濫する低俗コンテンツの影響なのか・・・もしくは勉強と学びの違いが分からないお勉強の出来る困ったさん思考からなのか・・・。
ICCE(国際コーチングエクセレンス評議会)を始めとする国際社会では、このプレーヤーズセンタードがコーチングの基本となっており、もはや議論の余地すら無いと。そしてコーチや家族が肝に銘じる事として、我が子すら別人格という事。コーチや家族がコントロールするなどという錯覚に陥らず、成長のために刺激や影響を与える事が出来るのみ。選手に委ねるからこそワクワクするという思考・・・そのために選手に応じたコーチングである「Tell・Sell・Ask・Delegate」を駆使し、EQ・CQの両インテリジェンスのスキルを磨く。
コーチングに絶対は無い事は皆が分かってはいるものの、伝える能力と感情をコントロールする能力が低いためにイライラを出してしまう時もあり・・・コーチと同じだけ選手にも言いたい事があるという当たり前を再確認しようと。