トレーナー的日記。

できる事が増えるより楽しめる事が増えるのがいい人生。。。モタさん

ジム(Kick) モリタジム スパーリング大会

2019-10-29 | 日記
「第17回はじめてのガチスパーリング大会」に2名が参戦。

第25試合「蒔田亮 VS 中田智也(モリタキックボクシング)」
課題だった〝右ストレート頼み”からの脱却である返しのパンチにプラスして、3~4発の連打が何度も出せた成長が見れるファイト。1Rは確実に取ったと思ったので2R取られたとしてもドローかな・・・とまぁまぁな気持ちでいたが判定は中田選手へ。後半の失速というか、試合前に殆ど練習出来ていなかった点が悔やまれる感じ。

第35試合「長谷川慎太郎 VS 山本隼(ビクトリーカラテ)
開始から両者積極的に打ち合いながらも、徐々に長谷川が得意のインファイトを展開。山本選手は徐々に前蹴りを増やして対応してくるが、パンチャーにとって前蹴りは嫌なものだが同時に相手が嫌がってる感を知る事も出来る諸刃。長谷川はインファイトの時間を増やす事で支配力を増していく。だが山本選手の組み力も凄まじく、柔道あがりの長谷川が転がされるシーンを何度も演出。お互いに決定打が無かった事もあり、結果はドローへ。

今回は野外会場となった他、那須川選手と亀田選手が試合という名のエキシビジョンをやったリングが使用されたとの事。22のジムが参加したようで、出場選手は100人近くになった盛況っぷり。スパ大用にポスターまで作るのも初めて見たしモリタジム凄い・・・。


Box KOD賞金トーナメント

2019-10-20 | 日記
元WBA世界王者の内山高志氏がアンバサダーを務める「Knock Out Dynamite賞金トーナメント」を現地観戦。

7月に行われた山中慎介氏による「バンタム級賞金トーナメント」に続く、内山高志による「KOD賞金トーナメント」。来月11月には「はじめの一歩フェザー級トーナメント」も予定されていると。今回はDanganが企画してTMTジャパンがバックアップという事で、ホントDangan興行が無かったら日本ボクシング界どーなってたのって話し。
KDO賞金トーナメントは56㎏・60㎏・65㎏の3階級を5R戦で行われ、今回は準決勝で決勝戦は来年1月に予定されている。
各階級の優勝賞金が50万円で、KO賞がラウンドにより5万円~50万円となっている。フィリピンからモンゴルやドミニカ共和国の選手まで、マッチメイク大変だったろーなと。
そして試合も全体的に頑張ったのが外国勢・・・日本勢はホントにA級選手なの??っていうのが正直な感想。そしてA級ボクサーと一口に言っても、短時間決戦となるとC級やB級選手と技術や引き出しに大差無い選手が少なく無いのが露呈してしまったよーな・・・いや、下手したらA級ボクサーがC級選手と4回戦やったら負けちゃう選手続出なのではという心配。特に今回は一発のある選手を集めた感じで、戦績を見る限りではKO出来ないと逆に勝率が低いムラのある選手が多かったのもあるかも。
ともかく名のある元王者達のビジネスっぷりに、本当の恩返しの形を見せてもらった感じ。そしてTMTジャパンのためという訳では無いが、早くカジノ建設始めてもらいたいと強く希望、住宅街に競馬場や競輪場が立ち並び、小学生の通学路にパチンコ屋が立ちはだかる世界一のギャンブル大国はさすがに恥ずかし過ぎる。そういうグレーなのはカジノのような場所に集約する事で、管理も激楽になるはずで。

会場には巌流島の谷川氏を始め、元K-1の武蔵選手や弟のTomo選手の顔まで。かつて試合で戦った事のあるTomo選手とは少しお話しもさせて頂いて、微妙に覚えていてくれていたのが嬉しかった。それにしても通常は2人とも有名人だからイイけど、あのデカさとイカツさは知らない人からするとかなり怖いと思うんだが大丈夫なのだろうか・・・。ファイターがイカツく見せても日本人は殆ど小さい人な訳で、あの2人が並んでるとまぁまぁな迫力と言うか相当に目立ってるぞと。武蔵選手が「戦友じゃん!」とリップサービスで笑顔をくれたが、かつて目標にした選手を前に嬉しさよりもこんなのと戦ってたら障害者になってたかもと感じてしまった。そしてRizinの選手もちらほらいたよーだけど、当方はちょっと認識が無かったので残念だったなーと。


Box クラッシャー VS ザ・ビースト・フロム・ザ・イースト

2019-10-15 | 日記
待ちに待った放送。

クルーザー級12回戦「イルンガ・マカブ(コンゴ) VS アレクセイ・パピン(ロシア)」

アンダーカードで行われた1戦で、キック出身のパピン選手に注目したいところ。
キック280戦4敗というとんでも無いレコードを誇り、ボクシングに転向しても11戦無敗中。同じようにキック出身で世界王者になったアレクサンダー・ポペドキン選手の元で技術を磨き、オレクサンダー・ウシク選手のスパーリングパートナーも務めてきたという期待値の高さ。
・・・だったけど、試合はやはりマカブ選手の圧倒だった。打たれながらも最後まで戦い続けたパピン選手のファイトも立派だったけど、ここから先は何か変えていかないと厳しいのかなーと。その何かの手始めは、キック選手の苦手なスタミナとショートレンジのスキルな気がする。とりあえず今後に期待。

WBO世界Lヘビー級タイトル戦「セルゲイ・コバレフ(ロシア) VS アンソニー・ヤード(イギリス)」
王者コバレフ選手に18戦無敗のヤード選手が敵地で挑む1戦。
最近は打たれ脆さを露呈するシーンこそあるけど、ファイト的にはもはや盤石で教科書の域にきているコバレフ選手。ヤード選手はラグビーのハリクイーンズFCからスカウトが来たほどのフィジカルでKO率94%を誇るある意味カネロ選手より危険かもしれないが、近年では珍しく19歳でキャリアスタートしてアマ経験も多く無い点が未知数。コバレフ選手のような“本物”と戦った時にどうなるのか興味大。

試合は開始からコバレフ選手が代名詞であるジャブを飛ばしまくる。ヤード選手も当然織り込み済みで、ジャブへの右カウンターや左フックのリターンを負けじと打っていく。ヤード選手のリターンショットも凄いスピードで打っているのだが、コバレフ選手の打ち終わり対策が完璧過ぎて当たらない。L字で誘うもコバレフ選手は全く乗らずにジャブを刺しまくる。それにしても解説陣も指摘する通り、ここまで左で刺し負けるとはヤード選手も思わなかったろうと・・・そして時折出していくコバレフ選手の逆ワンツーも効果出しまくりでコバレフ選手の支配ランドが続いていく。
中盤からヤード選手は時折相打ち狙いのアタックを仕掛け始め、2回目に見せた7Rでボディを効かせて3回目の8Rに大チャンスを引き寄せる。再三狙ってきたコバレフ選手のジャブの打ち終わりを狙った右ストレートが直撃。残り1分から見せたヤード選手の50発近いフルアタックはコバレフ選手終わった感全開の大ピンチだった。しかし次の9Rにスタートから打っていくのはコバレフ選手の方で、距離をキープするファイトに戻すためにどうしたらいいのかの選択・・・ここら辺が修羅場の数が違うという感じ。今度は打ち疲れのヤード選手が大ピンチに陥るという凄い試合に発展。次の10Rにはコーナーに詰められて、あわやTKOフィニッシュかというところまでヤード選手を追い込むコバレフ選手。勝負の11Rに捨て身で前に出るヤード選手の前進を止め、ジャブのカウンターを直撃させてコバレフ選手が見事KOでフィニッシュというまさかの結末に。

負けはしたが、ヤード選手も万策尽きた感の11Rの前半に前に出た気概は感動だった。あこまでダメージが蓄積しガスが切れるところまで追い詰めれれたのは間違いなく初だったと思うが、彼も勝負所で捨て身になれる勝負師だったなーと。
そしてヤード陣営としてはヤード選手のハンドスピードがあれば、コバレフ選手のジャブは攻略出来ると踏んでいた点が最大の想定外だったろうと。これほど速いリターンがここまで完璧に完封されるとは当方も考えにくかったし。コバレフ選手にリードを取らせる戦いになった場合、次のカネロ選手との1戦すらどうなるか分からないという期待値へ。


MMA UFC243

2019-10-12 | 日記
最近は完全に1興行遅れのチェックになってしまってる感じ。

ライト級「アル・アイアキンタ(アメリカ) VS ダニエル・フッカー(ニュージーランド)」
6位のアイアキンタ選手と15位のフッカー選手の1戦。
開始からの仕掛け合いがフェイントやカウンター満載で中々面白い。UFCらしくコンビネーションがスムーズに出るストライキングのレベルの高さが退屈知らず。ライト級で183㎝の長身を誇るフッカー選手の射程距離にアイアキンタ選手が苦戦。
2Rになるとフッカー選手のカーフキックが効いてしまい、アイアキンタ選手の動きが1段落ちる。それでも果敢に前に出るアイアキンタ選手の左ストレートをダックでかわし、起き上がりの右ストレートを直撃させる。フィニッシュまで行けそうにも見えたが、フッカー選手はあえてフルアタックを避けて軽いパウンドのみ。
3Rになるとアイアキンタ選手の被弾率が上がり、口と鼻からの出血も重なって敗色濃厚状態。左ジャブをトリプルで捨ててからの右ストレート⇒左フックやスイッチを混ぜてのワンツーなどで必死に仕掛けるアイアキンタ選手だが全て不発。
フルマークにて地元フッカー選手の勝利。

ミドル級タイトル戦「ロバート・ウィテカー(ニュージーランド) VS イズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)」
無敗暫定王者のアデサニヤ選手が王者ウィテカー選手に挑む1戦。
お互いに入場シーンがカッコ良過ぎ・・・同じ会場でやった「ロンダ・ラウジーVSホーリー・ホルム」戦の入場シーンにも引けを取らない感じ。逆に女子の入場シーンが一番というのも凄い話しだし、UFC入場者数歴代No.1というのも凄い話しだけど。
開始から王者ウィテカー選手が仕掛ける・・・パンチは全てコンビネーションで関節蹴りやカーフキックも混ぜる。ただウィテカー選手の軽量級にも見えるバックステップとカウンターの左ハイキックが相当スピーディ。1Rの拍子木が鳴った終了直前、ウィテカー選手の右フックをアデサニヤ選手がスウェーでかわしながらの右アッパーをカウンターで直撃させて1ダウン先取。
ゴングに救われたウィテカー選手だが、しっかり関節蹴りからパンチへ繋ぐコンビに切り替えて取り返しを図る。この果敢なアタックに対してウィテカー選手は長く強いリードで応戦。ペースの取り合いの我慢比べが続き、徐々にお互いの脚が動かなくなり始めて勝負所が来る予感。ウィテカー選手がワンツーで仕掛けたところ、アデナニヤ選手がスウェーからの右ストレート⇒左フックをカウンターで直撃させてからのパウンドアウト。
アデサニヤ選手がついに無敗のままUFC王者へ。

実況陣が話す通り、アンデウソン選手やジョーンズ選手などとは違うまた新たなニュータイプの出現を見れた。
オーストラリアのマーベルスタジアムという事で、今回も5万人オーバーの大観衆で大盛り上がり。ダナ氏はボクシングのプロモーターライセンスを取得しているしデラホーヤ氏がMMA興行を主催したりしている訳で、海外ボクシングとUFCは何か具体的な共存が出来ると嬉しいなーという期待。


Box 他競技・類似イベントに関する全国集会

2019-10-10 | 日記
ついにと言うか、ようやくと言うか・・・

「他競技・類似イベントに関する全国集会」が行われたと。
聞いてはいたけど、ホントに行われてたの知らなかったので嬉しいの一言。
先ずは女子と男子ヘビー級の検討が始まった段階に過ぎないけど、他競技との掛け持ちを認める事は大前進となる一歩だと思う。ライセンスが必要となる訳だから、プロジムに所属しないといけないという点も協会加盟ジムにとってプラスかなーと。特にヘビー級なんかは元K-1の京太郎選手のためにある状態だし、認めないという選択肢は取れない訳で。
そしてもう一つの類似イベントは一切認めないという決定に関して、これにも当方は大賛成の考え。
類似イベントはボクシングという文言を使用してはいけないと思うし、何よりルールや体制が無いような無法地帯は競技推進の妨げしか無い。ボクシングも西日本側が問題になっていたりしたけど、特にWeb系は事故がおきない内に他と代わってもらいたいと強く希望。

10代からキックとボクシングを並行してきた当方から見ても、もっと間口が広がって欲しい流れ。
ボクシングジムでは「あいつはキックの選手だから・・・」キックジムでは「あいつはボクシングがベースだから・・・」とコンクリート級の固定概念で肩身の狭い思いをたくさんしたもの。強いか上手いかで引けを取っていると感じた事は無かったけど、とにかく体制側や教える側がマウントポジションだったなーと。
今や選手ファーストという健全な時代になってきているので、そういう考えがどんどん改定されていくのは嬉しい限り。稼げる夢がある方を選ぶ権利が選手にはあると思うので、永久追放とかいう脅かしやマイナー競技特有の体制側のご都合主義はホント勘弁してあげて欲しい。いい年した大人達が汗水垂らして保身に走る姿、体制の維持の為にプレーヤーに犠牲を強いる本末転倒っぷり・・・これほど若い子達のテンションを落とす原因は無いんじゃないかという不安。

Box セール VS テニスター

2019-10-02 | 日記
この日のエキマは2試合ともヘビー級。

ヘビー級12回戦「クリス・アレオーラ(アメリカ)  VS アダム・コウナツキ(ポーランド)」
19戦無敗のコウナツキ選手に46戦5敗のアレオーラ選手が挑む1戦。
ファイター対決らしく初回からバチバチの打ち合いで挑む両選手。お互いに結構な1撃がヒットしてもノンストップで継続されていく様が凄まじい・・・まさにヘビー級という耐久力を見せてくれる。
アレオーラ選手はショートレンジを上手く戦ってはいたが、コウナツキ選手にリードを取られて後手に回る展開が多い。逆に言えばコウナツキ選手が最初から最後までリードを止めずに戦い続けたという事で、これがどれだけ凄い事かは少しでも格闘技経験があれば容易に想像が付くもの。アレオーラ選手は手を痛めるようなアクシデントもあり、最後まで打ち合いながらも判定はコウナツキ選手へ。
ここでジョー氏曰くCompuBoxの新記録が出たようで、アレオーラ選手がトータル1125発を打ってコウナツキ選手がトータル1047発を打ったと。計測歴34年におけるヘビー級新記録を、この体形の両者で見れるとは思わなかった・・・。

WBA世界Lヘビー級タイトル戦「マーカス・ブラウン(アメリカ) VS ジャン・パスカル(カナダ)」
28戦無敗の現王者ブラウン選手に元王者のパスカル選手が挑む1戦。
お互いにオリンピア同士だが、願わくばパスカル選手が5歳若かった時に観たかった1戦。
フェイスオフで一悶着あったからか、荒々しいファイトを見せる場面が多くて意外。ブラウン選手がスピードで一段上をいっている感じで、距離を支配する時間も多く感じるなーと。パスカル選手はやはり脚が動かず硬さの分だけ初動の遅れとパンチを芯で受けてしまいそうで心配と思った矢先・・・4Rにブラウン選手が左ボディストレートから右フックを返したところに、パスカル選手の右クロスがカウンターで直撃し1ダウン。まさかの大逆転を予感させる一撃だったが、ブラウン選手はすぐに立て直して支配ラウンドを積み始める。やはりワンサイドになってしまうなぁぁ・・・そう思い始めると、7Rにブラウン選手の右ジャブ⇒左フック⇒右フックに対して、パスカル選手がまた右をカウンターで決めて1ダウン。パスカル選手が猛追撃をかけて2ダウン。続く8Rに偶然のバッティングでブラウン選手が出血し、まさかの負傷判定にてパスカル選手が8年ぶりの返り咲きに成功という結末。
ダウンを取った2度の右以外の殆どのシーンをブラウン選手が完封していただけに、油断とカウンターの恐ろしさを再認識・・・。

色々と勉強になる2試合だったかなと。