万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

藤田省三先生の墓参

2007年10月07日 | Weblog
 午後4時頃、6、7人の来訪があり、聞けば故藤田省三先生のお墓にお参りに来られたと云われる法政大教授とその門下の人達でありましたた。嬉しい驚きを感じ、仮本堂の庫裏に通って頂き暫くお話を伺いました。私も藤田家のことや、省三先生について知るところをお話させて頂きました。ようこそお訪ねくださいました。有難いご縁でした。
 後、口総原の墓地へご案内し、そこでも海の見える景色を眺めながらしばらくお話したことです。
 人とのつながりは尊くすばらしいものです。そのような中に私どもは生かされていることを再認識いたしたことです。                (住職)
 ○藤田省三先生は戦後の岡山村初代村長藤田忠一氏の3男、二人の令兄はレイテ、沖縄の海にと相次いで特攻隊として散って逝かれた。東京大学法学部丸山真男教授愛弟子、日本の政治思想史研究において著しい業績を残される。法政大教授、先生の豊富な知識をベースにしたリベラル且つグローバルな論述は後世にわたって評価され、魅了されるものと思う。平成15年5月26日74才を一期にご逝去されている。藤田家の墓地に分骨された。法名はお望みではなかったかも知れないが釋眼諦と贈らせていただいた。
   画像は飯田泰三教授他皆さんと記念に撮影。
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8 コメント

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突然お邪魔し、失礼致しました (向坂勝之)
2007-10-11 15:04:43
先日は突然お邪魔し、失礼致しました。その折の一行の一人です。(自己紹介も致しませんでしたが、私は写真の右手前に写っています)
「口総」という地名だけを頼りに、藤田先生の故地を偲ぶことが出来ればとお邪魔したのですが、墓地までご案内いただけたのは、望外の仕合せでした。藤田家の菩提寺とはいえ、ご住職のような方にきちんとご記憶いただいて、ときどき訪れる人びとに藤田家や先生のことを語り伝えていって下さるのは、有り難いことです。
風も無い瀬戸内の海は鏡のようで、あれから今治に向う途中の雲間の夕日は、襟を正したくなるような荘厳なものでした。
本当に有難うございました。
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返信 (住職)
2007-10-12 16:31:09
向坂先生 
 先日はようこそお訪ね下さいました。ご遠路なるが故に師弟間の絆の強さに敬服いたします。
 お話の中に藤田先生が『歎異鈔』について語っておられるものがあると申しておられましたが、もしあればコピーを送っていただければ有難く存じます。お願い致します。
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藤田先生の歎異抄論 (飯田泰三)
2007-10-27 00:10:11
 藤田先生の「『歎異抄』を読む」は、藤田省三著作集5(みすず書房)の『精神史的考察』に[資料]として収めました。
 また、『丸山眞男講義録』第四冊(東大出版会)が鎌倉仏教論を最終章に置き、その中心が親鸞論です。
 いずれも、私が編集した巻です。
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飯田先生へ (住職)
2007-10-28 13:09:41
藤田省三先生の『歎異鈔』、親鸞聖人に関する論述についてご教示頂き有難うございます。当たって見ようと思います。深謝
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想い出に酔いしれて (木村重春)
2007-10-31 17:22:31
先日「万福寺:大三島のつれづれ」を拝読していたおり、懐かしい名前に出会い思わず想い出を書きたくな
りました、それは藤田省三先生に関する記事です、私
の淡い記憶の中で藤田家は当(木村)家の本家筋にあたると父より聞かされた記憶があり、また私が小学生
のころ、省三先生の母上には、学校の終業式の日には
当家の玄関にて何時も私の帰りを待ち成績を見て小言
を言われた事も遠く懐かしい想い出として心に残って
おり、まだまだ書きたい事はいっぱい有りますが・・
たわごとを書き込みいたしましたが小生の幼き頃の
想い出としてお許し下さい。


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木村様へ (住職)
2007-11-04 06:19:32
過日のご母堂様のご法事ではお元気なお姿にお会いできて嬉しく思いました。藤田家と木村家とはご親戚筋になることを伺い認識を新たにいたしました。昭和20年代頃ののらからことをお聞かせ下さり有難うございます。
 急に冬型気候になりました。ご自愛くださいませ。
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御住職様へ (広島在住の吉名と申します)
2008-01-27 18:56:13
藤田先生に学問のみならず人間の在り方を教えて頂いた不肖の弟子です。
昨日たまたま本ブログにめぐりあい、先生が故郷くちすぼの貴寺に永眠されていることを知りました。
暖かくなったら先生の墓参りをさせて頂きたいと思います。


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ご訪問ありがとうございます。 (住職)
2008-01-30 06:41:03
吉名さま
藤田先生の教えを受けられたとのこと、比較的近距離におられるのですね、
是非お越し下さいますように、先生のお話をお聞かせください。
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