万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

6月の法語

2011年05月31日 | Weblog
                   
                   6月の法語

今年は5月下旬から全国入梅し雨が繁く降っております。大地震と津波に襲われ地盤地下した三陸地方の大変さを思うと言葉が

ありません。

 カレンダーを6月にめくりました。

    他力というは如来の本願力なり
                (註釈版『浄土真宗聖典』p190)
   

 先月に続いて『教行信証』行巻からのお言葉です。「他力」と申されているのは云うまでもなく「他人の力をあて頼りにする」

と云うことではありません。「(阿弥陀)如来の本願力」を「他力」と申すのです。「如来の本願力」は私を離れてあるのではな

くて、私のいのちの上に、私の人生とともに添いたもうてお浄土へお浄土へといざなってくださる「はたらき」のことを「他力」

と申されているのです。

 親鸞聖人はご和讃に

    如来の作願(さがん)をたずぬれば
    苦悩の有情(うじょう)を捨てずして
    回向(えこう)を首としたまいて
    大悲心ををば成就せり

 阿弥陀如来さまが「必ず救う、必ず助ける」とのご本願をおこされた因(もと)をたずねさせていただいてみますと、それは私

(有情)のどうすることもできない悲しみ、つらさ、煩悩の身を放っておくことができないと云う深いお心から起こされた願なの

です。私の人生に寄り添いたまい(回向)、私に呼びかけ、呼び覚まし、私の口から「南無阿弥陀仏」と出て下さり、私の耳に聞

こえ、心に響いてくださりつつ「(如来さまの)大悲の心を成就」とはたらき続けてくださっているのです。

                
                京鹿の子

                                             
                                             紫陽花の季節
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大山蓮華(おおやまれんげ)

2011年05月25日 | Weblog
                          
                          大山蓮華


 辛夷(こぶし)木蓮、白木蓮、泰山木(たいさんぶく)、朴(ほう)、そして大山蓮華(深山蓮華とも)などの「もくれん科」

の花たちが順次咲いて行きます。一昨日の雨後、境内の一角にある大山蓮華が数輪花を咲かせていました。深山によく見られる花

なので「深山蓮華」とも呼ばれています。「大山蓮華」の大山とは奈良の大峰山を指しているとのことで、熊野古道から大峰山に

かけてよく見られる花のようです。熊野・大峰詣でを盛んにした都の公達の香りが何やら感じられます。
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5/21快晴・宗祖降誕会

2011年05月21日 | Weblog
 快晴、無風、開始時間の午前10時にはすでに汗ばむような気温となっていました。

 若院と色衣五条を着して正信偈二種の勤行。お参りの方々も大きな声でお勤め下さいました。

ご法話は松山市中島の山田一道先生、エレキギターを弾きながらご法話くださいました。

 12時から会食、途中よりミニコンサート、お楽しみ会。なごやかな安らぎと笑いの中に宗祖降誕会が終わりました。

  
  山田先生の法話とギター演奏



                    
                    仏婦役員によるベル演奏「さくら」


                                       
                                      仏婦有志による踊り

    
    若院と若坊守の踊り「鉄板」

                      
                      お世話下さった仏婦役員
                      全員で「河内男節」を踊りました

 住職も50年振りにオカリナで「荒城の月」を吹いてみましたが練習不足、指が動きません。それでもご愛嬌、 
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宗祖降誕会(親鸞聖人ご誕生法座)

2011年05月19日 | Weblog
               
              正像末和讃の一首

 来る5/21(土)午前10時より親鸞聖人ご誕生法座を営みます。今年は久々にご正当に開催することになりました。

講師は松山市中島教圓寺様の山田一道先生がお越しくださいます。山田一道先生はギターリストでもあられます。ギターを弾きな

がらのご法話楽しみにしております。

 12時からの会食時にはいろいろと演し物があるようです。みんなでお祝いいたしましょう。お誕生のお祝いは「いのち」との

出遇いの慶びです。

 誘い合わせてお参り下さいますように。

 画像は親鸞聖人が75、6才の頃に『浄土和讃』百八首、『高僧和讃』百十七首を作成され、85才の2月9日の夜夢告によっ

て『正像末和讃』三十四首が制作されていますが、この画像はその9首目の和讃のご真筆です。

   末法五濁(まっぽうごじょく)ノヨトナリテ
   釋迦の遺教(ゆいきょう、ノコレルミノリ)カクレシム
   弥陀ノ悲願ハヒロマリテ
   念仏往生トゲヤスシ

 聖人のご一生涯で恐らく筆を持たれない日はなかったのではないかと私は伺います。お聖教の書写や著述は最晩年の90才頃ま

で続けられていますから聖人の気力、精神力、構成力、記憶力、そして筆力など全ての力が集中し続けられていることにただ、感

嘆し、ようこそとお礼申させていただくしかありません。  和南
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ゆきのした(雪の下)

2011年05月17日 | Weblog
                
                  雪の下の花

                                      
                                        雪の下の葉

 「ゆきのした」の小さな花が咲き始めました。ヒョウヒョウと揺れる花茎の下にハート型の緑の葉が何枚も広げています。その

葉っぱに白くて太い葉脈がデザインされています。少年時代から見飽きない草の一ツで、この葉っぱが広がると少年時代を思い起

こして嬉しくなるのです。

 同じ「ゆきのした科」の姉妹にしょうま、いわやつで、だいもんじそう、などがあります。いずれも好きな草々。

 『来禽図彙』には
虎耳草、又石荷葉と云う、和名ゆきのした、又きじん草、石上に生じて一茎一葉なり、故にこの名を得る、葉裏薄紅蔓す、夏茎を生ずること五七寸にして花さく、白くして二片なり、他花に異なり、又標末の一花ひらき、後に下委開くを異とす、蔓より根を生じて活やすし、多く花さきたるは愛すべし、葉を黒焼にして性を存し、面瘡にすりて極めて効しあり、

 と記述されています。薬草としても大切な草でした。「どくだみ」、「おおばこ」、「げんのしょうこ」などお世話になって来

た草々です。
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なでしこ会

2011年05月16日 | Weblog
                     
                       集まったメンバー

 5/14(土)、少し多忙な日になりましたが、かねてよりの予定でありました中学校時代の11名のグループが来訪と云うこ

とで2時半頃帰山いたしますと丁度到着したのと同時でした。早速本堂にお参りしていただき、しばらくお話、本堂や襖絵のこと

など説明いたしました。余間にも入って貰い須弥壇、宮殿(しゅみだん、くうでん)の作りを横から拝観していただくとしばし感

嘆の空気が流れました。万福寺のご本尊阿弥陀様のご尊像は昔からの記録を読みますとその頃の住職がしばしば夢に見ている記述

があります。これは宗教性豊かな尊形として崇敬されてきたことを物語っているのでしょう。本堂改築の案が進められた時、施工

に当たって下さった岐阜の亀山義比古社長はこのご本尊様に合掌し静かに静かに数分も拝まれてこの本堂が出来上がりました。ま

た襖絵を制作下さった東京芸大の中島千波教授もこのご本尊様をしばらく拝まれてこの「春輝枝垂れ櫻」の作品が完成いたしまし

た。このようなことをお話させていただいたことです。

 夕方から今治の来島海峡が一望される糸山の「大潮莊」に席を移し親睦の宴がもたれました。開宴のご挨拶の中に数え年で云い

ますと私たちは本年「古稀」に当たりますとの言葉には唖然といたしました。このことは考えたこともなかったので「古稀」の言

葉には驚きました。加齢に歳を重ねる一方の憤懣を晴らすかのように夜遅くまで大フィーバーしたことです。幸あれかし!

 15日早朝に私は法務の予定がありますので「大潮莊」を離れました。駐車場から眼下の来島海峡の潮流を撮してみました。

                      
                       来島潮騒   
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雨あがり

2011年05月13日 | Weblog

芍 薬(しゃくやく)

 二日間久しぶりにまとまった雨がたっぷりと降りました。皆さんホッとしたお顔をしています。5/10、11の両日は浦戸地

区の「おちなみ講」法座に出向き、12日は宗方地区の老人クラブ例会へご法話に出向きました。いずれもゆったりとご聴聞くだ

さいました。法話をさしていただくのも、法を聴聞するのも気温や天候も大切なご縁です。

 2ヶ月前の3/11に同じ宗方老人クラブ例会にお話に参り、阪神大震災から16年経たお話をしたことでしたがその最中に東

北三陸に大地震が起こり、大津波に襲われていることも知らず、寺に帰って坊守の口から知ったことでした。2ヶ月経ったのです

がまだ災害が続いていて復興はまだまだであることを思いますと胸が痛みます。

 ご本山(西本願寺)では今二期目の大遠忌法要中です。16日まで営まれます。若院は白洲布教(本山境内)のため本山へ出向

しています。これから6月9月10月11月1月に9日~16日に法要が営まれます。個人でもお参りできますからご参詣くださ

い。

 なお、法要中にはインターネットで実況が見れます。西本願寺のホームペイジを開いてみて下さい。午前10時からと午後2時

からの2回中継があります。(万福寺ホームペイジにもリンクしておりますからつながります)

 雨に濡れながら芍薬が咲いていました。牡丹の季節は過ぎましたが少し遅れて芍薬は咲くのですねェ。牡丹の苗木はほとんどが芍薬の株に牡丹が接ぎ木されているのですが、花の開花期はずれがあります。
 画像の芍薬は床の花に初めて挿してみました。お恥ずかしいことですが、花に助けられます。立てば芍薬・・・?

 
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更紗灯台躑躅 

2011年05月10日 | Weblog
                             

 表記の読みは「さらさどうだんつつじ」と読みます。「更紗満天星」(さらさどうだんつつじ)と表記されてもいます。灯台躑

躅の花はスズランのような白い可愛い花を一杯つけます。更紗どうだんは少し大振りの釣鐘様でえんじ色の斑入りの花をつけま

す。インド更紗の様に見てこのように呼ばれるようになったのでしょう。白花の灯台躑躅が可憐なのに比して気品高い感じがいた

します。紅更紗灯台躑躅(べにさらさどうだんつつじ)と呼ばれる種もあって、これは少し小振りな花です。

 それにしても初夏の頃の灯台躑躅は物静かで控えめですが、晩秋の頃のどうだんは俄然に自己主張をして燃えるような紅葉とな

る意外性があります。
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印度固有名詞辞典

2011年05月08日 | Weblog
 京都の自照社出版へ製本装丁を依頼しておりました『印度固有名詞辞典』が出来上がって来ました。連休中に届きましたのでゆ

っくり見る時間がありませんでしたが今日手に取ってパラパラと頁をめくって眺めています。長年にわたって製本しておかなけれ

ばと思っていました宿願が叶えられて嬉しく思います。

 この辞典は父が昭和5,6年に購入していた5分冊からなる初版本なのですが1冊に製本装丁しないままになっていたのです。

大谷大学の赤沼智善先生の労作名著で、随分とお世話になって来た辞典なのですが発行から80年にしてやっと製本装丁ができま

した。これで四散することなく使いやすくなりました。

 この辞典には「原始期篇」と明記されていますように原始仏教、パーリ経典(南伝仏教)を中心とした固有名詞について解説が

加えられています。例えば「舎利弗」(しゃりほつ)を調べるのに漢字名からでもパーリー語名からでも検索することができるよ

うになっています。「舎利弗」に関して云いますとその解説は11頁にもわたって詳しく述べられています。このような辞典が1

人の手によって編纂されていることに驚き敬服いたします。惜しむらくは続編「大乗仏典篇」のようなものを考えておられたので

しょうが、それは完成しなかったようです。


                   
                  緑色の表紙は5分冊時のもの、右の金の背文字は製本装丁本 
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ゴールデンウイーク

2011年05月05日 | Weblog
                                  
                        境内に咲く牡丹

 4/29より始まったゴールデンウイークも今日5/5で終わりです。余韻は8日まで続きますが・・・・、

朝は寒さが感じられるような気象でしたが比較的好天に恵まれた休日で3日と4日は大三島も観光客と帰省客で大渋滞であったよ

うです。

 今年も懐かしい多くの方にお会いすることができました。今年は東北地方に大災害が起こったこともあって挨拶や会話の言葉の

端々におざなりでないものを感じました。

 これからも1日1日のご縁を大切にして行きたいものです。    ありがとうございました。
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