万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

満作の開花

2012年02月29日 | Weblog
                       
                       満作の花

                                      
                                      紅満作

 2/29、今日は2月の最終日、今年は閏年で29日があるわけですが何かご褒美をいただいたような気持ちで過ごしています。しかし、今日も全国的に雪模様のようで交通が混乱しているようです。
 大三島は雪はなく昨夜から小雨模様のお天気です。庭に出てみると10日前の雪の朝とは違って肌に感じる空気は春の気配でした。「満作」は如何にと上の段地に行って見ますと、「満作」は昨夜来の氷雨に濡れながらも花を咲かせていました。それも「紅満作」も同時開花でした。

  うぶすなのまんさくに月降りてくる   久保田豊秋 
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如月忌(きさらぎき)

2012年02月27日 | Weblog
                           
                           武子夫人短冊

今日から丁度20日前の2月7日は42才で早世された九条武子夫人のご命日「如月忌」でした。昭和3年にお亡くなりになられたのでしたが、今でも京都や東京に於いて武子夫人を追慕する法会「如月忌」が行われています。大正12年9月に関東地域を襲った「関東大震災」の罹災者救援に身命を顧みず尽くされ、その過労のため倒れられたのだと聞かせて頂いております。
昨年の3月11日に三陸海岸を襲った地震と大津波から1年が経とうとしております。少しづつ復興への兆しが感じられるようになって来たようですが、まだまだこれからで難題が山積みのようです。
 今から90年前の関東大震災の折の救援と復興も大変であったに違いありません。今のように救援ボランテイア組織などのない頃でしたから困難を極めたに違いありません。そう云った状況下で武子夫人は仏教婦人会の組織に働きかけて救援活動の先頭に立たれたのでした。

 この短冊は古書店で見つけ、そのお歌の心にひかれて求めたものでした。もう20数年も前のことです。

  つわどもにをのことられてさびしくも
       わらやにひとりおうなのこれり   武子 

 このお歌の作られた時代は明治の日露戦争の頃のお歌であろう推察されますが、関東大震災の救援活動と共通した一貫したお心と拝察されます。

 申すまでもなく九条武子夫人は本願寺21世大谷光尊(明如)上人の次女として生まれられ、九条良致氏と結婚されましたが生涯ご法義の宣布、そして女子教育と女性の地位向上に尽力されたご生涯であったように伺います。
 歌人としてはつとにご高名であられます。よく知られているお歌をご紹介しておきます。

  あはれわれ 世々生々の悪をしらず 慈眼の前になにをあまゆる
  いだかれてありとも知らず おろかにもわれ反抗す大いなるみ手に
  大いなるものゝ力にひかれゆく わが足あとのおぼつかなしや
  (義姉大谷籌子裏方への追悼歌)
  たまの声わすれえぬかないくめぐり はるはゆくとも花はちるとも

 
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紅梅咲く

2012年02月25日 | Weblog
                    
                    紅梅咲く

 今朝小雨降る庭を見ると紅梅が咲いているのが目に入りました。側に寄って見ると咲きかけて寒さの為に蕾が固くなっていた紅梅が一斉に咲いていました。他の白梅や枝垂れ梅は咲くのはまだまだのようです。今年のように梅の開花が遅いのも珍しいことです。昨年までは今頃には初音も聞けたのでしたが・・・・
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公孫樹の枝打ち

2012年02月25日 | Weblog
                        
                        境内の裸木の公孫樹
                                        

 2/23、24の二日にわたって境内の樹木の剪定を行いました。拙寺で一番の巨木は双幹の公孫樹です。近年は2年に1度枝打ちをしてもらうことにしています。これは放置するとおびただしい落ち葉で大変なことになるからです。
 力強い双幹の公孫樹が冬の空にクッキリと聳えたっています。この公孫樹は昔は沢山のの銀杏がなっていましたから昭和40年頃までの子供たちには忘れられない思い出のある公孫樹です。枝打ちをしますと銀杏はほとんど成りません。
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大三島も雪景色

2012年02月19日 | Weblog
                 
                 雪の境内

                                      
                                      仙料の赤い実に雪が、

 2/19(日)、予報通り今朝は大三島も雪景色となりました。サラサラした雪ですから相当に冷え込んでいたのでしょう。
雪国のような積雪ではありませんから交通が止まるようなことはありません。この雪を通して北国、山陰地方の雪害に心が痛みます。

                        
                        冠雪した愛車ビッツ
平成11年11月から乗ってきた愛車「ビッツ」と今日お別れします。お別れの朝、ビッツは雪を被っていました。11年4ヶ月お世話になりました。12万6千㌔走行してくれました。荒っぽい運転で全身創痍しながらも文句一つ云わず、エンストもせず私を運んでくれました。 ありがとう。
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釣瓶の滑車(つるべのかっしゃ)

2012年02月18日 | Weblog
                        
                        ケヤキの滑車に青磁の獅子

 昔から拙寺の客間の脇床に置かれて来た置物に画像の青磁焼きの唐獅子があります。100年もその上も前からこの様なまま置かれてきたもののようです。青磁の唐獅子もいい造りと、好ましい青磁だと思っていますが銘も箱もありませんから作者も何時の時代のものかは判然としません。この置物については兎も角として、今ご紹介しようと思いますのは獅子が置かれています台についてです。
 私が生まれた時からこの獅子はこの台に置かれていましたからこの青磁の獅子の台として造られたものぐらいに思っていたのですが、ある時来山された数寄者の方がこの獅子の台を興味深そうに見つめられ、遂には台を手に取って眺めては唸られました。
 「この青磁の獅子も悪くはないですが、この台は面白いですねェ・・・・、これ、何だったかお分かりですか!、これは釣瓶の滑車なのですヨ、ケヤキ製の、」と云われてその台を愛おしそうに撫でられるのでした。私は「へェーっ!」と意外な指摘に驚きました。「釣瓶の滑車!」
 恐らく百年もそれ以上も使われて、使われて滑車の溝が深く擦り込まれてきたのでしょう。一体どこで使われていたのでしょう?一体誰がこのような獅子の置物台に転用するようにしたのでしょう? 全く不明のことなのですが、青磁の獅子の焼き物の台として相応しく脇床に堂々と座っている位相に驚きが重なりました。不思議な感性にただただ脱帽します。ケヤキ製の滑車ならば今でも簡単に作ることは可能です。しかし、釣瓶の綱によって彫り込まれているような滑車はもう出来ないでしょう。時の流れの意味することの重さを思わずにはおれません。
 
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絢ちゃんのお嫁入り

2012年02月13日 | Weblog
                       
                       正住寺さん併設の「知真保育園」園児のお祝い。

 絢ちゃん(徳正絢子)の結婚式は11時よりお嫁に行く西本願寺に近い、櫛笥通り正住寺本堂で行われました。新郎の友人の方たちに依る10人編成の奏楽、「恩徳讃」の声明独吟中の新郎新婦焼香は初めてのご縁で感動いたしました。
 絢ちゃん、どうかあなたの生涯をかけてこのお寺をお守りし、お給仕をして下さい。ご本山のお膝近くでのこれからの日暮し、よかったですね。

                      
                      披露宴は京都駅のホテルで行われました。絢ちゃんは高校時代はブラスバンド、
                      大学では交響楽団でフルートを吹いていました。
                      絢ちゃんのフルートに妹の朋ちゃんがピアノ、従兄弟の直道君がギターで伴奏しました。

 沢山の師友、知人が参集しての披露宴、心温まるものでした。幸多かれかし!
 
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50数年前の下宿

2012年02月13日 | Weblog
             
             東九条上殿田町の通り、2階の窓からいつも眺めていた今も変わらない家並み。

                                  
                                  下宿していた家。左の家は無くなり、右の家は建て変わっていました。
                                  この2階に3年半過ごしました。

 2月12日、末弟徳正唯生(尊丸)の長女絢子の結婚式披露宴に出席すべく昨夜から京都に来て駅のホテルに泊まりました。
実は京都駅の新幹線口、八条通りの近くの上殿田町に50数年前、私は下宿していたのです。16才から19才の秋までの3年半。
 ふと、その下宿を訪ねてみたいと云うかきむしるようなノスタルジアが沸き起こり、カメラを持って向かいました。八条通りはホテルや様々なビルが建って昔の面影はありません。多分下宿していた家も通りもないかも知れないと云う思いを巡らしながら南に向かったのです。歩きながら四つ辻を左に見ると懐かしい家並みが現出したのです。向かい合ったわずか10数軒の通りのみが昔のままで残っていたのです。
 10代の頃の記憶が鮮明によみがえって来ました。あの頃の人達や子供たち今はどうなっているのだろうと想いながら下宿の前に立ちました。昔に変わらず入り口の木戸も格子窓も雑巾がかけられていました。お世話になったMおばさんはもう他界されているだろうから長女のKさんが家を守っておられるのだろう、・・・・。早朝だから今回はご挨拶はしないで置こう、と写真を撮ってホテルに帰りました。

 下宿人は高校生の私一人、三食を賄って下さり、洗濯も掃除までして下さった下宿だったのです。そのご恩を今思い、非礼に過ぎ去った年数の永きことに悔恨の情がしきりに湧くことでした。

 50数年前にタイムスリップした不思議な早朝の体験は私の青い青い時代への図らずも憶昔(いくじゃく)となったのです。
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寒波の中に侘助が、

2012年02月10日 | Weblog
              
              紅侘助椿

                                  
                                  尾張侘助の蕾


      
      数寄屋侘助(すきやわびすけ)

 立春を過ぎても日本列島は厳しい寒波に何波も襲われています。雪国の方の日暮を思います時、何とも言葉がありません。温暖地の大三島にして寒さに震えております。

 この寒さの中で「侘助椿」が小さな花を咲かせています。蕾から開花までに相当日数がかかるのですが、それでも寒風に耐えながらも開花します。冷たい荒風を受け、雪を被り、降る霜に耐えて、そして色調と美相が凝縮されて咲き出でています。寒さに凝縮された色合いはまるで宝石箱の様々な宝石のような輝きを放っています。

               
               胡蝶侘助

                                    
                                    胡蝶侘助

 侘助と呼ばれている数ある椿の中で本歌はこの「胡蝶侘助」なのでしょう。小さな紅のような赤に白い斑入りの花が咲きはじめました。
この「胡蝶侘助」の一番の古木は京都大徳寺総見院にある豊臣秀吉が主君故織田信長に献じたと伝えられている幹の周囲170㌢の侘助椿であると云われています。金閣寺にも150㌢のものがあるそうです。拙寺の胡蝶侘助は2本ありますが、どちらもまだ高さ1㍍にもなりません。
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小さな小さな親鸞展

2012年02月06日 | Weblog
                  
                  八字名号軸、正信偈影印本など
                                         
                                         観無量寿経集註など

 昨夜、正信偈練習会の新年会を催しました。一昨年から始めましたお正信偈の練習会のメンバーが集まってのお温習いと親睦会です。
 親鸞聖人の750回大遠忌にちなんでお内陣余間に親鸞聖人のご真筆の復刻版や書籍を展示することにしました。勿論全て影印版であることは当然なのですが、それすらも地方にあると眼にし難いものです。当山に所蔵している関連するもの(数点しかありませんが)を展示して少し説明をいたしました。感動される方も何人かおられました。

 浄土真宗の法宝類は聖人の真筆や書籍類がほとんどで煌びやかな、美術的なものはきわめて少ない特色があると云えます。このことは聖人が「お念仏のお謂われを聞かせていただくことですよ」と申して下さったことがよく顕れていると云えましょう。

 余間の展示品はしばらくの間展示しておりますからいつでもお越しください。私(住職)が在院しておれば説明もさせていただきます。
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