やっとやっと温かさを感じられた2月末日。
今日の富士山は、春霞っぽく見えました。
昨日今日と気温が上がって来たので、もしかしたら？と河津桜を見に行きました。
１１：３４
0.1分咲き？いやもうちょっと、0.2分咲きくらいでしょうか。
この桜が咲くようになって、こんなに遅いのは初めての事です。
今日は忘れていた農園横のキウイを見に行き、変な方向に伸びてしまった枝を修正して、
ぐちゃぐちゃに巻き付いたつるを切りました。
植える時に枝が伸びる方向を考え、反対側に植えようかと思ったのですが、
そちらには雄の木を植えてあったので、やめました。
その結果、やはり枝が不自然な方向へ伸びてしまい、香花にまで巻き付いてしまいました。
早めに伸びた枝を縛れば、何とかなるだろうという考え、自然を甘く見たつもりはないけれど、
あさはかだったかなと思います。
こんな状態で、いつになったら実が出来るのだろう？
富士山写真家のOさんが、昨日持って来てくれたお花です。
メールが来て、たまたま叔母さんが亡くなったことを伝えたら、
ここで一度会ったから飾って欲しいと、わざわざ届けてくれました。
私は、日本水仙と梅の枝と河津桜の花をたくさん、棺に入れるように小さく切って、
Oさんの豪華な花と一緒に、持って行きました。
見送るのは、叔母さんの息子と孫娘と私の三人だけ、沼津斎場へ向かい、
午前10時、荼毘に付されました。
沼津斎場に来たのは初めてで、すぐ下にお墓があり、愛鷹山が見えました。
１１：２６
帰る前に撮った写真ですが、白い富士山が少ーしだけ見えました。
2カ月と17日、叔母さんの人生の締めくくりに同席した日々は、濃密でした。
すぐに帰ってきたら、友人からピアノ演奏会の誘いのメールが来たので、
昼食を取って、総合健康センターへ向かいました。
友人の娘さんの演奏、X JAPAN の Forever Love は、心に沁みました。
娘さんの友達とも話が出来て、こういう出会いってあるんだなと驚きつつ、
昔を思い出す貴重な時間を過ごしました。
「もう時間が無くなって来たから、映画に行ったり、旅行をしたり、
やりたいことをやらなくちゃと思う。」という年上の友人の言葉を聞き、
そうかぁ、そうだよねぇと今までより深く納得して、家に戻りました。
昨日、もう大丈夫だろうと考えて、廊下の前の物入ケースからプランターを出しました。
カランコエや小さいゼラニウムを、寒さから守ってくれた場所です。
今日も河津桜の花を咲かせようと、昨晩台所に持って行った花瓶を透明部屋に持って来て、
日当たりのいい位置に置き、どれが咲きそうか眺めていました。
外に出てハッと気づいたのが、廊下の前の物入ケースです。
どうして今まで気が付かなかったのか・・・。
すぐに行ってふたを開け、河津桜を入れました。
これまで花を早く咲かせたいと考えたことが無かったので、透明部屋に置くことしか思わず、
目の前にあるこのケースの利用が全然見えなかったという訳。
太陽が当たらないと花の色が薄くなることは経験していたので、透明部屋がベスト、
そう思い込んでいたことも、ケースが目に入らなかった理由かもしれません。
剪定した梅の枝を入れておいた水がめは、毎日花数が増えていて、いい香りがしています。
外に置きっぱなしにしてあったプランターに、見たことのない花が咲きました。
ミヤコワスレを植えてあるのですが、この植物とは初対面です。
どういう過程でこの花が咲くことになったのか、不思議でしばらく見入ってしまいました。
自然は面白いです。
ばあちゃんが残っていた銀歯がとれたと言ったので、予約してあった歯科医院に行き、
奥歯の根っこを2本抜いたそうです。
去年の今頃、入れ歯を新しく作り直した時、総入れ歯になったと思っていたのですが、
そうでは無かったという事を知りました。
来週から新しい入れ歯作りが始まり、これで真の総入れ歯ばあちゃんになります。
私は首から上が弱いので、歯も4カ月毎に診てもらっていて、少しでも長持ちさせたいですが、
元々の歯の質は良い方ではないと自覚しています。
小学生の頃、歯についての知識があったなら、もっと大事にしただろうと思ったので、
息子たちには伝えてきたつもりですが、どうかな？
今日はいろんな仕事をちょっとずつやって、その合間に河津桜を咲かせる方法を考え、
透明部屋に入れて、短く切ったり、霧吹きで湿気を与えたりしました。
夜はばあちゃんの台所に持って行って、台の上に置きました。
明日から気温がかなり上がる予報なので、たくさん咲いてくれると嬉しいのですが・・・。
東の斜面の河津桜はなかなか咲きませんが、土手に植えたクリスマスローズがきれいです。
富有柿の下に植えた方は、薄紫です。
ロシアのウクライナ侵攻、どうしてこんなことをするのだろう、悲しいです。
今日は叔母さんの通院日なので、私も一緒に行く準備をしていたら、電話がかかって来ました。
息子さんからで、叔母さんが急変して、ヘルパーさんが今救急車に連絡をしたとのこと、
昨日の様子を知っている私は、驚きよりもそうなんだ・・・という気持ちでした。
私が病院に着いた時には、叔母さんは亡くなっていました。
昨年の12月10日に肝臓がんの末期と分かり、それから2カ月半での旅立ちでした。
昨年の10月には、2週間程度我が家に来ていて、ばあちゃんと一緒に畑仕事をしたり、
たくさんの干し柿づくりに精を出してくれたりして、楽しそうに過ごした姿を思い出します。
亡くなるとすぐに葬儀屋さんに連絡して運んでもらい、これからの事を相談しました。
昨日の痛い痛いと苦しむ姿を見ているので、眠っているような叔母さんの顔を見たら、
もう苦しまなくて良くなったんだねと、涙は出ましたがホッとするような気持にもなりました。
叔母さんは息子さんと二人暮らしなので、私とのこれまでの関係といろんな偶然が重なっての事ですが、
2カ月半協力できたことは、叔母さんにとっても、息子さんにとっても、良かったと思うし、
私自身も、今まで知らなかった事を考えさせられる貴重な体験となりました。
昨日叔母さんと手を握り合って過ごす時間を持てたことに感謝します。
家に帰って来て、河津桜を見に行きました。
１７：０１
去年は25日に満開だったのが、今年は本当に異常事態？
玄関の水がめに挿してある枝の蕾は、もうすぐ咲きそうなので、
叔母さんの棺にはその河津桜と、梅の小枝と、水仙の花を入れたいと思います。
