mairiの趣味日記

バレエ鑑賞記、フィギュアスケート観戦記、その他趣味の記録など

Kバレエ『ベートーヴェン 第九』•『アルルの女』(2/3)~鑑賞メモ

2019年03月07日 | 舞台鑑賞日記
祥子さんの『アルル~』に加えて、久々の熊川さんオンステージと言うことで、12月の『くるみ~』に続いてオーチャードホールへ。

主要キャスト:
『アルルの女』
フレデリ … 遅沢 佑介
ヴィヴェット … 中村 祥子

『ベートーヴェン「第九」』
第4楽章 主演 … 熊川 哲也
独唱 … Sop幸田 浩子、Alt諸田 広美、Ten山本 耕平、Bar坂本 伸司
合唱 … 藤原歌劇団合唱部

指揮 … 井田勝大
管弦楽 … シアター オーケストラ トーキョー


『アルルの女』
祥子さんのヴィヴェットは、情熱的すぎて、心が痛いほど。踊りももちろん美しいのですが、特に手の動きが雄弁で、改めてストーリーテラーとしての能力の高さに感心しました。できれば、Kのレパートリーを飛び出して、ネオクラシックやボレロを踊る祥子さんも観たいなあと思うのですが、看板ダンサーとしてそれは無理ですかね。。。(Kは好きなバレエ団ですが、レパートリーの幅やパートナーの選択肢が、ちょっと祥子さんには勿体ない気がするのですよね。)

遅沢さんのフレデリは、最初から心ここに在らずな感じでした。すっきりしたきれいな踊りにほれぼれ。ただ、最後のマネージュがかなり大人しくて…。何か、意図的なものなんでしょうか???

コールドバレエは、なんだかたどたどしくて、ハラハラしてしまいました;『アルル』のコールドって、踊りと言うよりは絵画(背景)的な要素が必要なものだと思うのですが、むしろ主役2人を邪魔してしまっていたような;再演なのになぜ…?(後日、Kファンの友人に訊いたところ、コールドがつくのは今回が初めてじゃないか?とのこと。)

オケは…、ファランドールのパーカッションは、「叩きゃいい」ってものじゃないだろう(- -;)

『第九』
初演時に観た時は、サカスの狭い舞台だった上に、合唱もオケも舞台に上げていたからか、「なんだかごちゃごちゃした作品」と言う印象だったのですが、今回オーチャードで観たら、なかなか面白かったです。
舞台に映し出された円形の上を跳びまくるだけと言えばだけなんですが、エネルギッシュで、照明なども効果的に使われていて、飽きさせませんでした。(3楽章だけは、ちょっとダレた感じがありましたが。)特に、2楽章の女性陣(矢内さん、小林さん)が良かったです。
4楽章で登場した熊川さんは、さすがのカリスマ性。スポットライトがなくても、彼の周りだけ光って見えるんだから不思議です。そして、やっぱり動きがとても美しい。さすがはロイヤル仕込みのエレガントさです。最後のフェッテは、とても大事に回っている感じがしました。勝手な想像ですが、この作品はこれが踊り納めなのかもしれません。

オケは…、Hnは「大音量で吹きゃいい」ってものじゃないだろう(- -#(でも、『アルル~』よりは頑張っていました。)