東京バレエ団がブルメイステル版『白鳥の湖』を初演するということで、観てまいりました。
主要キャスト:
オデット/オディール … 渡辺理恵
ジークフリート … 秋元康臣
ロットバルト … 森川茉央
道化 … 山本達史
王妃 … 山岸ゆかり
パ・ド・カトル … 吉川留衣、沖香菜子、原田祥博、入戸野伊織
アダージオ … 河谷まりあ
四羽の白鳥 … 安西くるみ、松倉真玲、中島理子、平松華子
三羽の白鳥 … 三雲友里加、崔美実、榊優美枝
花嫁候補 … 二瓶加奈子、政本絵美、崔美実、川淵瞳
四人の道化 … 海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン … 伝田陽美、安田峻介、吉田蓮、杉山優一、入戸野伊織
ナポリ … 金子仁美
チャルダッシュ … 乾友子、矢島まい、松野乃知、古道貴大
マズルカ … 奈良春夏、木村和夫
指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
まず特筆すべきは、王子役の秋元さん。小柄だけどエレガントで美しくて、まさに王子様でした。プロフィール写真を見て「地味顔だし王子はどうなのかな?」と思った自分を猛省(^ ^;
彼は、Kバレエを辞める際にあまりきれいな辞め方をしていないらしく(汗)、なのに東バにプリンシパルとして入団したので、色々言われてしまっているようなのですが。これだけ踊れる人なら、すぐにパフォーマンスで雑音など消してしまうだろうな、と思いました。これから東バで色々な役で観られるでしょうから、楽しみです^^
対するオデット&オディールの渡辺さんは、うーん。。。手が長くてスタイルが良くて、好きなダンサーなのですが、この日は余程調子が悪かったのか、はたまた主役は荷が重かったのか(+_+)
オデットは緊張からかガチガチで情感も何もあったものではなかったし、オディールではバリエーションでミスした上に、フェッテで音に遅れてしまっていました。ブルメイステル版のフェッテは、他の版に比べたら回転数少なめだと思うのですが、それでも「ようやく回り切った」と言う感じ。彼女は前の版でも主役は踊っている筈なのですが、とてもそうは感じられませんでした。
道化の山本さん、連続ピルエットでちょっと脚が下がり気味になる場面もありましたが、生き生きした踊りでとても良かったです。見ていてわくわくする道化でした。
1幕は、パドカトルは残念賞。沖さんはきれいに踊っていましたが、吉川さんは楽しそうな雰囲気ゼロだし、男性2人は「大丈夫ですか?」と聞きたくなるレベル。確かに、ジャンプばかりで難しそうな振付だったし、小道具(弓)つきだから大変だったのだろうとは思いますが、それにしても、全く振り付けができていませんでした。(因みに、合間に踊った秋元王子は、弓持ちでもキレイに跳んでいました(苦笑))
アダジオの河谷さんは良かったです。この版は1幕女性陣の衣装が姫系なので、まるで彼女がオデットのようでした^^
2幕は、3羽も4羽も同調性ゼロでびっくり。3日間公演の中日だったので、バレエ団的にはセカンドキャストと言うことなのでしょうか。。。
群舞は及第点。キレイだったのですが、直近で観たのがマリインスキーだったので、さすがにそこと比べてしまうと、ね:P
ブルメイステル版で楽しいのは、やっぱり3幕♪キャラクターダンスが得意な東バなので、見応えがありました。特に、スペインの伝田さん、マズルカの奈良さん&木村さんが素晴らしかった!こういうところにベテランさんが入ると、舞台がビシッと締まります。
ロットバルトは、顔芸だけであまり踊らないのが残念。あと、オープニングとエンディングで使う巨大羽は、扱いが難しそうでした。
美術や衣装は、ダンチェンコからの借り物+新制作のようですね。美術は立体感があって美しかったし、衣装も華やかでよかったです。細かいところですが、白鳥の髪飾りがちょっと大きくてバランスが悪い気がしました。
オケは、よくわからない小ミスがちょこちょこと。2幕の途中でスネアが鳴ってしまう(ミュートかけてなかった?)ハプニングも;たまに、指揮者が妙な緩急をつけていましたが、どちらかと言うと逆効果だった気がします。
全体に、まだこなれていない感じもありましたが、東バの雰囲気によく合った演目だと思うので、これからもレパートリーとして観られるのが楽しみです。
主要キャスト:
オデット/オディール … 渡辺理恵
ジークフリート … 秋元康臣
ロットバルト … 森川茉央
道化 … 山本達史
王妃 … 山岸ゆかり
パ・ド・カトル … 吉川留衣、沖香菜子、原田祥博、入戸野伊織
アダージオ … 河谷まりあ
四羽の白鳥 … 安西くるみ、松倉真玲、中島理子、平松華子
三羽の白鳥 … 三雲友里加、崔美実、榊優美枝
花嫁候補 … 二瓶加奈子、政本絵美、崔美実、川淵瞳
四人の道化 … 海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン … 伝田陽美、安田峻介、吉田蓮、杉山優一、入戸野伊織
ナポリ … 金子仁美
チャルダッシュ … 乾友子、矢島まい、松野乃知、古道貴大
マズルカ … 奈良春夏、木村和夫
指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
まず特筆すべきは、王子役の秋元さん。小柄だけどエレガントで美しくて、まさに王子様でした。プロフィール写真を見て「地味顔だし王子はどうなのかな?」と思った自分を猛省(^ ^;
彼は、Kバレエを辞める際にあまりきれいな辞め方をしていないらしく(汗)、なのに東バにプリンシパルとして入団したので、色々言われてしまっているようなのですが。これだけ踊れる人なら、すぐにパフォーマンスで雑音など消してしまうだろうな、と思いました。これから東バで色々な役で観られるでしょうから、楽しみです^^
対するオデット&オディールの渡辺さんは、うーん。。。手が長くてスタイルが良くて、好きなダンサーなのですが、この日は余程調子が悪かったのか、はたまた主役は荷が重かったのか(+_+)
オデットは緊張からかガチガチで情感も何もあったものではなかったし、オディールではバリエーションでミスした上に、フェッテで音に遅れてしまっていました。ブルメイステル版のフェッテは、他の版に比べたら回転数少なめだと思うのですが、それでも「ようやく回り切った」と言う感じ。彼女は前の版でも主役は踊っている筈なのですが、とてもそうは感じられませんでした。
道化の山本さん、連続ピルエットでちょっと脚が下がり気味になる場面もありましたが、生き生きした踊りでとても良かったです。見ていてわくわくする道化でした。
1幕は、パドカトルは残念賞。沖さんはきれいに踊っていましたが、吉川さんは楽しそうな雰囲気ゼロだし、男性2人は「大丈夫ですか?」と聞きたくなるレベル。確かに、ジャンプばかりで難しそうな振付だったし、小道具(弓)つきだから大変だったのだろうとは思いますが、それにしても、全く振り付けができていませんでした。(因みに、合間に踊った秋元王子は、弓持ちでもキレイに跳んでいました(苦笑))
アダジオの河谷さんは良かったです。この版は1幕女性陣の衣装が姫系なので、まるで彼女がオデットのようでした^^
2幕は、3羽も4羽も同調性ゼロでびっくり。3日間公演の中日だったので、バレエ団的にはセカンドキャストと言うことなのでしょうか。。。
群舞は及第点。キレイだったのですが、直近で観たのがマリインスキーだったので、さすがにそこと比べてしまうと、ね:P
ブルメイステル版で楽しいのは、やっぱり3幕♪キャラクターダンスが得意な東バなので、見応えがありました。特に、スペインの伝田さん、マズルカの奈良さん&木村さんが素晴らしかった!こういうところにベテランさんが入ると、舞台がビシッと締まります。
ロットバルトは、顔芸だけであまり踊らないのが残念。あと、オープニングとエンディングで使う巨大羽は、扱いが難しそうでした。
美術や衣装は、ダンチェンコからの借り物+新制作のようですね。美術は立体感があって美しかったし、衣装も華やかでよかったです。細かいところですが、白鳥の髪飾りがちょっと大きくてバランスが悪い気がしました。
オケは、よくわからない小ミスがちょこちょこと。2幕の途中でスネアが鳴ってしまう(ミュートかけてなかった?)ハプニングも;たまに、指揮者が妙な緩急をつけていましたが、どちらかと言うと逆効果だった気がします。
全体に、まだこなれていない感じもありましたが、東バの雰囲気によく合った演目だと思うので、これからもレパートリーとして観られるのが楽しみです。