mairiの趣味日記

バレエ鑑賞記、フィギュアスケート観戦記、その他趣味の記録など

世界バレエフェスティバル・Bプロ感想(8/9)

2009年09月20日 | 舞台鑑賞日記
<シルバーウィーク持ち越し宿題・その2>

8月の世界バレエフェスのメモがまだだったので、印象に残った演目の感想を。(演目一覧はこちら⇒

▼「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ" (上野水香&デヴィッド・マッカテリ)
いきなりネガティヴなことを書くのもどうかとは思うのですが、一体全体上野水香と言う人は、バレリーナとしてどうなのか。。。スタイルは抜群だし、磨けば光りそうなのに、一向に開花しないまま30歳。早くしないと、ダンサー生命終わっちゃいますよ???

▼「パリの炎」(マリア・コチェトコワ&ダニール・シムキン)
以前も書きましたが、本日のMVPは間違いなくシムキンです。拍手も一番大きかったんじゃないかな^^

▼「マノン」より第1幕のパ・ド・ドゥ(アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー)
Aプロ『コッペリア』の可愛らしさはそのままに、大人の女性も演じられるコジョカルに脱帽。自身の個性が出しつつも、常にコジョカルを立てるコボーもさすがですけどね。このキャストでも、ぜひ全幕を観てみたいです。

▼「アパルトマン」より "ドア・パ・ド・ドゥ"(シルヴィ・ギエム&ニコラ・ル・リッシュ)
シルヴィ・ギエムは、もう男性とか女性とか、ダンサーとか演技者と言う枠を超えている存在だと思いました。こんな超人生物と組むと、さすがのル・リッシュもかすんじゃいますね(^ ^;

▼「ベラ・フィギュラ」(オレリー・デュポン&マニュエル・ルグリ)
mairiにとっては難度の高いキリアン作品。でも、ルグリは全ての動きに「意味がある」ことを教えてくれます。

▼「海賊」(ナターリヤ・オシポワ&レオニード・サラファーノフ)
これぞ『海賊』!という踊りを観せてくれた2人。特にオシポワのジャンプは高くてダイナミック、それでいてふわりと降りてくるのだから、お見事としか言いようがありません(@_@)

▼「エスメラルダ」(タマラ・ロホ&フェデリコ・ボネッリ)
オシポワがジャンプで来るなら、ロホはバランスで勝負?ものすごい安定感です。それにしてもオーケストラ(と言うより指揮者?)、もう少しタイミングちゃんとはかってよ。。。

▼「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ(マリア・アイシュヴァルト&フィリップ・バランキエヴィッチ)
今回の公演(AプロBプロ両方)でのMy BESTはこれです。まるで全幕を観たかのような充実感。アイシュヴァルトもバランキエヴィッチに勝るとも劣らない演技力で、作品世界に引きずり込んでくれました。ブラヴォー(^o^)

▼「ドン・キホーテ」(スヴェトラーナ・ザハロワ&アンドレイ・ウヴァーロフ)
超絶技巧アリ演技派アリの盛りだくさんな ガラ公演を、ばっちり締めてくれました。横綱相撲とでも言いたくなるような(バレエに相撲はないか…)、華やかさと貫禄に大満足♪

全体的に、Bプロの方がAプロよりも演目のバランスが良いように感じました。それでも、やっぱり18演目4時間半って言うのは疲れますけどね。。。3年に1度のお祭りとは言え、もう少しコンパクトにしてもいいんじゃないかしら(+_+)

世界バレエフェスティバル・Aプロ感想(8/4)

2009年09月19日 | 舞台鑑賞日記
<シルバーウィーク持ち越し宿題・その1>

8月の世界バレエフェスのメモがまだだったので、印象に残った演目の感想を。(演目一覧はこちら⇒

▼「くるみ割り人形」より "ピクニック・パ・ド・ドゥ"(ルシンダ・ダン&ロバート・カラン)
ピクニック中の男女が雨に降られて雨宿り、という他愛もない風景を、『くるみ~』の「あし笛の踊り」に乗せて描いたもの。来年のオーストラリアバレエ団来日公演で全幕を上演するので、その宣伝のようです。映画「マイ・フェア・レディ」のA.ヘップバーンのような衣装が可愛い^^

▼「コッペリア」(アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー)
昨年のロイヤルバレエ来日公演、そして新国立劇場『シンデレラ』で見損ねてしまったコジョカルが、やっとお目見え。テクニックの正確さもさることながら、全身から溢れ出るチャーミングさに釘付け。11月の東京バレエ団『くるみ~』ゲスト出演がますます楽しみになりました。

▼「ライモンダ」より第3幕のパ・ド・ドゥ(マリア・アイシュヴァルト&フィリップ・バランキエヴィッチ)
バランキエヴィッチの濃ゆい雰囲気(ジャン・ド・ブリエンヌと言うよりは、むしろアブデラフマン?(笑))に押され気味のアイシュヴァルト。ある意味シュツットガルトスタンダード?白赤のツギハギ風衣装が素敵でした。

▼「オテロ」(エレーヌ・ブシェ&ティアゴ・ボァディン)
何がどうとはいえないのですが、なんとなく雰囲気が気に入りました。これもノイマイヤー作品なんですね。先日のRBD『ロミジュリ』も良かったし、今後はノイマイヤー作品もいろいろ観て行きたいな、と思いました。

▼「椿姫」より第1幕のパ・ド・ドゥ(オレリー・デュポン&マニュエル・ルグリ)
この2人のパートナーシップは鉄壁ですね(^-^)踊りと言うより、むしろ演技と言っても良いほどドラマチックでシリアス。これもノイマイヤー作品です。

▼「フォーヴ」(ベルニス・コピエテルス&ジル・ロマン)
舞台上に置かれた箱から2人が出てくる・・・という現代作品。白いドレス風の衣装が印象的で、惹きつけられました。

▼「マノン」より"寝室のパ・ド・ドゥ"(ポリーナ・セミオノワ&フリーデマン・フォーゲル)
ぜひこのキャストで全幕上演を!とリクエストを出したくなる程良かったです。特にセミオノワ、こんなに大人な雰囲気が出せるようになったんですね。若手2人の今後が楽しみ。

この日の東フィル演奏は、残念ながら赤点。。。特にBassTbはKYなんてものじゃなくて、意味もなく大音量で吹き散らして場をぶち壊してました(- -#オマエは吹奏楽コンクール地方予選の男子高校生か(怒)
Obは『ジゼル』で思いっきりコケるし、「せっかく世界のスターが集ってるんだから、もう少し緊張感持ってやってくださいよー」と言う感じでした。ただ、『マノン』の時だけは、ダンサーに引っ張られたのか、良い演奏だった気がします。

因みに、以前書いたように、この日はルグリのサインをもらってるんるんだったのですが、実は山手線改札のところでバランキエヴィッチにもサインもらっちゃいました(^-^)vメガネをかけてビーチサンダルを履いたバランキエヴィッチは、いかにもドイツ人の地味で真面目なお兄ちゃんと言う雰囲気で、舞台の上とのギャップが面白かったです。