goo blog サービス終了のお知らせ 
不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

そして、翌日は足尾小滝の<象山>探訪

2013年04月16日 | 足尾の山
◎2013年4月14日(日)―2日続きで同じメンバー

小滝の里駐車場(8:08)……1167.3m三角点(9:40)……象山(11:23)……駐車場(12:14)

 朝起きたら、二日酔いだった。頭が痛い。昨夜は、みー猫シェフのおいしいバーベキューをいただき、バンガローに戻って飲み直し。これには、傍でテントを張っていたバイクの青年も加わった。青年を呼んでおきながら、知らない間にコタツで寝てしまった。布団を敷くからとハイトスさんに起こされた記憶だけはある。顔を洗って、歯を磨いたら吐き気がした。自分用の焼酎を持っていったものの、結局、ハイトスさんの25度の蕎麦焼酎パックを一人で半分以上飲んでしまったようだ。どうも、自分だけ、騒いで飲んでひんしゅくを買ったのではあるまいか。嫌~な予感。皆さんは、ずっと紳士的でいらしたことだけは確か。いい年をして懲りないものだ。何とも情けない。

(キャンプ場前の丁石)

(猿田彦神社)


 二日酔い覚ましに散歩をする。見たいものがあった。磐裂神社から庚申山への丁程標(丁石)だ。磐裂神社の境内で「一丁目」、その上の古道で「八丁目」は確認している。このキャンプ場エリアに「六十九丁目」があることは知っていた。これはすぐに確認できた。もう一つ、猿田彦神社に「五十八丁目」があるはず。亀村別館の方から神社に入ってみた。ぐるぐると回ったが、朦朧とした気分のためか、意識も散漫で発見できない。後日に送りとなった。それにしても、100mも離れていないところに11丁も飛んだ丁石があるということは、いずれかが、本来の場所のものではないのだろう。
 バンガローに戻ると、ラーメン朝食の準備が進んでいた。失礼ながら、ラーメンを食べられる状態ではない。ハーフでいただく。それでも無理して押し込んだ。飲んだ後のラーメンはおいしく感じるが、二日酔いの中ではつらい。ご三方は軽やかなお顔で、食欲も旺盛。自分だけ飲み過ぎだったみたいだな。後で、ななころびさんに言われた。「途中で、すとーんと落ちてしまいましたよ」って。それを聞き、耳たぶが赤くなってしまった。コーヒー飲んで少しは抜かないと今日は歩けんな。
 さて、本日のコースはどうしましょうか。取りあえず、1167.3m三角点と象山ということになるのだが、やはり、皆さん、予想通りに象山の位置を勘違いされていた。三角点イコールと思っていらっしゃる。象山は850mの高さに過ぎない足尾の里山だ。車道から見える、あの双耳峰ですよと言ったら、「なんだ~」となった。夜半沢を歩き、古の社宅跡を眺めながら登って行くのもまた酔狂でいいでしょうかね。ついでに、象山に掘られた鉄索トンネルの探索も加えてみましょうか。

(小滝の里から象山。中央の低い山)

(北夜半沢集落跡にはこの階段を登って入る)

(早速、石垣や石組の残骸が出てくる)


 小滝の里に車を置き、早速、道路脇の階段を登って北夜半沢エリアに入る。久しぶりに入った社宅跡。階段状に設けられた石垣や施設基礎の残骸が続いている。以前、象山に向かった時は、沢に合流する手前で北側の尾根鞍部に行き、さらに東の山頂を目指したが、鞍部からのガレが危なげで、早々に撤退している。今日は、三角点を先行する。

(沢筋に行く)


 沢に合流し、沢沿いを歩く。次第に、目に付く風景に違和感を覚えてきた。自分のここのイメージは薄暗さと不気味さだった。何ということはない。以前歩いた時期、木々には葉が付き、草も濃かったのだが、今はまだ葉が落ちた明るい時期なのである。初めて歩いた感じがしてきた。住居跡はいつの間にか終わった。
 ななころびさんは今日も元気である。スタスタと先行する。大石がゴロゴロして、石に赤ペンキの線を見つける。この先にも続いている。どこに導くラインだろう。あるいは、ここから巣神山に行く人もいるのだろうか。以前、ここから巣神山に行ったことはあるが、下の墓地脇から入るよりも楽ではあった。沢の水を飲む。汗をかき、アルコールも何とか抜けた感じ。沢沿いの大石も消えた。

(この辺で左、北側斜面に取り付く)

(象山に続く尾根が見えてくる)

(塔ノ峰やら庚申山)

(三角点はササの中に)

(ササを払ってアップ)


 自分の頭の中には、この夜半沢を辿って尾根に出て、西側から回り込むようにして三角点に下るコースイメージがあったのだが(これは展望がいいからなのだが)、気づくと、なぜか三角点位置の南から北に向かうルートになっていた。斜面を登って、象山に続く尾根に出た。ほどなく1167.3m三角点(四等)標石を発見。なだらかな尾根上で、ピークではない。この標石を見る人、年に何人かでもいるものだろうか。樹間越しに男体山、半月山、庚申山、塔ノ峰が見える。昨日と違って、今日はぼんやりしている。しばし休憩。

(では、象山に向かって下りましょうかね)

(岩場が出てきて)

(それに登る人もいる)

(岩場からの男体山)


 「巣神山に行きますか?」と聞くと、どなたからも返事はなかった。実は行きたかった。尾根伝いを東に下る。赤テープを発見。好きな方もいるものだ。さて、ここから先、岩場が出てきたりで、不安定な地形になる。概ね、北側は急峻で、下ったとしても、庚申川に出てしまい、断崖があったりで、戻るしかないだろう。南側とて危うい斜面になっている。こういうところの歩きは、ハイトスさんはお好きなようで、ヤブメガネを付けて軽やかに下る。みー猫さんも、大岩に登ったりしていたが、こちらは、ずっと股間がすくんだままでいた。

(左は切れている)

(なぜか、ここが「象山」になっていた)

(なかなかのもろい急斜面)


 恐々と3人に遅れて下って登る。小ピーク。「ここが象山か」との声が聞こえる。「???」。そんなことはないだろうが、もしかしたらそうかも知れない。どうもすっきりしませんわ。その先は切れ落ち、先には進めない。鞍部に戻り、夜半沢に向け、南に下りかける。
 危うい急斜面だった。怖かった。大きめの石を誤って落すと、ずっと音が続いた。幾分傾斜が緩やかになったところで小休止。見上げると、ハイトスさんとみー猫さんがロープで下っていた。

(この鞍部の右手に象山がある。ここは記憶あり)

(しかし、登ってみると、これだけかいな?)


 象山の存在が不可解なままにトラバースを始める。そのまま沢に下らないので不審に思われたらしく、「トンネル探しに行きましょうよ」と言ったところ、「あぁそうか」との声。皆さん、すっかり忘れている。以前、途中で断念した鞍部を目指す。木にテープが巻かれていた。今日は、この先まで行けそうだ。偵察で、やせた岩場を登ってみたが、先は何も見えない、というよりも、恐々で、一歩先まで見なかった。引き返す。2番手のななさんとすれ違う。しかし、この先が気になる。岩場の北側を巻いて行ってみた。赤土が広がっていた。なぜか、ななさんがいた。そして、「ここが月の砂漠じゃないですか」とおっしゃる。ななさんは、さっきの岩場の先を下ったらしい。やがて、ハイトスさんもやって来、みー猫さんも来た。足跡のない赤土に4人分の足跡が入り乱れて付いた。

(象山から振り返る)

(ケルン。ケルンの先は90度)

(覗き込むと駐車場が見えたりして)

(月の砂漠北側の赤土に道路っぽいのが見える。偵察に行かされた。辿ってみたら、谷底に落ち込んでいた)

(そろそろ下りましょうか)


 何とも心地の良い場所だった。象山に登れずとも、月の砂漠を見られただけでも良かった。この下は直角に切れ、駐車場が見えている。先端にケルン。まさかRR氏作ではあるまいな。こんなところにはいらっしゃらないだろう。しばらく休憩し、北側を偵察。ここにも小ピークがあり、赤土が広がっている。その先の東側はといえば、断崖が立ち、急すぎる斜面に吸収されていた。地形図では、この一帯、ゲジゲジマークなのだ。さて、この月の砂漠、ここが象山そのものなのだと気づかなかったのは自分だけだったのだろうか。皆さん、下調べもよくされていたが。

(沢に近づくと大きな貯水タンク)

(ななさんのお気に入りか?)


 鞍部に戻り、夜半沢に下る。象山寄りを歩きながら鉄索トンネルを探す。このトンネルは象山を南北に貫いているはずだが、その入り口は見当たらず、いったいどこにあるのやら。みー猫さんが裾野を大分探索されたようだが、これもまた不明。

(車道に出てブラブラし、駐車場に戻る)


 階段を下って車道に出る。今日は昨日よりも暑い。周辺をぶらついて鉱山の遺物やらを見学。時間的にもランチタイムだ。東屋で食事をする。ビールも欲しいところだがこれは我慢。
 みー猫さんもななさんも、今回のことで懲りていなければ、次も有りということにはなる。しかし、お2人ともに本当にまめな方々だ。みー猫さんは、いろんなアウトドアグッズを車に詰め込んでいらした。今朝の気分はそれどころではなかったが、こう、お腹を空かせてラーメンをすすっていると、あのBBQでいただいたタスマニアビーフの味わいを思い出す。ななさんもまた、相変わらずの神経の細やかな方でいらした。
 ご三方、お疲れさまでした。ご苦労さんでした。そして、ありがとうございました。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

コメント (8)    この記事についてブログを書く
« 長平沢から社山へ、そして中... | トップ | 四ツ又山から秋葉山を目指す... »

8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
社山と象山 (ハイトス)
2013-04-16 21:14:08
それにしても昨日の社山のアップは早かったですね。
自分は写真を整理し終わったところでなにげにたそがれさんのブログを覗くとすでに記事が上がっていて、自分の作業も捨て置き読み始めてしまいました。
大きな画像はいいですね。
社山の冒頭画像は特に綺麗です。

二日酔いの朝にラーメンは気の毒でしたね(笑)
やっぱり茶漬けぐらいが良いですよね。
結果としてちゃんと象山の確認できたので良かったです。
索道は象の目だと云うくらいだから結構高度の高い場所だったのですかね。

後はお二人の記事のアップを楽しみにしましょ。
返信する
ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2013-04-16 22:06:13
こんばんは。
確かに。若手のお2人のアップが楽しみのところです。サプライズありですかね。
象山の存在、文中でも記しましたが、「ここが象山!」と、その場での確証があれば、その後の展開もまた違ったはずでしょうね。目的の三角点、象山がはっきりと済んだ気持ちでいれば、もっと、鉄索トンネルも真剣にに探したはずです。象山のわだかまりのままでしたから。
トンネルも、Youtubeで出している方がいるくらいですから、絶対、「何だ、こんなところに入口があったのか」といったほどのものかと思います。
庚申山方面に行ったら、改めて探してみますよ。
返信する
象山 (足尾のRR)
2013-04-17 09:16:56
おはようございます。
2日間たそがれファミリー揃い踏みの山行楽しそうでしたね。
1167.3m三角点よく見つけられましたね。自分は二回探しに行きましたが見つけられませんでした。(どうも皆さんが象山と勘違いした辺りを探していたようです)象山はカミサンと二回程バーベキューをしに行きました。ケルンは元々古い残骸が
ありましたから自分が作り直しました。(元々のは小滝の里があった頃の子供達の作かもしれません)ケルンのある方が南峰、月の砂漠を挟んだ北側が北峰です。索道はコンクリートの階段を登りきった直ぐ右手に有ります。
前日の長平沢といい、大分マニアックなルートになってきましたね、では次回の足尾のレポート楽しみにしております。
P.S.自分は日曜日 沢入山北尾根に行こうとしましたが(自分は毎年4月の1回目の山行はいつもここ)第5堰堤下の松木沢を飛び越えた際肉離れを起こしてしまい壮絶な敗退行になってしまいました。今年の足尾はどうもついてないようです。
返信する
足尾のRRさん (たそがれオヤジ)
2013-04-17 12:32:19
こんにちは。RRさんからのコメント、期待しておりました。
やはり、象山のケルンはRRさんがらみだったようですね。あのケルン、しっかりした形のものだったのですか!ある意味、小滝の歴史を象徴するケルンだったわけですね。なるほど。
索道の情報ありがとうございます。灯台下暗しといったところでしたか。帰って来て、いろいろとネット記事をみたのですが、ヒントもなく、次回はまた探索かと思ったのですが、そんな位置にあるようなら、ヒントも何もありゃしませんよね。改めて、見てきます。
昨年の6月、社山山頂でRRさんにお会した際、RRさんは、私らが歩いた長平沢を遡上し、南東尾根から下られたということでしたよね。沢を歩きながら、そうか、RRさんはここを歩かれたのかと思っておりましたよ。ということは、下りで南東尾根のケルン積みということだったのですね。

沢入山の北尾根ですか。敗退で残念とはいえ、相変わらずすさまじい歩きをされていらっしゃいますね。地形図を眺めても、どこが尾根なんだか分からないようなところじゃないですか。命あっての物種ですよ。こんなこと、RRさんには釈迦に説法ですかね。
確かに、今年のRRさんの足尾山行、トラブルが多いようですね。ご回復と開運をお祈りいたします。
返信する
月の砂漠 (ななころび)
2013-04-18 19:16:31
こんばんは。楽しく読ませていただきました、自分の登場する記事を見るのは特に面白いですねー。月の砂漠”が象山でよかったですね、でも帰ってから気づいたのもおかしかったです。
索道は今度見に行かなければ・・・、RRさんにあそこまで情報をいただければ次回は見つけられるでしょう。2日目は時間は短かったけど、内容はバラエティーに富み満足歩きができましたし、たそがれオヤジ/ワールドの歩きを見られたような気がします。次回もT.O.Fでの山行が楽しみです。
今回はますます、足尾が好きになってしまいましたよ。
返信する
ななころびさん (たそがれオヤジ)
2013-04-18 20:53:04
こんばんは。
足尾も日光市です。ななころびさんは、かじか荘の風呂が市民割引で300円になった方ですし、同じ市内の山、ますます歩いてみてくださいよ。
RRさんのコメント、読まれちゃいましたね。索道を歩くのはだれが早いか、それもまた楽しみです。ではなく法師岳に行った際にでも、覗いてレポ願いますよ。

たそがれワールドですか、そんなに奥深さはありませんよ。次回は、ななころびワールド探索で、深みにはまってみましょうか。
返信する
ファミリーとワールド (みー猫)
2013-04-19 01:06:14
こんばんわ。
まずファミリーとワールドは定着してしまったようですね。自然と出てくるフレーズになりそうです(笑)それとも秘密結社のようなTOFが良いのですかね。それはそうと、索道も探索したいのですが、たそがれさんが残しておられる例の貫通も果たしたいものですね。先にいっちゃおうかと考えるだけでワクワクします。(冗談です)
返信する
みー猫さん (たそがれオヤジ)
2013-04-19 08:58:10
ありがとうございます。
象山、お楽しみいただけました?それだけならあっけない山ですが、遠回りの歩きも、いろいろな危うい要素もあったりで、ご満喫いただけたとしたら幸いです。
例の貫通ですか、早々にやってしまいたいです。もう何年越しにもなっていますし。そろそろ年内にケリを付けておかないと。ただ、普通のコースで歩くのもおもしろくもないしと、いろいろと地形図を眺めては模索しておりますよ。ネットでも、普通じゃない歩きの情報が少なくて。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

足尾の山」カテゴリの最新記事