マドリーの恋人

ヤマダトミオ。 画家。 在スペイン52年。

2022 新春

2022-01-05 12:30:00 | スペイン日記

今年もよろしくお願いします

 新年を迎えました。マドリードは好天に恵まれ、さほど寒くない元日でした。大晦日の夜も凍てつく寒さではなかったので、ソル広場には7000人が集まりました。コロナウィルス禍で入場制限をしましたが、スペイン人は集まって騒ぐのが大好きです。今回はブドウやカバ(スペインシャンパン)の持ち込みは禁止で皆マスク着用、でしたが全てのスペイン人がそれを守ったはずがありません。ソル広場の時計台が打つ年最後の12の鐘に合わせて12粒のブドウを食べると幸せな年を迎えられる、と誰かが言って始まった大年越しパーティーです。

 

 僕は家でテレビ中継を見ながらブドウを食べました。そのブドウを食べて迎えた新年は50回以上にもなりますが、特別に幸せだった年はありませんでした。今年も同じでしょう。今秋は1114日~26日に延期中の個展を東京・銀座のギャラリーQで開きますが、コロナウィルスが少しでも収まるのを祈るばかりです。隔離も心配ですが、一番困るのは日本行きの飛行機が飛ばなくなること、次はそれの乗り換えが増えることです。

 

 スペインは三回目接種を終えた80歳以上はほぼ100%、60歳以上も80%を超えヨーロッパの中でも高接種率なのですが、このオミクロン新種株の感染者数は増えました。感染率はヨーロッパではイギリスに次ぐ高率です。皆、なぜか?です。考えられるのは、屋外のマスクフリーですが、やはりパーティーなどの集まりが好きな国民性だと僕は思います。マドリードの繁華街は路上でも密集したらマスク着用です。年末は買い物客でごった返し、ブラックフライデーやクリスマスはあまりの人込みで歩道は一方通行になりました。

 

 それでもそこに乳母車を押して出かけます。出かけるなら一家総出です。理解に苦しむ国民性です。願わくば年内に世界中の人の80%接種済、いやせめて70%でも接種済になって欲しいです。じゃないと2023年はとんでもない新異種が生まれるではないでしょうか? 2022年を迎えたばかりなのにもう2023年の心配です。ヤレヤレ。

コメント (1)
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