今年もハズレ~、ヤマダの買ったクリスマス宝くじ券
僕の買った12月22日抽選のクリスマス宝くじ(ロテリア・デ・ナヴィダァloteria de Navidad)は今年も外れ。賞金額の多さや寒村の村民が億万長者になったと日本でもクリスマスのニュースに取り上げられる、アレです(ここをクリック)。40年間買い続けていますが当たりません。確率は5%以下なので、百年間買っても当たらないでしょう。
でも、何故、スペイン人は買うのか? アイツに当たって、どうしてオレには?他人の不幸は心のなかではザマアミロのスペイン人ですが、他人が大金持ちになるのが悔しいのです。それも汗水垂らさない一攫千金なら、憎さ百倍になります。このクリスマス宝くじだけだは全国民が買うほどに人気があり、抽選日は国民的行儀です。抽選方式が「伝統式」で抽選会場がオペラ座でショ-みたいだからです。
伝統式抽選とは0~99,999まで玉と賞の玉を夫々の巨大な丸カゴに入れて、一玉ずつ出します。写真のように巨大なのでモーターで回します。賞の玉が全て出終わるには半日かかり、玉が出るごとに少年少女が番号と賞を歌いあげるのがショ-です。それを延々とTVライブしているわけで、放映の役目は国営放送局です。
右の丸カゴは0~99999の玉、左は賞金の玉カゴ
賞を歌う少年少女
このショ-が終わって、大当たり券を売った宝くじショップのおやじやオバサンが「うちで売りましたぁぁぁ!」とシャンパン(スペインのシャンパン、カヴァ・Cavaです)を掛け合い、一攫千金を手にした幸せ者がシャンパンを浴びている画面を、当たらなかったスペイン人たちはチキショーと思いながらやけ酒を飲んで、この12月22日は終わります。これで、クリスマスが来ます。
嬉しいシャンパンの雨
当たったわよ!!!
私達は大金持ちよ~
幸せのシャンパンを振る舞う宝くじや屋のオバサン
一等賞券はうちが売ったぁぁぁ!
さぁ、歌って飲んで、バンザイ
スペインではクリスマスプレゼントをイブの夜にサンタクロースがトナカイのソリで運んできません。1月5日の夜に東方三賢帝がラクダに積んで来ます。だからスペインではクリスマス(ナヴィダ・Navidad)は12月24日から1月6日まで続きます。その間に、大晦日や新年があるわけですが、あくまでもイエス誕生がメインです。なので、街のクリスマスイルミネーションはこの時とばかり派手に輝きます。
クリスマスイルミネーション
ツリーのイルミネーションとごった返す人出
目抜き通り・グラン・ヴィアのイルミネーション。どこが不景気?この人出!
クリスマスのイルミネーション
不景気とは言え、マドリードの中心地はそれを見に来る人達と買い物客でごった返します。いつもなら、イルミネーションを見ながら僕も飲み屋街をブラブラするのですが、マドリードでのヤマダトミオ展が1月16日に始まるのでアトリエにこもって制作です。でも一応、イエス誕生を再現したベレンを家に飾りました。大晦日は中心地のソル広場で12粒のブドウを食べ、新年をカヴァで祝います。正月休みは元旦だけで2日から仕事です。
我が家のベレン