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可愛いチュラポやチュラパ
イベリア半島は先週の半ばに急に暑くなりました。アフリカからの熱風です。それまでジャケットを着ていましたが、30度になったのでTシャツです。今日、5月15日は真夏のようなサン・イシドロ祭り(Fiesta de San Isidro)になってしまいました。マドリードの守護聖人・イシドロを祝う祭りなので、聖人の山車が出ます。
ヒガンテ(gigante)と呼ばれる大人形も街中を踊りながら練り歩きます。マヨール広場では20世紀の初めに戻って、マドリッ子達がチュラポ(chulapo)、チュラパ(chulapa)と呼ばれる服装でチョティス(chotis)を踊ります。男はゴォラ(gorra)と呼ぶハンチング帽をかぶりチョッキを着て、女性はパニュエロス(pañuelos)を頭にかぶり肩にはマントネス(mantones)を羽織ります。この生っ粋のマドリッ子気取りがカスティッソ(castizo)です。まぁ、江戸っ子みたいなものです。
僕はどちらかというと「銀座のカンカン娘」を思い浮かべてしまいます。マンサナーレス河(Rio Manzanares)のほとりの原っぱ・プラデラ・デ・サン・イシドロ(la Pradera de San Isidro)には出店が沢山たつので、夕方からはそっちへ移動します。聖人イシドロの泉があって、飲むと万病に効くそうです。ご利益の水を飲みながらロスキージャ(rosquillas)を食べますが、バチ当たりの僕は赤ワインを飲みながら食べます。ロスキージャはイシドロ祭り名物の揚げドーナッツです。中はサクッとしていますが、まわりは砂糖がたっぷりです。レモン味とかイチゴ味とか毎年新顔が出てきます。何も味のついていないのが「バカ」を意味する、トンタス(tontas)です。ワインにはこっちが合います。
イシドロ祭りがどことなく田舎臭いのはロスキージャとおじいさんおばあさんが多いからでしょうか?このイシドロ祭は何と言ってもコリーダス・デ・トロス(Corridas de Toros/ 闘牛)です。祭りに闘牛は欠かせないので、3月のヴァレンシアの火祭り、4月のセビージャの春祭りとだんだんと盛り上がり、この5月のマドリードのイシドロ祭(Feria de San Isidro)には一流闘牛士が集まります。闘牛好きはアボノ(abono/回数券)を買って、毎日行きます。
闘牛場の周りにあるレストランのメニューにラボ・デ・トロ(rabo de toro/ 闘牛の尻尾)が加わるのもこの頃です。闘牛の尻尾料理ですが、あまり栄養があるとは思えませんが、僕は好きです。尻尾の肉が柔らかくなるまでグツグツと赤ワインを加えながら煮込にます。まぁ、オッソブッコの闘牛版ですね。これも田舎臭くさせるのかも知れません。考えてみれば、土地の人々が躍り出すのが祭りなので、田舎臭いのはマドリッ子たちが大いなる田舎ものなのです。
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オーレ
ところでこの週末でスペイン・サッカー・リーグ・2011-2012が終わりました。順位は1レアル・マドリー、2バルサァ、3ヴァレンシア、4マラガです。この4クラブが来シーズンのヨーロッパ・チャンピオン・リーグを戦います。レアルはリーグポイント100点でした。アトレティコ(At. Madrid)もヨーロッパ・リーグで優勝しました。