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にっぽん女優列伝(32)市原悦子

2017-10-20 00:10:00 | コラム
36年1月24日生まれ・81歳。
千葉出身。

公式プロフィール


ウチのかーちゃんと同名という、ただそれだけの理由で個人的好感度も20%UPな市原悦子(いちはら・えつこ)さんは、
今年初め、自己免疫性脊髄炎であることから休業を発表しました。

実際にそのドラマを観たことがないひとまで「なんとなく」知っている、『家政婦は見た!』のシリーズ(83~・テレビ朝日)、
そして、『まんが日本昔ばなし』(75~94・TBS)の「声のひと」として有名ですが、
映画キャリアは少ないものの、なかなかのビッグインパクトを残す作品にも出演しています。

それが、『青春の殺人者』(76)と『黒い雨』(89)です。



とくに前者の、「やや」狂った母親役は強烈でした。




<経歴>

旦那は、舞台演出家の塩見哲。

大学卒業後、俳優座養成所に。
同期には、ジェームス三木や大山のぶ代が居たそうです。


映画俳優デビュー作は、57年の『女殺油地獄』。

基本的に主役を張ることはないですが、助演者として作品の骨格作りに貢献することが多いひとです。

『雪国』(57)、『駅前旅館』(58)、
『五瓣の椿』(64)、『霧の旗』(65)、『悪名桜』(66)、『他人の顔』(66)、『燃えつきた地図』(68)、『風林火山』(69)。

『黒の斜面』(71)、『喜劇 女売出します』(72)、『遺書 白い少女』(75)。

活躍の場が広がるのは、やはり『まんが日本昔ばなし』が始まってからでした。

76年、『青春の殺人者』に出演。

中上健次の短編小説『蛇淫』を拡大解釈した物語ですが、理由が判然としないまま両親を殺す水谷豊、その恋人を演じる原田美枝子の演技が鮮烈で、初めて観たのが高校2年生だったものだから、映像を追っていくだけで眩暈がする思いでした。

前述したように、市原さんは少しだけ狂った、というか病んだ母親を熱演しています。


『金閣寺』(76)、『八つ墓村』(77)、『日本の首領』(77)、『はだしのゲン』(77)、『幸福』(81)、

そして「声」が次第に評判となり、
『ふるさと』(83)や『高瀬舟』(88)のナレーションを担当しました。


89年、『黒い雨』に出演。
矢須子(田中好子)の叔母・閑間シゲ子(内へ、内へ。とこもるキャラクター)を見事に演じました。




以降も・・・
『一杯のかけそば』(92)のナレーション、
『うなぎ』(97)、『蕨野行』(2003)、『バルトの楽園』(2006)、
そして最近では『あん』(2015)などで元気な姿を見せてくれましたが、2000年代以降はテレビの仕事のほうが多かったですね。


また、あの独特の「間」と「声」に痺れたいですね。

早く、元気になりますように。。。


次回のにっぽん女優列伝は、一色紗英さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『ICYA-ICYA』
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2 コメント

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確か「黒の斜面」で (夢見)
2017-10-20 08:59:30
岩下志麻さん(正妻役)を向こうにはってーという立場

若い頃は少し下品で「雌」の匂いをさせたような役柄も

その声と喋り方が苦手な女優さんでした

達者な演技を見せるキャリアも長い女優さん
ご病気 良くなられるといいですね
こんばんわ~(^^♪ (ゆみ)
2017-10-21 21:23:51
この頃見かけないと思ったら自己免疫性脊髄炎であることから休業をしていたのですね。

そういえばお母さまも悦子さんでしたね。
悦子さんといえば私のライバルで昔主人に気が合った人ですがこの頃ボーリング場で会うそうです。
私はおばさんタイプなのですがその方はきれいだそうで悔しい・・心配です~(--

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