Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

名言じゃない-1 GP

2017-03-25 06:39:45 | コラム
創り手としては、のちに名言と評されるような「決め(キメ)台詞」を映画のなかに残したい。

けれども狙った台詞が5つも6つもあったとしたら、どれがほんとうの「キメ」なのか分からなくなり、結果としてどれも中途半端な印象に終わったり。

「キメ」は、ひとつかふたつで充分。
これを際立たせる・引き立たせるために、ほかの台詞をごく自然に・リアルに構成する書き手も多いことだろう。

ただ不思議なもので、ときとして「キメ」以上に印象に残ってしまう「ごく自然な台詞」がある。

きょうは、そんな10傑を展開してみよう。

題して、「名言じゃない-1 GP」。


(1)「ニューヨークは雨だってよ」…『ユージュアル・サスペクツ』(95・トップ画像)

作戦決行の前日、マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)が「ふと」漏らしたヒトコト。

なぜか印象に残るのよねぇ。

(2)「(クマのぬいぐるみに)黙ってろ」…『ダイ・ハード』(88)

リムジンの運転手、アーガイルが後部座席に陣取る「ビッグベア」に話しかける。

(3)「日立のビーバーエアコンがいいらしいぞ」…『太陽を盗んだ男』(79)

犯人・沢田研二と刑事・菅原文太の会話。



けれども、よく考えてみたら、ビーバーエアコンって三菱重工業産なんだよね!笑

(4)「ダメだ、出ない!」…『どこまでもいこう』(96)

男子トイレでのヒトコマ。

準備したのに小便が出てこない―これを台詞にせず、映像だけで表現したのは『バッファロー’66』(98)だった。

(5)「ふん!」…『酔いどれ天使』(48)

医師・志村喬の口癖。

台詞とは、いえないかもしれないが。。。

(6)「ヘビィだ」「またいったな、ヘビィって!」…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)

マーティ(マイケル・J・フォックス)とドク(クリストファー・ロイド)の会話。


※チャック・ベリー追悼




(7)「もっと脳味噌を!」…『バタリアン』(85)



コメントの必要なし笑

(8)「お前が話せ。よく回る舌で」「女房に聞いたのか」…『セブン』(95)

ミルズ(ブラッド・ピット)とサマセット(モーガン・フリーマン)が、ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)のマンションを訪ねるシーン。

(9)「沢山の経験からいっているんだ、女は脚のマッサージくらい、、、みたいな顔をしているクセに、ビンビン感じているんだ」…『パルプ・フィクション』(94)

ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)が、ジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)に得意げに話している。

(10)「新聞を、新聞を」…『グッドフェローズ』(90)

ヘンリー(レイ・リオッタ)のナレーションでギャング仲間を紹介するシーン。

「なんでも二度いう」男が、たしかにこう話している笑




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(5)浅丘ルリ子』
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1 コメント

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ーとある海外ドラマで (夢見)
2017-03-25 10:43:18
ヒロインを想う男性が・・・危機に陥り「このままではー終わらない」

それがシーズンの最終回で
その後 新シリーズが無し

「終わったじゃないか」と・・・つっこんでいる私・笑

なんて自分だけが面白がっている印象に残っているセリフあります
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