prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ゴールデンスランバー」

2010年02月27日 | 映画
巻き込まれ型サスペンスとするとずいぶんと穴の多い出来。人目のあるところで、抵抗する素振りもない堺雅人にいきなり警官が発砲するところでもうひっかかって、後は将棋倒しに乗れなくなってしまう。
警察が陰謀を巡らすとして、ああ雑なことするか。外部の犯罪者を使ったりして、自分でそうそう手は汚さないだろう。

それから警察その他の連中(みんなやたら強面の芝居)が反撃されて凹んだりダメージを受けたりするわけではないから、およそスッキリしない。第一、首相の暗殺を防げなかったら、県警のトップの首がとぶぞ、確実に。ディテールが雑すぎ。
柄本明の元犯罪者らしき入院患者がなぜか味方するのも調子がいい。

やたら大学時代の回想がはさまって展開にブレーキがかかるのにイライラして見ていたのだが、どうもサスペンスとして見てはいけないみたいで、大学時代の仲間がまた集まって、一花咲かせる(花火を打ち上げるのがクライマックス)話として見るべきらしい。それにしても、サスペンスの作り方がこう甘くていいとは思えない。

原作読んでないせいか、ビートルズの「ゴールデンスランバー」がよく権利を取れたでしょうと言わんばかりに得意気に流れる意味がわからず。
(☆☆★★★)


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ゴールデンスランバー - goo 映画


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