prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「不思議の国の数学者」

2024年03月23日 | 映画
数学でリーマン予想を出すのは大風呂敷が過ぎはしませんか。何百年にひとつという超大物の証明問題ですよ。

カメラワークがかなりフワフワ気味。
黒板に書かれた数式越しに俳優を撮る(つまり数式がガラスのような透明な上に乗っている按配になる)あたりなど、数式を面白く見せようと腐心しているみたい。

チェ・ミンシクが今回は警備員に身をやつした脱北者役で、北から南に渡る越北者というのもいるのを知る。

最初の方で鶏が三度鳴いて云々というのはキリストが使徒に言うセリフで、今さらながら韓国がキリスト教国であるのがわかる。

バッハを音楽の父と言い、ヘンデルを音楽の母というのは韓国でもそうなのかと思った。

数学では(というより学問では)問いが正しく立てられているのが重要で、俗っぽい数学教師が出題者に媚びて正しく立てられていない問いでもとにかく答えてテストの点をとるのを優先させろと押し付けるのに反発するのはごもっとも。
このセリフが全体の肝になっている。





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