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最後のナースコール

2007年10月13日 | 雑記
当直帯で、電話が鳴るってことはほとんどありません。
全くといっていいほど、ありません。

ところが、昨夜は・・・・・・・・・・・・

始まりは、18時過ぎから。
電話が鳴っているので、受話器を取り上げると、ツーツー・・・・。
 「あれ?ワンギリ?」

それから忘れた頃にまた電話が。
コールが2回あって、きれる事もあります。
でるときれる事もあります。
でたら、ざーざーいって、保留になってしまうこともありました。

電話は2台ありますが、ランダムにどちらかが鳴ります。
それは、深夜3時30分とか、3時58分とか、4時過ぎとか。

 「これっていたずら?」「まさかね~」

患者さんたちが起床し始めた頃も、電話がなるから走る走る。
でも、鳴り止みます。

早番のスタッフが出勤してきて、「それって○さんじゃないの?」
と、言われ・・・・・・・・・・・・・・

   ああ~そうよ、昨日亡くなったわ。

そうです。
電話が始まる前に、私はその亡くなった方の家族から電話を
もらっていました。
思えば、その電話をもらってからが電話の嵐でした。

○さんは、ナースコールが夕方から多い方でした。
何とか在宅生活を送り、最後までご家族が介護して、家で亡くなりました。

そして、夜一緒のスタッフと
「あ~きっとそうね、さようならって言わなくちゃね」
って、言った途端、

  トゥルルルル~

きゃーっ。

大きな声も出ないほど、驚き、背筋がぞっとして、鳥肌が全身に。
その電話以来、電話はきませんでした。
きっと、さようならの挨拶をしたからでしょう。
きっと、挨拶したかったのでしょう。

こんな経験は初めてです。
当直者3人は、何だか不思議な気分でした。

そんな風な矢先、一人の患者さんが
「俺さ~今朝、変なのみたよ~」
なんなのお~~
「エレベーターの方から、リハビリ室に人が歩いていった。
片側が白く、片側が黒かった・・・・・・」

この夜は不思議な夜でした。

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