衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

服用中のお薬

2020-09-26 13:13:45 | アジソン病

心配された台風は直撃を免れ、このところは霧雨のようなはっきりしない天気が続く衣笠山。

 

闘病中のボブはお薬の量がようやく合ってきた様子。同じ日でも時間によりムラがあるものの体調良く、太陽光が届かない涼しい日には展望台付近まで散歩をすることも出来ます。

 

 

ボブは5月に突然虚脱状態となり緊急入院、その際の検査で判明したのがアジソン病(副腎皮質機能低下症)。

アジソン病は副腎皮質から分泌されるグルココルチコイド(コルチゾール)とミネラルコルチコイドというホルモンが不足することにより発症します。コルチゾールは抗ストレスホルモンで、ストレスから体を守り食欲を増加させ、ミネラルコルチコイドは電解質のバランスを整えているのだそう。

血漿副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)検査で診断がつき、潜行性で一般的には進行性の副腎皮質の機能低下。原因は腫瘍等による副腎皮質の破壊や委縮の他、自己免疫や遺伝性疾患である可能性もあり、ボブの場合は今のところ腫瘍によるものでは無いとされている。

症状は驚くほどの多飲多尿の他、下痢、嘔吐、食欲不振、虚脱、耐寒性低下、下肢の疝痛、皮膚の色素沈着、体重減少等。元気あるときと虚脱のときの差が激しく、皮膚の色素沈着は我家に来た頃から、下肢の疝痛は数年前から思い当たる節がありました。

不足しているそれらのホルモンを補う治療を行うのですが、アジソン病そのものの治療薬は無いのだそう。

そのための代替薬として使用するホルモン剤は国内で購入するととても高価。そこで獣医さんがアドバイス下さったフロリコットという薬を個人輸入し、それだけでは不足するということで少量のブレドニゾロンで補っています。

少しググったところ、フロリコットだけを服用している患犬も少なくないようです。

輸入薬のフロリコットはジェネリック薬品ですが、効果は変わらず、価格も国内で調達する薬の10分の1程度+送料。一箱(200錠)6000円前後(その時のレートで値段が多少変動)で手に入ります。

食事度に1錠ずつから始め、4か月経った現在は一日8錠。体重比で10錠までは増やせるのだそう。一か月で一箱以上使うため、二箱ずつを注文。しかしコロナ対策の関係で航空便でフロリコットを手にするまで1か月近くかかり、二度目は2週間ほど要したため、早めにオーダーする必要があります。

ボブの場合、食欲は全く低下していないので、ステロイドの投薬により今まで口にしたことのない新聞紙や小冊子を食べていたり、甘い匂いのする化粧品をケースごと齧ってしまうという弊害が出ています。

他に、アジソン病が原因だったと思われる、入院時の血液検査で判明した胆管炎の治療薬スパカール(膵・胆道疾患治療薬)、ウルソ(利胆薬)、リバガード(肝臓サプリ)は継続。診療たびの血液検査や療法食を入れると、毎月片手以上は軽~く出てしまうため、新車は諦め、愛しいボブが少しでもこの世を満喫できるよう励んでいます。

 

スノウよりもかなり痩せてしまったけど

食欲だけは誰にも負けず

 

現在、多飲多尿はようやく当初の半分以下ぐらいに減った感あり。しかしその一方で食べても食べてもどんどん痩せていく。

食事は退院時の獣医からの勧めで、脂分を極力使用せず繊維質の多いフード療法食を継続してきました。が、このところは少し安定してきたため、これ以上痩せぬようこれまた獣医と相談しながら、一食は鹿赤身肉や米を使うなど試行錯誤中。

次はフードについて、また時間のある時にでも。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチゴの次はギンナン、そしてソメイヨシノは満開!?

2020-09-21 00:01:18 | 衣笠山

ようやく秋らしく涼しくなりつつあるこちら地方。
このところのボブはギンナンの香りに吸い寄せられ、衣笠山まで三日連続で通っています。

投薬の効果が出てきたのかな。

ガリガリになっても力は衰えず

 

神社や衣笠山公園内のギンナンが次々と落ち始めていて、桜道を歩く犬の嗅覚は20メートルほど下からでも察知するようなのです。

セターが狩るのは鳥のはずですが...

ギンナン狩り中

 

久しぶりにお会いできたご近所の犬猫ラバーの方に「久しぶりだね~」と皆たくさん撫でてもらいました。

 

今日はスマホを持ち忘れ撮ることができなかったけれど、管理棟後ろにあるソメイヨシノにたくさんの花が!公園内のあちらこちらでも咲いているようです。

狂い咲きでこんなにたくさん花が付くものなのか...。

 

さて、この日の収穫は、初めて見た?意識した?名が判らぬ野草。

下を向いて咲いているので、今まで気づかなかったのかな。

 

サジガンクビソウ

上に向けて撮影

まるでヒマワリをとても小さくしたような可愛いらしい花。

何という植物なのか、なずな先生からの教えを待つことにします。

10月1日追記:なずな先生、コメント頂き有難うございました

 

涼しくなり、ヴァレンシアはもう洗顔はしなくて良いのだそう。(笑)

 

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心に沁みる...

2020-09-18 17:01:43 | 衣笠山

あっという間に次々出てきた、桜道の白いヒガンバナ。

昨夜から開花しはじめ、今朝は一輪が咲いていました。お彼岸には必ず間に合うのね。

 

 

ボブは食べても食べても痩せていくので、獣医さんに再度相談し、またもやフードを変更。

脂肪分は極力避ける必要があるため、獣医さんから許可頂いた鹿の赤身などをトッピング。たくさん食べるのにな~。

かなり痩せたのでコートも貧相、耳や足、尾の飾り毛が薄く短くなっています。

 

そしてなんと今朝は、とても蒸し暑いのに衣笠神社へ足を向けてビックリ。

 

 

どうやら南風が強く吹いていたので、衣笠山からの銀杏の匂いを嗅ぎつけたようでした。神社辺りで♂二頭が銀杏拾いにまっしぐら。

ヴァレンシアは食べません。

 

一つ食べたところで銀杏から引き離すと、名残惜しそうにしかしボブがさらに衣笠山公園内へ

 

チカラシバは数日でこんなにたくさん増え

 

管理棟前のイチゴのプランターをチェックし、実がないことを確認するとさらに歩を進め...

 

ボブが動けなくなっては大変なので、ほどほどの位置でUターン。

ヴァレンシア達には不足だけど、久しぶりに尾もやや上がり、意欲的に距離を稼ぎました。

 

スノウ

 

ヴァレンシア

 

 

ところで今朝はとても美しい朝焼けだった。

 

5時過ぎ

私は5人弟妹の長女。弟が二人、妹が二人。

4月に一番下の弟を白血病で亡くし、今度はすぐ下の弟が仕事中に亡くなってしまいました。

だから、今朝の美しすぎたこの朝焼けは、弟からの最後のメッセージに思えてならない...

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変わりやすい天気が続く

2020-09-11 11:59:41 | 衣笠山

多飲多尿への投薬効果がイマイチはっきりしないボブ。活力はわずかに出てきて、陽射しの無く短い距離なら積極的に歩きます。

この日の一番散歩はボブに起こされ4時半から。帰路は日の出前の朝焼けが綺麗でした。

 

このところは天気が不安定なため、雨の止み間や車で公園までいったりしています。

今朝も車で衣笠山公園へ。

少し前より、桜道から神社までも歩けなくなっているボブですが、車で行けば公園内へは自ら進みます。

伸びきった雑草が鬱陶しかった園路際は、一部が除草されはじめ、歩いていても気持ちが良い。

ボブもホタルの里コースを

 

これは芋の葉なので、ヤマイモの実なのかしらね。平たいマメのようなものが玉すだれ状に連なっています。

オニドコロ

なずなさん、有難うございます

 

実が熟すと恐ろしいチカラシバは、穂が紫色に輝き風に揺れて綺麗。

 

この道は倒木があり、足がすくわれすぐに転がるボブを支えながら歩きます。

 

チヂミザサも出てきました。イネ科の植物は秋が深まるにつれ、犬連れにはうっとうしい存在になります。

チヂミザサ

 

ところで先日の雷ショーは、またしても臆病ヴァレンシアがあらゆる場所を掘りまくり。

雷が去ってからも落ち着かず、最後は疲れ果て、二階の廊下で行き倒れていました。

 

今日は雷様が登場しませんように(笑)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

血液検査結果はようやく基準値内へ

2020-09-06 12:34:22 | アジソン病

こちら地方は奄美や沖縄に接近中の超大型台風の影響で、この数日は晴れて異常に蒸し暑く、突然の強雨や稲妻と落ち着かない空模様。

それでも昨朝から今朝の犬散歩時は北東の風が入り込み、日陰に入れば心地良い涼を感じることもできました。

 

そしてこのところのボブはアイリッシュセター♂特有の活力が戻ってきています。これは投薬の一つ、活力が出るブレドニゾロン効果のようです。なので元気だけどあまり歩きたがらず、ボブお気に入りのコースである桜道の中ほどまでを回り道で一周、近所のこの木が見えるところで自宅へ戻る意思を示します。

 

ヤシのようなハゼの木

 

散歩後はグルーミング

洗顔後すっきりのヴァレンシア、日向にいるのは

 

三頭皆フリーにするとぶつかり稽古が始まり、濡れていると滑って危険。特にボブは後ろ脚ヨロヨロすぐ転がるのにヤル気スイッチが入る。お調子モノ二頭は係留して足洗後に歯ブラシやブラッシング、そして耳掃除。

スノウはフリーにするとテラス先端部分の陽の当たる鉄板上へ。蓄熱しない塗装面だけどかなり熱いハズ...

 

熱いテラスで寛ぐ?スノウ

 

犬部屋前の下テラスにて

 

ところでこの日はボブの通院日でした。

トイレ時間の都合上、ヴァレンシアも同行。

バリケンは直射日光で熱がすぐにこもるため、この日は後部座席を倒し近くの動物病院まで。この二頭はこのような状況でもおとなしく乗っています。

 

おでかけ嬉しい

 

 

5月にアジソン病が判明し、4か月を経たこの日の検査では、不安材料となっていた肝臓数値以外の項目はやっと全て基準値内ぎりぎりに収まりました!

アジソン病(副腎皮質機能低下症)は、腎臓の上にある副腎から分泌される副腎皮質ホルモン(ミネラルコルチコイドとグルココルチコイド)が不足し、90%以上障害されると症状が発現するのだそう。

人間ほどではないけれど難病で患畜はやはり多くはないのだそう。

ネットでさんざん調べたけれど、特に大型犬の闘病記録などはあまり見当たらず。なので、自分の覚書としても少しずつ綴っていこうと思います。

ボブの場合は昨年末前からの多飲多尿が尋常ではなく、何かで刺激されたときに咳症状もあり。おかしいなと思い動物病院に通院、さまざまに検査したもののなかなか原因が特定できず。5月に突然の嘔吐と脱力で反応も無くなり、現在通院中の近くの病院に搬送、緊急入院となりました。

その際は熱があり、生化学や血球検査の結果は肝臓や貧血、反応性蛋白の数値が高かったほかは基準値内。

ボブが入院してまもなく、私がずっと抱えていたもやもやを無くすため自ら獣医師に、もしかしたらホルモン関係では?と伝えてみました。そしてホルモンの検査(ACTH 刺激試験)をして頂いた結果、アジソン病と判明。入院中の毎日の血液検査では、その特徴の一つ、カリウムの数値も上がってきました。

もっとも私はクッシング症候群を疑っていたので、思ってもいなかった真逆の結果でしたが、ホルモン関係の病気であることには違い無かった。いずれも何かが絶対におかしいと思っていたので、ようやく原因がわかって嬉しかった!

それほどアジソン病はよほどひどくならないと、一般的な血液検査結果だけでは判明しにくく、飼主による何かおかしいなという日々の観察と、確定診断にはACTH 刺激試験が必要となるのです。

 

ボブはまだまだ多飲多尿が収まらず、投薬はまたもや増量となりました。投薬についてはまたの記事で。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BJAdadツイート