だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

修道士誘拐事件の真相

2011-02-06 20:37:25 | 映画
マーロン・ブランド主演「ケマダの戦い」(69)の監督、ジッロ・ポンテコルヴォがドキュメンタリー・タッチで撮った「アルジェの戦い」(65)。北アフリカに位置するアルジェリアは、1830年フランスによって占領されます。

その後、1954年から1962年にかけ独立戦争が起こります。映画はこの“アルジェリア戦争”を描いたもの。有名な作品ですが未見です。「ケマダの戦い」は見たけど。日本から遠い国家間のいざこざは、なかなか理解しにくいもの。

スティーヴン・スピルバーグが製作・監督した「ミュンヘン」(05)。1972年ミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件と、その後のイスラエル暗殺部隊(モサド)による報復の過程を描いています。

独立とテロの違いはありますが、今この時も世界のどこかではいざこざが…。脚本・監督グザヴィエ・ボーヴォワの「神々と男たち」(10)を知った時、タイトルからまったく別のジャンルの作品を想像。(反省)

映画は、1992年以降のアルジェリア内戦時代の実話を描いています。1996年、アルジェリアの人里離れた修道院では、9人のフランス人修道士が現地のイスラム教徒と宗派を越えて交流していました。

修道士リュック(マイケル・ロンズデール)は、多くの訪問者を診察する医師でした。アルジェリア内戦にともなう暴力行為やテロが、山間の修道院にも忍び寄ります。クロアチア人労働者が殺害され、軍は修道士たちの保護を申し出ます。

しかし、修道院長のクリスチャン(ランベール・ウィルソン)は辞退します。やがてアルジェリア政府やフランス内務省から帰国要請が相次ぎます。そしてクリスマス・イブの夜、とうとう武装集団が僧院に侵入して来るのでした…。

実際にあった“フランス人修道士誘拐事件”とは、1996年3月26日から27日にかけての夜、フランス人8人とモロッコから来た1人の修道士が就寝中、武装グループによって7人が誘拐。5月23日武装イスラム集団が殺害を声明。

5月30日アルジェリア政府は、メディア近くの路上で7人の修道士の遺体発見したことを発表。この事件の真相は今も謎に包まれているそう。マイケル・ロンズデールは、「ジャッカルの日」(73)「薔薇の名前」(86)「ミュンヘン」などの名優。

この手の作品大好き!絶対、見ますとも。

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