だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

秋の朝顔を見に…

2016-08-31 17:55:38 | 展覧会
9月になって秋を感じたら、ぜひ絵画展にお出かけしましょう。お勧めは、六本木のサントリー美術館で開催される、「鈴木其一 江戸琳派の旗手」です。

ちなみに“旗手(きしゅ)”とは、先頭に立って活躍する人。琳派の代表的な画家は、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一と錚々たる名前が。

中でも酒井抱一とその弟子、鈴木其一は江戸に琳派を定着させた絵師。鈴木其一(すずききいつ)は、1796年4月、江戸中橋に生まれました。

紺屋の息子で、子供の時に酒井抱一に弟子入りし、18歳で内弟子になりました。1817年兄弟子が急死し、抱一の養子となります。さらに1828年、

其一が33歳の時に抱一が亡くなり、その跡を継ぐのです。1858年10月、62歳で亡くなるまで、ダイナミックな構成、鮮やかな色彩、より挑戦的で…

自由な作風と…常に鈴木其一ワールドを繰り広げて来ました。本展で紹介される作品は、『風神雷神図襖』(八面)、『夏秋渓流図屏風』(六曲一双)、

『水辺家鴨図屏風』(六曲一隻)、ポスターになった『朝顔図屏風』(六曲一双)、『藤花図』(一幅)など、教科書や美術書で見たことのある作品ばかり。

『朝顔図屏風』はまるで尾形光琳の『燕子花図』のようだし、『夏秋渓流図屏風』はまるで酒井抱一の『夏秋草図屏風』の構成、構図にそっくり。

でもやっぱり其一なのです。特に『夏秋渓流図屏風』のダイナミックな構図と、鮮やか過ぎる色彩にただただため息が出ます。TV番組での紹介は…

見たことありますが、やはり自分の目で見たい!ちなみに『朝顔』はメトロポリタン美術館、『夏秋渓流』は根津美術館収蔵。ぜひ、見ましょ。
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